立石俊樹×醍醐虎汰朗
Toshiki Tateishi × Kotaro Daigo
映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』
共演の嬉しさに迫った
「ふわしゃき」対談インタビュー
映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』
<あらすじ>
すべての若者、(元)若者に捧ぐ映画―“ワケアリ”男子が贈る、青春プレイリスト!!「ラジオしか勝たん!!」10名のワケアリ“男子”が共同生活開始―?!あなたの声、僕たちが届けます!夢に破れた10名の若者が自分自身を取り戻すべく、“雨降山”へ集う。ラジオにかける彼らの思いは、人々を「ツナグ」ことができるのか―!?往年のJ-POPヒット楽曲カバーに乗せ、彼らの共同生活が今、始まる―。
醍醐虎汰朗とは? By 立石俊樹
立石俊樹(以下、立石):虎汰朗ちゃんは20歳、僕が27歳なので7つ年齢が違うんですが、僕よりしゃきっとしています(笑)。普段は『ふわしゃき男子会』という名前でラジオをするほど違うタイプの2人です。僕にないものを持っていて、若いのに自分がやりたいことに対しても本当に真っ直ぐに挑んでいて。リスペクトする部分がたくさんあります。ただ、そんな中にも「可愛いな」と思う一面もあって。すごくバランスの取れた子だと思います。あんまり可愛いって言われるのは喜ばないので、この辺にしておきます(笑)。
醍醐虎汰朗(以下、醍醐):いやいやそんな…(笑)。
立石:ラジオの収録が2ヶ月に一回くらいの頻度であるんですが、久しぶりに会うと「また大人になったな」と思ったりしてるんです。これからが楽しみですね。って誰目線なんだ僕…(笑)。
立石俊樹とは? By 醍醐虎汰朗
醍醐:素敵なお姉さんって感じですね。僕が今まで会ってきた人の中で一番“美”に対する意識が高くて。僕は結構大雑把なタイプなので、細かいところまで気遣えるのは「すごい」と思っています。あとは、歳が離れているのにすごくフラットに接してくれて。一緒に居やすいし、僕が接しやすいよう優しくしてくれて「ありがたいな」と思える人です。
初対面の時とお互いに印象は変わられましたか?
立石:虎汰朗ちゃんと僕は同じ事務所なんですが、作品などでは関わったことのない状態だったんですよ。僕のライブを観に来てくれたりはしていたので知ってはいたんですけど。虎汰朗ちゃんのお仕事を僕も拝見していて「いつか一緒にできたら嬉しいな」と思っていた矢先のラジオだったのですごく嬉しかったです。ただ、僕自身人見知りなこともあり、最初は緊張していましたね(笑)。今はすごく接しやすくて「パートナーが虎汰朗ちゃんで良かったな」と思っています。作文みたいになっちゃった(笑)。
醍醐:僕は印象でいうと最初と何も変わらないですね。俊くんはもう第一印象のまま。
立石:確かに最初から勝手に「ふわしゃき」の空気感あったよね。
醍醐:俊くんは本当に変わらない。
FAST:今の空気感でも「ふわしゃき」なお2人の雰囲気が分かります。
醍醐:でも、俊くんが隣にいるから「しゃき」っとしていると言われるだけで、僕も全然しゃきしゃきしていないんですよ(笑)。
立石:あはは(笑)。ごめんね、やらせちゃって(笑)。何かもう可愛いですよね。そういうところも全てが。
一緒に歌われた『カルアミルク』。
レコーディングのエピソードを教えてください。
醍醐:レコーディングは別々に録って出来上がったものです。
FAST:完成した曲はいかがでしたか?
醍醐:すごく良かったと思います。俊くんの歌声は昔ライブを一度観に行かせていただいた時に聴いたことがあって、その時から「すごく歌の上手い人だな」と思っていたんです。一緒に歌えるのが「嬉しいな」と思っていたので、完成曲を聴いて「一緒に歌ってる~!」と興奮しました(笑)。
立石:僕は「お芝居で共演できたらいいな」と思っていたんですが、まさか一緒に歌えるとは思っていなかったので、まさかのサプライズで嬉しかったです。今回の曲はレコーディングをすることになって初めて知った曲でもあり「昔の名曲を僕たちが知って、歌うことはすごく意味のあることだな」と思いました。これからも繋いでいきたいものが一つできた気がします。そんな想いを持ってレコーディングさせていただきました。
醍醐:劇中歌に僕らの親世代の方々が聴いていた曲がたくさんあるので、今の若い世代の方にもこの映画を通して知ってもらうことができるのはすごく嬉しいですね。
『青春プレイリスト』が一つのテーマでもある今作。
お2人の『青春プレイリスト』に入る曲は…?
立石:僕は小学校の卒業式の時の思い出の曲、ORANGE RANGEさんの『キズナ』です。僕の通っていた小学校が全クラスで35人しかいなかったので、とても想い入れのある小学校生活だったんですよ。その学校生活の最後を彩ってくれた『キズナ』は今聴いても当時を思い出す青春の一曲ですね。
醍醐:僕はGReeeeNさんの『キセキ』です。当時『ルーキーズ』というドラマにハマっていて、その主題歌だったんです。何度も聴くほど好きな曲でした。
『おしゃべや』の空間を飛び越した今回の映画。
作品や役柄から学んだことはありましたか?
醍醐:学んだことというよりは「こんな風に受け取った」という話になるんですが、この映画は「楽しい空間」を味わうことのできる作品だと思いました。ストーリー性があるのはもちろん、楽曲重視で動いている部分が多いので「目を閉じていてもいい作品だな」と思ったんです。僕自身は作品から学ぶというよりは、個人的には「楽しい気持ち」を受け取らせてもらいました。
FAST:まさにラジオみたいですね。
醍醐:そうですね。ストーリー的にもそれぞれ違う境遇で生きてきた人たちがラジオを通して繋がることで生まれる「人間関係の難しさ」や「リアルな人間模様」がしっかりと描かれているので、是非、そこにも注目していただきたいです。
立石:僕の役はバント―というみんなのアニキ役。みんなのことを陰で見守りながら「上手くいってほしい」と思っているタイプの役でした。彼のすごいところはその想いをきちんと行動に移せるところ。僕はその逆でなかなか行動に移せないタイプなので、バント―の行動力は見習いたいと思いましたね。「こういう人が世の中にいたら安心するよね」と。何かあった時にしっかりとみんなの仲を繋いでくれる存在。『ツナガレラジオ』だけに(笑)。
FAST:お後がよろしいようで(笑)。
立石:あはは(笑)。はい。ありがとうございます。
声のお仕事と映像のお仕事での
声の使い分けはあるんですか?
醍醐:声優のお仕事と映像のお仕事、オーディオのお仕事をやる時とでは僕は声の出し方を変えています。やっぱり日常の会話って表情ありきで話している部分があるじゃないですか。それを音だけで聞くと感情がないように聞こえたりするので、声だけで表現する時は分かりやすく抑揚をつけて、間も意識して話すようにしています。
立石:僕も今、それを聞いて「確かに」と思いました。普段、電話をしている時に相手の表情が見えないと、例えその人が普通に話していたとしても不安になるじゃないですか。虎汰朗ちゃんが言う通り「ラジオは特にそういった部分を気をつけながらやらなきゃいけないよな」と。僕はいつも虎汰朗ちゃんに間を上手く繋いでもらっているので。いつもありがとうね。
Highlight of 『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』
By Toshiki Tateishi
立石:バントーは普段僕が演じている役よりも「人間らしさ」のある役なので、なかなか観ることのできない立石俊樹のお芝居を観ていただけるんじゃないかな、と思います。“地元のアニキ”という役柄ということもあって、俯瞰でみんなを見守っている存在です。バント―の優しさや人としての大きさにも注目していただけたら嬉しいです。
Highlight of 『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』
By Kotaro Daigo
醍醐:僕、試写を観て良い意味での感情の浮き沈みをすごく感じました。いろいろと揺さぶられるストーリー性だと思いますし、本当に振り幅のある見ごたえのある作品が出来たと思います。あとは、僕自身も個人的に好きな「ラジオ」を題材としている作品。今の時代はSNSや動画配信サイトなどが主流になり、ラジオは失われがちになってしまっているコンテンツでもありますが、この作品を通してラジオの魅力を伝えられることが本当に嬉しいです。作品自体もさっきも言った通り、中盤から後半にかけて音主体でストーリーが進んでいく「ラジオ」のような作品なので、物事を空気感で伝えようとしている作り方にも注目していただきたいですね。あと、個人的に好きなシーンはイッセー尾形さん演じる、「豆腐屋の伊勢さん」のシーン。是非、楽しみに観てください。
立石:最後に、挿入歌として使われている曲は今の10代、20代の方は知らない曲やあまり聴いたことのない曲も多いと思うので、是非、この作品を通して名曲を知っていただけたら嬉しいです。世代と世代が繋がっていく…『ツナガレラジオ』だけに。お後がよろしいようで(笑)。
醍醐:よくない、全然よくないよ(笑)!
立石俊樹(たていし としき)PROFILE
1993年12月19日生まれ。
みんなを支える地元のアニキ・サポート役の
バント―を演じる27歳。
醍醐虎汰朗(だいご こたろう)PROFILE
2000年9月1日生まれ。
外部のスポンサー調整役で『あふりラジオ』の
プロデューサー・ジムを演じる20歳。
おしゃべや:MOVIE『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』
2021年2月11日(木祝)公開
監督:川野浩司 脚本:藤咲淳一
出演:西銘駿 飯島寛騎
阿久津仁愛 井阪郁巳 橋本祥平 深澤大河
ゆうたろう 板垣李光人 立石俊樹
醍醐虎汰朗/田中真弓(特別出演)/イッセー尾形
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:笹和紗