“デスミュ”と呼ばれ、
多くのファンに愛されている作品。
決まった時どんな気持ちでしたか?
オーディションで決まったんですが、とにかく嬉しすぎてあまり実感がなかったです。『デスミュ』の公演を観に行けておらず、DVDで観たんですけど「DVDでこれか」と作品の凄さに衝撃を受けたのを覚えています。曲の良さ、演出の緻密さ、そのどれもが本当に素晴らしくて。演劇界の巨匠である栗山民也さん、そして、エモーショナルな曲を多く生み出しているフランク・ワイルドホーンさんの組み合わせに心を奪われました。
舞台への愛が、今回の役に繋がったんですね。
「どうしてもこの舞台に出たい!」と思って、そこからはとにかく練習の日々でした。
審査をするのはプロの方。今までの芸歴は嘘をつけないので、熱意を見せるためにも悔いの残らないように毎日練習を重ねて。課題が歌とセリフだったんですが、本番はもう「これで落ちてもいいかな」と思えるほどぶつけにいきました(笑)。
ハングリー精神で勝ち取った役、これから楽しみですね!
ずっと「ミュージカルをやりたい」と言っていたんです。叶うものなんだな…と思いました(笑)。しかも栗山さん演出。Wキャストの村井さん(村井良大)も「一発目が栗山さんって凄いよ、あの栗山さんだよ!」とおっしゃっていて。きっとこれまでの映像の仕事とは違って、舞台ならではの芝居や見せ方があると思うのでその初体験も噛みしめながら頑張っていきたいと思います。
夜神月×甲斐翔真
僕の思う夜神は“真っすぐな人”。でも、触れてはいけない社会の均衡に手を出してしまったんですよね。プラスとマイナス、善と悪、世界は全て表裏一体で存在していると思うんです。そのバランスってきっとギリギリのところで保たれていて、そこの均衡に少しでも手を出してしまったら崩れてしまう。月自身も最初は真っすぐな正義を通してノートを使っていたけれど、だんだんと自分を見失い崩れていってしまうんです。ノートに出会わなければきっと普通の人生を歩んでいくはずだったのに、ノートに出会ったが故にその人生が狂ってしまう。「運命」という言葉はあまり好きじゃないけれど、月はそういう「運命」だったんだと思います。
繊細で難しい“夜神月”という人間を演じる意気込みをお願いします。
実は、「夜神っぽい」と言われることがけっこうあるんです。いいのか悪いのか「目に闇がある」と(笑)。今回、そこを使わない手段はないと思っているので自分にあるものを存分に使っていこうと思います。意気込みとしては「とにかくパワーで当たっていく!」かな。ハングリーに「こうやってみて、これで、あ、だめだった」と何度もトライして間違えて、その繰り返しで夜神月という役にぶつかっていきたいです。初めてのミュージカルで僕ももちろん不安ですが、観に来てくださる方々の中にもこの作品が新キャストになりどうなるのか、不安に思っている方もいるかもしれません。その不安をいい意味で裏切りたいですね。そのためには一日一日全力で作品に向き合っていくしかないと思うので、お芝居も歌も精一杯頑張ります!
映画『シグナル100』
<あらすじ>
とある学校の平和な日常。しかし、担任教師の下部(中村獅童)が始めたゲームのせいで事態は一変。生徒たちは特定の行動を取ると自ら命を絶ってしまうという恐怖の“自殺催眠”をかけられる。「スマホを使う」「泣く」「あくびをする」といった何気ない日常の行動に潜む、発動の合図(シグナル)は全部で100。窓から飛び降りる者、花瓶を自分の頭に打ち付ける者、自らの首を切りつける者、止まらない自殺の連鎖に生徒たちの悲鳴が教室中に響き渡る。常に死と隣り合わせの絶望的な状況に置かれた生徒たちの本性が次々に暴かれていく。このゲームで生き残る方法は、クラスメイトの死のみ。裏切り者は誰なのか、生き残るのは誰なのか。狂気と絶望が暴れ出す88分の怒涛のノンストップ“自殺(デス)ゲーム”が幕を開ける。
西園寺聖也×甲斐翔真
西園寺はサッカー部のキャプテンでリーダーシップに富んだ熱い男です。デスゲームが始まっても物怖じせずに「どうやってみんなを助けるか」を探って最善を尽くすことが出来る人。すごくいいヤツです。
『ハンサム』のメンバーでもある
小関裕太さんとの絡みはありましたか?
裕太くんもサッカー部の役だったので、割とずっと一緒にいましたね。裕太くんは男子の座長として作品についてすごく真剣に考えていた印象でした。茨城で泊まり込みでの撮影だったこともあり、裕太くんだけでなく共演の役者さんたちとも本当のクラスメイトみたいに仲良くなりました。一緒にいる時間が長かったので、仲良くなりやすい環境だったんだと思います。その空気感が映像にもきっと出ているんじゃないかな。
サッカー部みんなでわちゃわちゃしていることも多かったけれど、だからと言ってその空気感を撮影まで持ち込むことはなく、皆さんのお芝居に対する意識の高さが撮影のけじめに繋がるような、メリハリのあるすごく良い現場でした。
自殺催眠デスゲームという新たなジャンルのゲーム。
実際に甲斐さんがクラスの中に入ったら
どんなポジションにいると思いますか?
きっと何も出来ないです(笑)!
目の前でどんどん人が死んでいくのを見ていて、何か行動をするたびに死んじゃうって分かっていたら多分何も出来ない…(笑)。そう考えると西園寺は凄いですよね。人のためにリスクを冒して、みんなが助かる方法を見つけ出そうとする姿がカッコイイと思います。
では、『シグナル100』の見どころを教えてください。
デスゲームと謳いつつもサッカー部の絆が描かれていたり、思春期の恋愛模様や人の感情の流れがきちんと見えるので、ストーリーとしても楽しんでいただけると思います。
■甲斐翔真×NYLON
「2020年カレンダー」発売中!
「甲斐翔真2020年カレンダー」
詳細はHPをcheck:https://www.asmart.jp/shouma_kai/
今回のカレンダーはNYLONさんとご一緒させていただきました。NYLONさんって、華やかでファッショナブルなイメージがあったんですが、その世界観が意外と人の手によって作りこまれたもので驚きました。あのファッショナブルな世界はスタッフさんの努力の賜物なんです。僕のお気に入りの一枚は11月のカット。わざわざ僕の誕生日花を持ってきてくださって。その花を持ってのチャーミングな一枚が完成したと思います。
欠かせないもの
“炭酸飲料”
一番好きなのはコカ・コーラ。飲んでいるとキリがなくて、最近カロリーゼロのほうにしました(笑)。必ず家にストックしていて、朝はコーラでガソリンを注入、夜寝る前にも飲んじゃいます。食後もご飯の残っている感じを泡で吹き飛ばすために飲んじゃうので…そう考えると朝昼晩飲んでいますね(笑)。
甲斐翔真の軸
“空気を読んで出しゃばらないこと”
仕事など他人が絡んでいることであれば、その場に合わせたチョイスをするようにしています。正解がないことなのですごく難しいんですが、そのチョイスが出来る人はきっと仕事も出来るだろうし、そういう人が僕は好き。だからこそ自分もそうでありたいと思います。ただ、他人の絡んでいないことだと“損得”でチョイスするかな。
好きな言葉
“型にこだわるな!”
パッと浮かんだことをスマートフォンのメモに残すんですけど、最近残した言葉がこれです。色んな仕事をしていくと、どうしてもパターン化してきちゃう。既にあるものを辿っているだけじゃ観る側も楽しくないじゃないですか。感動って想像以上のことが起きた時にするものだと思うので、型にこだわることなく新しいことをし続けていきたいな。と、おとといくらいに思いました。ほやほやです(笑)。
甲斐翔真
かい しょうま
1997年11月14日生まれ。
包容力のある男らしいルックスと雄偉なスタイルを持ち、揺ぎない眼差しで自分の夢を引き寄せる、綿密な努力を惜しまない22歳。
舞台『デスノート THE MUSICAL』/ 夜神月役
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:栗山民也
出演:村井良大、甲斐翔真、高橋颯、吉柳咲良、西田ひらり、パク・ヘナ、横田栄司、
今井清隆 ほか
2020年1月20日(月)~2月9日(日)東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
映画『シグナル100』/ 西園寺聖也役
監督:竹葉リサ
出演:橋本環奈・小関裕太・瀬戸利樹 / 中村獅童 ほか
2020年1月24日(金)全国ロードショー
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:金田紗世子(MAKE ON)
スタイリング&ディレクション:町山博彦
インタビュー・編集:満斗りょう
※Item
Outer:Back Side Over Coat/Black check/¥64,000+tax(Enharmonic TAVERN)
Tops:PASTEL RAINBOW LS T-SHIRT/WHITE/¥9,000(NEONSIGN)
Pants:1 TUCK HOMME PANTS/BLK/¥26,000(COMMUSE)
他スタイリスト私物
(お問い合わせ先)
Enharmonic TAVERN
STUDIO FABWORK
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-6-6 秀和外苑レジデンス306
TEL:03-6438-9575
NEONSIGN
〒107-0061
東京都港区北青山2-10-22 北青山舞鶴ビル1F
TEL:03-6447-0709