櫻井海音×窪塚愛流
TBS系よるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』
プライベートな一面が垣間見えた対談インタビュー・後編
<あらすじ>
本作のテーマは「SNS社会に生きる若者たち」。情報収集や連絡手段だけでなく、人と人との大事な感情のやり取りすらSNSを通じて行われることが当然になった社会に警鐘を鳴らし、若者たちに向けて、「本音で人と向き合うこと」「匿名を使わずに相手に気持ちを伝えること」の大切さを、「手紙」というアナログなツールを使って描いていく青春ヒューマンミステリー。夏休み明け初日、担任から突然「二学期中に1人につき最低1通、クラスの誰かに向けて手紙を書け」と”手紙ゲーム”の始まりを告げられるところから、物語は始まる!
前編では役柄や作品についての印象についてお話しいただきましたが、後編では撮影の裏側などについてお尋ねします。まずは、共演者のみなさんとの撮影現場での様子を教えてください。
窪塚愛流(以下、窪塚):年齢が同じキャストの人が多いけど、役柄として積極的にクラスのみんなとは絡まないから、距離感が近くなりすぎないように心がけていました。ただ第6週の撮影を終えて成田と和解してからは馬場が少しずつクラスに溶け込んでいくので、櫻井さんや共演者のみなさんと他愛もないふざけた話もできるようになりました。それでも撮影期間中は役同士の距離感には気をつけていますが、仲を深めていけるようになって嬉しいです!
櫻井海音(以下、櫻井):僕は女性の共演者たちとは「私が女優になる日_season2」のファイナル審査で共演させてもらってからの付き合い。視聴者投票で1位を獲得して、まだ当時16歳にしてドラマ初出演にして初主演を任されることになった幸澤沙良さんは大変だろうなと思いました。オーディションの時に緊張していた様子も知っていたから、なおさら。なので第1話で絡みのあるクラスメイトのみんなには、少しでも緊張した空気がほぐれるよう、頑張って話しかけようと意識してました。今はもう大丈夫そうなのでお役御免かなと思うんですけど(笑)。なにせ僕自身は、人と関わるのがそんなに得意なタイプではない気がするので…。
窪塚:たしかに、フレンドリーか人見知りかで言うと、櫻井さんは人見知りという印象がありました。
櫻井:だよね。人見知りではありますが、第1週のエピソードでは机を蹴ったりイジメをしたり、なにかと怖がらせてしまうシーンが多い役柄だったので、「僕自身はそういう人間じゃないんだよ〜!」と伝わるような配慮はしたつもりです。
――撮影現場での仲良さそうな雰囲気が思い浮かんできます! 共演した方々とプライベートでお会いすることはありますか?
櫻井:撮影期間が長くてみんな同年代を演じる学園ドラマなので、現場での雰囲気を大事にしながら、末長くお付き合いを続けていけたらいいなとは思ってます。まずはこの撮影現場内で親しくなることと、今後色んな作品をやらせていただく中で共演する機会があったら嬉しいかな。
撮影中に起きた面白いハプニングがあれば教えてください!
櫻井:うーん…こういうの、パッと出てこないんですよね。
窪塚:自分も…。
櫻井:面白いエピソード…。メイキング映像とかで何かあったかな?
――第4週のメイキング映像ですと、ボーリングで遊んでいるシーンで櫻井さんがストライクを連発した後、本番ではガターという残念な結果になってしまったということが(笑)。
櫻井:あぁ〜! あれはたしかに、そうですね(笑)。
窪塚:あ、僕は1つ思い出しました。サッカーボール強打事件(笑)! 第6週で成田が馬場からの手紙を公園で受け取るシーンの前ですね。馬場は公園にあるサッカーボールで下手くそなリフティングをして、成田のことを待っているんです。そして蹴ったボールが公園の隅っこへ寂しく転がっていって、成田が登場するという流れですが、僕は上手にボールを寂しい感じに転がすことができなくて…。本番では蹴ったボールが予想外に強烈になってしまって、シーンの流れで登場した櫻井さんの体にバーン!って当たっちゃいました(笑)。
櫻井:そうそう、あははは! そういえば僕も同じシーンで面白いのあったな。見つめ合い事件。
窪塚:アレもなかなか(笑)。
櫻井:同じシーンの流れで回想が始まって、その中では成田がもうサッカーを辞めてるんです。でも、親父の会社が倒産した後もサッカーが好きだから…という気持ちで公園で練習してる姿を、実は馬場が物陰からこっそり見ていたっていう場面があるんです。それで僕は本番前から何本もシュートを撃ってたんですけど、上手いことゴールに入らなくて。そしたら本番中に蹴ったボールが遠くの木に当たって、その物陰で成田を見ている馬場の目の前まで虚しく転がっていったんです。馬場は見つからないように隠れてたし、成田は馬場を見つけちゃいけない設定なのにも関わらず。アレはさすがに見つけちゃいましたね(笑)。
窪塚:見つけて、見つめ合っちゃいましたね(笑)。
――サッカーボールから生まれたロマンスですね(笑)!
櫻井:かなり面白かったです。「おい馬場、なんでいるんだよ!」って思わず言いそうになりました(笑)
窪塚:すごくきれいに「コロンコロンコロン…」って転がってきて、二人ともけっこう離れていて距離があったのですが、お互い見つめ合って「どうしよう、何もできない…」って状態になってました(笑)!
ではご自身の思い出に関する質問です。作品内では体育でのガチ試合や校外学習といった学園ドラマらしいイベントがたくさん登場しますが、お二人の学生時代で楽しかった出来事を1つ教えてください。
窪塚:学生時代は何でも楽しいのですが、高校生の時はコロナで修学旅行は無かったし、体育祭は3時間くらいの小規模な内容になってしまいました。でもそういうことがあったからこそ、何気ない学校の授業や登下校の時間で学生らしさを感じてもいました! 高校から家までの30 分程度の短い帰り道で仲の良い友達とバッタリ遭遇して、たくさん話しながら帰るっていうのが一番の思い出です。放課後の家までの道が青春の時間でした。
櫻井:僕は文化祭ですね。高校生の時からバンドを組んでいたんですが、校内で5つのバンドを掛け持ちでやってました。
窪塚:へえ〜、カッコイイ! それって学校的に有りだったんですか?
櫻井:そう、有りだった。文化祭のステージが野外、音楽室、体育館の3ステージあって、全部行ったり来たりしながらやってました。
――文化祭の朝から夕方、さらには後夜祭までもずっと出ずっぱりで!
窪塚:その時って、学校のみんなが「またあいつだ! 海音くんだ!」みたいに湧いてたんですか?
櫻井:いやいや、ドラマーが全校生徒の中で僕しかいなかっただけなんですよ!
――なるほど、需要がありすぎる掛け持ちだったわけですね。
櫻井:そうですね、僕しかいなかったから仕方なく。その当時は僕が高校3年生だったので、出演バンドのみんなをまとめなきゃいけない立場だったんです。全バンドを自分で仕切る、みたいことの5バンド分やってたので、毎日別のバンドとリハーサルをしてました。楽曲のコピーなんかもしてたから、合計30曲くらい覚えたんじゃないかな?
――学生ならでは、ですよね。そんなにたくさんのバンドで活躍するという経験は。
櫻井:はい。今となってはいい思い出というか、楽しかったです!
櫻井海音×窪塚愛流
さくらい かいと×くぼづか あいる
後編ではすっかりリラックスした雰囲気でインタビューに答えてくれたお二人。窪塚さんは持ち前の人なつっこさで対談を盛り上げ、それにつられて櫻井さんもとても楽しそうに語ってくれました。仲睦まじい様子を見せてくれたお二人が共演するドラマも、新展開を迎える第7週が放送中。放送を楽しみにしています!
TBS系テレビ よるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』
毎週月曜〜木曜 深夜0:40〜放送(※一部地域を除く)
毎週金曜 TBS公式YouTubeにて全話配信
<Item Credit>
櫻井さん
jacket¥50,600
pants¥33,000
すべて MAGIC STICK(03-6434-5504)
shirt¥46,200
KOH’S LICK CURRO(03-6427-1405)
shoes¥29,700
CAMPER /カンペールジャパン (03-5412-1844)
窪塚さん
shirt¥104,500
nit¥74,900
pants¥104,500
shoes¥92,400
すべて ステラ マッカートニー(ステラ マッカートニー カスタマーサービス 03-4579-6139)
<Team Credit>
櫻井さん
スタイリスト:藤井晶子
ヘアメイク:吉沢実希
窪塚さん
ヘアメイク: NEMOTO(HITOME)
スタイリスト:上野健太郎
カメラマン:鈴木寿教
ディレクション:半澤暁
インタビュー・記事:井上ハナエ