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日向亘
【俳優】
現役高校生・藤原大祐が「会いたい人」「話したい人」に自らがインタビュアーとなってお話を聞くこのコーナー。第5回目のゲストは「え!どんな繋がり?」と思う方も多いはずハズ。俳優友達であり、共通点も多い“同級生トーク”をいろんな角度の彼らの写真とともにお届け!そして今回はなんと、お2人に人生初挑戦の『あること』をしながらトークしていただきました。一体どうなってしまうのか?お楽しみに!
藤原大祐(以下、藤原):今回のゲストは日向亘くんです。よろしくお願いします!
日向亘(以下、日向):よろしくお願いします!
藤原:今日は「コラージュアート」をしながらお話するということで。実は作品を作りながら話すのは『藤原対YOU』では初の試みなの。
日向:あ、そうなんだ!
藤原:今まではお話するだけだったんだけど、「ゲストの方と何か一緒にやり遂げたいな」と思って。ゲストの方の趣味に寄り添った企画や俺自身のやりたいことを一緒にやっていけたら面白そうだと思ってさ。で、日向のHP見たら趣味のところに「DIY」って書いてあったから「DIYをやりましょう」と提案させてもらったらオシャレな企画が返ってきた(笑)。
日向:あはは!ありがたいです(笑)。
藤原:ということでね、いろいろ材料がありますのでお話しながら作っていきましょう!
何でこんなに仲が良いのかというと…
藤原:俺と日向の関係性なんだけど、きっと読んでる皆さんは「何でいきなりそんなに仲が良いの?」と思ってると思うの。日向、言っちゃってよ。
日向:そうね。実は俺の元々仲の良い友達が大祐と仲良くて…
藤原:その友達っていうのが…
日向:宮世琉弥くん (笑)。大祐と琉弥が共演してて、琉弥が「いろいろ共通点があるから仲良くなりなよ」って紹介してくれたんだよね。
藤原:そうそう。日向が連絡くれたんだよね。
日向:うん。琉弥が連絡先を教えてくれて。
藤原:しかも「『藤原対YOU』に出たい」って言ってくれてたんだよね。
日向:そうそう。ずっと出たいと思ってて、で、初めて大祐と遊んだ時に大祐が「今、日向のことマネージャーさんに言ってるから!」って言ってくれて「マジか!」ってね(笑)。
藤原:仲良くなったらすぐにお願いするの(笑)!実は俺、元々『姉ちゃんの恋人』で日向のことを知ってたんだよ。「次、『藤原対YOU』でこの子と一緒に話したいな」と思っていた矢先に日向が連絡をくれたから「あ、これもういくしかない!」と思って(笑)。
日向:え、そうなの?それは嬉しいわ~!
日向亘(16)趣味:DIYについて
藤原:DIYってさ、普段どんなもの作るの?
日向:本当に簡単なもので言うと、俺の部屋「壁にネジ打っていいよ」って親から許可をもらってるから、100均にあるワイヤーネットを買って、それを壁に打ってキャップやアクセサリーをかけるスペースを作ったりしてる。
藤原:結構実用的なものを作ってるんだね。
日向:そうそう。俺の部屋狭いから、床に物が置いてあるのが嫌だったんだよね。それで壁を活用しようと思って。
藤原:それでDIYを始めたんだ。独学で?
日向:調べたりしながら徐々にね。例えば、膨らませた風船にボンドを塗りたくって、そこに麻の紐をぐるぐると巻き付けて、一日くらい乾かしてから風船を割ると麻の紐がボンドとくっついて風船の形のまま固まるのよ。それをランプシェードにしたりとか。
藤原:え、何それ、かっこいい!!
「3人で共演してるのが羨ましかった…!」
藤原:この間の『姉ちゃんの恋人』が初めてのドラマ?
日向:そうそう。初めての地上波連続ドラマ。
藤原:どうだった?
日向:撮影がめちゃくちゃ楽しかった!共演者の皆さんともすごく仲良くさせていただいたし。ちょうど『姉ちゃんの恋人』と同じ時期に『恋する母たち』の情報が解禁されたじゃん。解禁された時に、俺3人とも知ってたから「え、3人揃ってる!」って驚いた(笑)。
藤原:「3人揃ってるの羨ましい」って言ってたよね(笑)。
日向:そうそう!羨ましかったな~。仕事じゃなくて3人とも友達から入ってるからこそ「いつか共演したいな」と思ってる。
藤原:ドラマってさ、撮影してる時ももちろん「すごい」と思うんだけど、放送された時に影響力のすごさを思い知らされない?
日向:分かる。俺、『姉ちゃんの恋人』をキッカケにInstagramを始めたんだけど、どんどんドラマを観てくれている方たちがフォローしてくれて。
藤原:これでやっと日向のInstagramをフォローできる(笑)。
日向:あ、たしかに(笑)!本当にテレビの力は「すごいな」と思うよね。撮影している時は自分の知っている人たちだけがいる場でワイワイ楽しく撮っているのに、それがテレビに流れて、いろんな人の目に届くっていう…
藤原:最初はただその時々で芝居をしていたのに、一話が放送されて反響をいただいてからは観てくれている方たちを意識し始めない?
日向:「届くんだ」って実感した瞬間に視線を感じるよね。
「初めての芝居の時は、とにかくもう楽しかった」
藤原:来月公開の映画『太陽は動かない』について聞きたいんだけど、日向はこの作品が初芝居?
日向:そう。初めての作品。
藤原:俺も共通点があって、4月に公開予定の映画が初芝居なの。
日向:『おじさんはカワイイものがお好き』よりも前?
藤原:撮影自体は全然前!映画作品が初芝居っていうのも共通点だから、初の芝居の時の話も聞きたくて。どうだった?
日向:いろんな取材で「緊張しましたか?」って聞かれるんだけど、俺、本当に緊張しなくて。むしろ楽しみすぎて緊張が全くできなかったんだよね。
藤原:分かる。芝居自体はどうだった?「恥ずかしいな」とか「全然上手くいかないな」とか。
日向:「恥ずかしさ」は最初あったんだけど、自分のシーンじゃない撮影の見学に何度か行かせていただいた時に、今までテレビで拝見してた俳優の皆さんが本気で芝居をやっている姿を見ることができて、そこで「あ、芝居は恥ずかしいものじゃないんだ」って感覚を植え付けてもらったから、撮影での「恥ずかしさ」は全くなかったかな。
藤原:事務所のオーディションの流れでの出演だったんだっけ?
日向:そうそう。オーディションのグランプリを獲得した結果、出演権を頂いて。
藤原:だから見学とかも行けたんだね。羨ましいな~。観るの楽しみにしてます!
日向:本当にすごい作品なので、是非観てください!
「大好きな作品過ぎて、スマホケースも○○○です」
日向:大祐は普段どんな映画観るの?
藤原:俺は洋画が多いかな。最近リヴァー・フェニックスさんが好きだから、リヴァー・フェニックスさんの出演してた昔の映画をよく観てる。日向は?
日向:俺は映画の中では一番『LEON』が好き。
藤原:いいねー!マチルダいいよね。俺、マチルダの役やりたいもん。
日向:マチルダの役がやりたいの(笑)?
藤原:そう(笑)。マチルダとレオンだったらどっちが好き?
日向:俺はレオンかな。マチルダももちろん好きだけどレオンのほうが好き。好きすぎて俺のiPhoneケース『LEON』だからね。
お互いの出演映画を深堀りTIME
日向:大祐の4月公開の映画はどんな映画?
藤原:俺の映画はね、精神科医の父親と息子の話。精神科医の父親が俺のお母さんにあたる奥さんを精神病で亡くしちゃうの。で、「自分は精神科医なのに救えなかった」という後悔を抱えて生きている時に精神病院に来たある女性に恋をするんだけど、息子の俺はそれを受け入れられなくて。内容的には結構ヘビーかもしれない。
日向:印象的だったシーンある?
藤原:初めての芝居だったんだけど、その中にキレるシーンがあって。生まれて初めて人にキレたんだよね。俺、普段キレないし感情があんまり高ぶることもないのね。だからこそ怒る芝居は印象的だったな。『太陽は動かない』で印象的だったシーンは?
日向:初めてのお芝居でいろいろ経験させてもらって印象的なシーンだらけなんだけど、特に覚
えているのは火を使ったシーンかな。本物の火の海というか…
藤原:火の海!?
日向:そうそう(笑)。俺は藤原竜也さん演じる鷹野一彦の高校時代の役なんだけど、スパイの訓練をしている候補生の役で。
藤原:過酷な訓練だったの?
日向:訓練というより、ボコボコにされたり…(笑)。
藤原:え、じゃあ特殊メイクもした?
日向:したした。
藤原:俺したことないんだけど、自分で見ても痛々しい?
日向:マジで痛々しかった(笑)!背中に傷を作ったり血を流したり。鼻血の出るシーンで血のりを少しだけ鼻の中に入れたんだけど、血のりって結構臭いのよ!それが大変だったな~(笑)。
真逆な2人の高校生活
FAST:お2人は学校ではどんな学生なんですか?
日向:大祐どう?
藤原:俺はもうこのまま。男女の壁が本当にないタイプ。
日向:なるほどね。変にかっこつけたりしないタイプだ。
藤原:よく言えばね。悪く言えば恋愛対象になりにくいタイプ(笑)。日向は逆でしょ?
日向:俺はね、うん、全然逆。
一同:あははは(笑)。
藤原:女の子の前でかっこいいタイプね(笑)。
日向:かっこいいってより気を遣っちゃうんだよね。俺、姉がいるからか年上の方と話す時のほうがフランクに話せるの。同じ歳や年下の女の子の方が気を遣っちゃう。
藤原:それは共演者でも?
日向:うん。仕事で関わる大人の女性の方のほうが全然話せる。同年代の女の子は気を遣っちゃうな~。悪く思われないようにしてるのかも(笑)。
藤原:俺は逆に仕事の方のほうがどこまで踏み込んでいいのか分からなくて気を遣っちゃうかも。学校だとみんな同じ立場だからフランクにいけるかな。
『藤原対YOU』のマストクエスチョン
藤原:急に話が変わるんだけど『藤原対YOU』のマストクエスチョンっていうのがあるので、最後にそれをお聞きします。日向くんの夢はなんですか?
日向:何だろうな~。すごいつまんなくなっちゃってもいい(笑)?
藤原:全然いいよ(笑)。
日向:この仕事をずっと続けていくこと、ですかね。
藤原:ずっと認められるように頑張る?
日向:うん。夢を叶えるための大元になる夢。
藤原:一番大きい夢は?
日向:一緒になっちゃうんだけど、「細かいたくさんの夢を叶えるための土台としてこの仕事をずっと続けていくこと」かな。楽しいことを仕事にできるってすごいことじゃん。好きなことを仕事にしてご飯を食べていけることほど幸せなことはないと思うんだよね。
藤原:そうだね。これからも同世代としてお互い頑張っていきましょう!
作品紹介
【作品名:ウィスキーな女/作:日向亘】
日向:ポイントは大きなウィスキーにへばりついている女性がウィスキーごと飛んでいく姿。そして飛ぶ時に出た燃料(ウィスキー)を受け取る第三者、という僕もよく理解できていない世界観を表現しました(笑)。
藤原:理解できてない作品を作っちゃったんだ(笑)。
日向:もう発想だよね。雑誌見てたらウミガメに摑まっているいる女性がいて、でっかいウィスキーがあったから「くっつけてみよう」と思ったの。で、ウィスキーのコップもあったから「このコップでウィスキーを受け取ろう」って。そうして完成した作品です(笑)。
【作品名:2100年大お笑い芸人】
日向:なるほどね。今の時代じゃまだついていけないやつだ(笑)。
藤原:そうそう。「2100年のお笑いの世界はこうなってるよ」って。2100年にもし生きている方がいたらびっくりすると思う。絶対お笑いの方に怒られちゃうけど…(笑)。
日向:もはや自分の身体をこんな風に芸として使えるようになってるってことだね。
藤原:そういうこと(笑)。まあ、裏話としてはこの背景はオーディエンスがたくさんいるページを使ったんですけど、一人の女性があまりにも彼に興味のない表情をしていたから、別の素材から一番楽しそうな表情の女性を切り取って貼ったっていう…。
日向:そうなんだ!これ違う素材なんだ(笑)。
PROFILE by Taiyu Fujiwara
日向亘
ひゅうが わたる
2004年3月18日生まれ。
ホリプロ開催のオーディションデグランプリを獲得し、翌年『太陽は動かない』で俳優デビュー。昨年放送されたドラマ「姉ちゃんの恋人」にて主演の有村架純さんの弟役としてドラマ初出演を果たしました。実は日向と僕は同い年であることに加えて、デビュー時期も近いので、友達でありながらも、良きライバルでもあります。そんな彼と、いつか共演できる日を楽しみにしています。
映画『太陽は動かない』
2021年3月5日(金)公開
監督:羽住英一郎 脚本:林民夫
出演:藤原竜也 竹内涼真
ハン・ヒョジュ ピョン・ヨハン
市原隼人 南沙良 日向亘 加藤清史郎
横田栄司 翁華栄 八木アリサ
勝野洋 宮崎美子 鶴見辰吾/佐藤浩市
※Team Credit
カメラマン:YURIE PEPE
ヘアメイク:金田紗世子
スタイリスト:カワセ136
インタビュー:藤原大祐
編集:満斗りょう
Interviewer
藤原大祐
ふじわら たいゆ
2003年10月5日生まれ。
俳優・現役高校生という肩書きに加え、連載「藤原対YOU」ではイチから質問案を考え“インタビュアー”に挑戦中の17歳。
4月に出演予定のアミューズ若手俳優イベント「ハンサムライブ2021」のチケットが発売中。