倉悠貴
映画『ブルーロック』
高橋文哉くんに教えてもらったお店でトレーニングシューズを買うことから始めました
個性を爆発させるエゴイスティックなキャラクターたちと予測不能なストーリー展開で、サッカー漫画の新たな金字塔として絶大な人気を誇る『ブルーロック』(原作・金城宗幸/漫画・ノ村優介)が実写映画化され、8月7日から大ヒット上映中です。本作で「日本サッカー界の宝」と呼ばれる吉良涼介を演じた倉悠貴さんに、役作りのためにしたことや作品の見どころなどを伺いました。(取材は4月下旬)
©金城宗幸・ノ村優介/講談社 ©CK WORKS
<あらすじ>
サッカー日本代表は長年得点力不足に陥っており、それを打開するために、極秘のプロジェクトが計画された。その名も“青い監獄(ブルーロック)”。そこで全国から集められた300人の高校生FWたちが、生き残りをかけて熾烈なサバイバルを繰り広げる。
今作で演じた吉良涼介は「松風黒王高校」のエースストライカーでもある実力者ですが、この役が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
オファーをいただいた時「なんでこの役が僕に来たんだろう」と考えました。原作もアニメも大人気の作品だということは知っていたので、責任感とプレッシャーはありましたが、自分ができること、演じる意義みたいなものをすごく考えましたね。序盤の吉良の山場になるシーンで、彼の裏表がハッキリするところがあるんです。そこで表の面がめくれた時のお芝居をやってくれるだろうと思ってオファーしてくださったのかなと思うと、嬉しいし、ありがたいなと思います。
事前にサッカーの特訓があったのでしょうか。
ありました。僕は練習期間に入るのが他の皆さんよりも割と早くて、(高橋)文哉くんと練習を始めたんですけど、二人とも初心者なので、まずトレシュー(トレーニングシューズ)を買うところからのスタートでした。ある日、文哉くんに「それどこで買ったの?」と聞いたら「お店で『サッカーが上手くなる靴ください』って言ったらこれが出てきた」と聞き、僕も後日そのサッカーショップに行ったら、店員さんが同じ穴のムジナが来たと思ったみたいで「高橋さんのマネージャーさんですよね?」みたいな会話をしてきました(笑)。
特訓ではどれくらいの技を習得されたのでしょうか。
練習は結構しましたが、根本的にサッカーが上手くなるのはそんなに簡単なことではないので、僕はどちらかというとアクションや殺陣に近いなととらえていました。うまく見えるような表現をしたり、スタッフの方々に手伝っていただいたりして出来たことだなと思います。
逆に芝居でうまく見せられるのも、役者さんの腕の見せ所であり、醍醐味ですね。
そうですね。僕は「実戦のシーンではこういう動きやアクションをとると決まっているところだけを重点的に練習したいです」とお伝えして、実戦でやらなければいけない動きを反復練習していました。
ほかに吉良を演じるうえで意識したことはありますか?
ギャップみたいな部分が吉良を演じる一番の醍醐味だと思いました。これまでキラキラした役が少なかった俳優人生ですし、僕自身そういう性格でもないので、吉良の方向性として合っているかどうかを瀧監督と相談しながらやっていました。あとは役としての裏表があるから、ちょっと胡散臭いぐらいに明るくやっても意外と成立するんだということに気づいてからは、割と無理なくできたかなと思います。
これだけ個性の強いキャラクターがいると、それぞれの個々を消さないようにしつつも、自我を出すところは出すといったバランスが難しいのかなと思うのですが……。
個性の出し方はきっと人それぞれあるんじゃないかなと思います。本読みをしていても、アニメの役の声まで寄せたりする人もいれば、寄せることはしない人もいて、やりすぎない方が個性が出る場合もあるから、いろいろなやり方があるなと思いますね。こういう作品ならではの難しさや向き合い方は、みんなそれぞれ抱えていたのかなと思います。僕自身はそこまでがっつり意識することはなくて「このシーンではここが大事だろうな、このシーンのファンの人は多いんだろうな」というところを研究して臨みました。
倉さんの期待値として、特にどんなところが楽しみですか?
僕の撮影は数日だったのですが、皆さんが撮影している現場に何度か行かせていただいて、若い熱量やパワーをひしひしと感じていました。サッカーというスポーツを通して、大勢の人がひとつの目標に向かっているというのは、見ていても素晴らしかったです。試合のシーンは埼玉スタジアムで撮らせていただいたのですが、ドローンなども使ってかなり見応えのある画になっていたので、説得力の高いものになっていると思いました。
では、映画を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
とてもチャレンジングな作品であり、内容だと思うのですが、20代の俳優陣にこの作品を託してくれた今の日本の映画界の意味も感じながら、見る方に後悔させないようにみんなで作ったので、原作のファンの方含め、幅広い層の方に見ていただきたいなと思いますし、どんどん愛されるような作品になっていってほしいなと思っています。僕自身も、完成作を見るのが楽しみです。
ご自身的な見どころはありますか?
いわゆる「QBK(急に蜂楽が来たから)」と言われているところがあって、多分、原作ファンの人も期待されている方が多いと思うんですけど、そこはめちゃめちゃ頑張ったので、期待を裏切らないと思います!
倉悠貴
くら ゆうき
1999年12月19日生まれ。
最近の出演作に、テレビドラマでは、NHK『豊臣兄弟!』(‘26)、NHK『ある日彼女のパンティーが、』(‘26)、関西テレビ・フジテレビ『銀河の一票』(‘26)、日本テレビ系『冬のなんかさ、春のなんかね』(‘26)、映画では、『教場Requiem』(’26)、『恋愛裁判』(‘26)。また、9月25日公開の映画『マッチングTRUE LOVE』への出演も控える。
ぱっちりとした瞳で周りを見つつ入られてきた倉さん。前回の取材時と同じようにスタッフにも気さくに話しかけてくださる姿がとても印象的でした。この日は取材日だったため、リラックスされていたのか撮影では終始表情も柔らかく、また新たな一面を見ることができました。後編では、共演者とのエピソードからクスッと笑える倉さんらしい一面などをお届けします。お楽しみに!
©金城宗幸・ノ村優介/講談社 ©CK WORKS
■タイトル:『ブルーロック』
2026年8月7日(金)より大ヒット上映中
■出演:高橋文哉
櫻井海音 高橋恭平 綱 啓永 野村康太 / K(&TEAM)
青木 柚 西垣 匠 富本惣昭
倉 悠貴 東 啓介 / 畑 芽育
窪田正孝
■原作: 金城宗幸・ノ村優介『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
■監督: 瀧悠輔
■脚本: 鎌田哲生
■制作: CREDEUS
■製作: CK WORKS
■配給: 東宝
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:NOBUKIYO
スタイリスト:伊藤省吾
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿・相澤花菜