窪塚愛流
初めて自分の力で乗り越えたことが自信になった
近年は、ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』やドラマ『御上先生』など話題作への出演が続く窪塚愛流さん。映画『ハピネス』でW主演、NHK夜ドラ『あおぞらビール』では主演を務めたりと着実に進化を遂げている彼に、役者としての心持ちの変化などを伺いました。プライベートなお話では、寂しがり屋の一面が垣間見える、かわいらしいエピソードも!
これまでのインタビューをいろいろと拝読すると、2024年の舞台『ボクの穴、彼の穴。W』での経験がかなり大きかった印象を受けます。具体的にどのような変化があったのでしょうか。
僕は今まで、自分のなかでこれといった自信がなかったんです。ありがたいことにすごく環境に恵まれて、人にも恵まれて。もちろんツラいとかしんどいとかはありましたが、すっごく苦労してなにかを成し遂げたり、汗や血がにじむほどがんばったりしたことがなかったんです。どこかで誰かが助けてくれたから。そんなふうに自信がないなかで、初めて挫折したのが『ボクの穴、彼の穴。W』でした。稽古中に涙が出たり、「できない」と言ってしまったこともありました。そういうとき、周りの方たちから手を差し伸べてもらうこともあったのですが、前に進むことは自分の足でしかできないから。公演初日が決まっているというプレッシャーもあるなか、1日1日、最後までちゃんと稽古に臨んで、ちゃんと自分の意志で進んで。もちろん、自分の力だけではないですが、初めて自分で乗り越えることができたんです。それが自信になって、人前に立つことも怖くなくなりましたし。まだ1つしかない自信ですが、今はそれで十分だと思えるくらい、僕にとっては大きなことでした。
千穐楽の幕が下りたときは、どんな気持ちになりましたか?
終演後は、実家でごはんを食べたんです。いっぱい食べようと思っていたのですが、もう眠すぎて、そのまま寝ちゃって。朝、起きたら、隣で妹が、僕と向き合うように寝ていたんです。眠っている僕のことを見ているうちに、自分も寝ちゃったのかな。
ステキなお話ですね!
今も、お話ししながら泣きそうになっちゃいました。当時、妹はまだ5歳ぐらいだったのですが、そんな、ちっちゃなちっちゃな妹が見守ってくれていたんだなと思って、とてもうれしかったのを覚えています。
また、窪塚さんは“自分らしさ”を大事にしている印象もあります。お芝居における窪塚愛流らしさとは、どういうところだと思いますか?
この間、ある出演作品の上映会に行ったのですが、そのときに、お世話になった監督が言ってくださった言葉が、「その場で生まれたものを、そのまま100パーセント出せる力がスゴい」と。ここはこうしようとか、こういう言い方をしようとかは特になかったので。たしかにそうかもしれないと思いました。
現場で生まれたものを大事にしているとおっしゃっていましたが、“生まれない”ことはない?
ないです。生まれてこないということは、台本を読んでないということだと思うので。
最近は主演を務めることも多いですが、そうした経験によって視野が広くなったなど、変化はありますか?
集中力が上がりました。台本のセリフを覚えるときの、頭に入るスピードが少し速くなりました。やっぱり主演は、セリフもたくさんいただくので。でも僕、主演だからとか、関係ないと思っていて、そういう風に区別をするのがあまり好きじゃないんです。それは、『るなしい』で主演を務められている原さんも同じで。キャストもスタッフさんも、みんなそれぞれに全うする役があって、同じ作品を作っているんだという気持ちが原さんから伝わってくるから。すごくカッコいいなと思いますし、僕もそうでありたいなって。
台本を覚えるときは、家で?
はい。(手元にあった『るなしい』の台本をめくる動作をしながら)ひたすら、こうやって読みます。以前はずっと、読みながら手振りを……ここがこういうことだから、これがこうで~みたいに理解しやすいようにしていたのですが。最近はひたすら、じーっと読んだり、音読したりします。あと、撮影当日の移動中、現場に着くギリギリまで、ずっと(台本を)読んでいます。
ここからはプライベートなお話を伺いたいのですが。昨年2月のFAST登場時に、オフの日は家でアニメを観ていることが多いとおっしゃっていました。
最近のオフの日は寝ていることが多いですが、これは幸せだな、と思ったことがあるんです。お昼頃に起きて……家の近所にすごく好きなラーメン屋さんがあるのですが、そこでラーメンを食べて。その後、近くのドラッグストアでグミを買って、家に帰って……あっ、散歩しながらですけど。ベッドの上でグミを食べながらアニメを観て、気づいたら寝ている…それが、めっちゃ素晴らしくて!でも、ちゃんと夜までには起きています。これまでのアニメを観るということに、ラーメンを食べて昼寝をするというのが追加されて。それが今、すごく楽しくて好きです。
当時は、龍の絵を描くのにハマっているとも。
そうでした。最近はよく、ネコを描いています。でも僕、絵は、“今、なんか描けそう!”というときにしか描けないんです。描けなくなると描けないので、ずっと完成しないままの絵もあります。だけど、いったん描き出すと、1、2時間はずーっと描いています。
昨年の取材時は、ごはんを食べるのも忘れてしまうとおっしゃっていましたが、今はちゃんと食べていますか?
食べてます!逆に今は、たくさん食べています(笑)。
安心しました(笑)。ケンショーは、るなにお灸で心やカラダを整えてもらいますが、日頃から、窪塚さんが精神を整えるためにしていることはありますか?
お風呂上がりに、水を浴びます。浴びながら、「今日も楽しかったです、ありがとうございました!明日もがんばります!」と言います。毎日ではないですが。あと、一人暮らしは寂しいので、家に帰ったら、「ただいま!」「おかえり!」と言います。これも、毎日じゃないですが(笑)。やっぱり、「ただいま」と言って「おかえり」と返ってくると、“っしゃー!!”ってなるんです。“今日、俺、勝った!”みたいな(笑)。
勝ったというのは?
やりきった!っていう。やっぱり、毎日、ズドーンとおもしろいことは起こらないじゃないですか。だから、自分にご褒美をあげるんです。モノやお金に頼るのではなく、自分で自分のことをアゲる、みたいな。それに、「ありがとう」って、言った人も言われた人も、なんかうれしくなりませんか?
うれしいですね。
だから、お風呂場で「今日もありがとうございました」と言うし、「ただいま」「おかえり」も自分で言うんです。自分の気持ちは自分でアゲないと!
仕事で落ち込むことがあったりして、アガらない日もある?
もちろん!そうしたら、ザーッと冷水を浴びて。でも、冷水ってカラダにいいらしいです。細胞が活性化して、寝つきがよくなるみたいです。
窪塚愛流
くぼづか あいる
2003年生まれ。神奈川県横須賀市出身。2018 年の映画「泣き虫しょったんの奇跡」で俳優デビュー。2021年から本格的に俳優活動を開始。2024年には映画「ハピネス」で初主演。最近の出演作にTBSドラマ「御上先生」、NHK夜ドラ「あおぞらビール」など。神保町のNew Galleryにて自身初の個展 5/8(金)〜5/24(日) を開催!
New Gallery住所:東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町1F
撮影ではセットに対して撮れている写真に素直に驚いてくださる窪塚さん。「なんでこう言う風になるんですか?」と気さくに質問してくださったり、スタッフとも撮影中も話してくださったりと、撮影も楽しむが全面に現れていた窪塚さんでした。また他の媒体が撮影を終えて帰る際にも大きな声で「お疲れ様でした!」とおっしゃられていて、関わっている人への敬意の表れが、より素敵だなと感じたスタッフでした。これからもスタイル抜群で、お仕事に対して真面目さはありつつも、楽しむ気持ちを忘れない心でたくさんのご活躍を応援しております。1年ぶりのご登場ありがとうございました。
【©意志強ナツ子/講談社 ©「るなしい」製作委員会】
「るなしい」
テレ東系にて毎週木曜深夜24:30〜放送中
各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」にて第一話から最新話まで見放題独占配信
▶U-NEXT:https://t.unext.jp/r/tv-tokyo_pr
広告付き無料配信サービス「TVer」などで見逃し配信!
★見逃しを防ぐ便利な「お気に入り登録」をお願いします★
▶TVer:https://tver.jp/series/sr4uh6omhf
▶テレ東HP(ネットもテレ東):https://video.tv-tokyo.co.jp/
▶Lemino:https://lemino.docomo.ne.jp/catchup/2-1-113-7
※Team Credit
カメラマン:遥南碧
ヘアメイク:秋田あゆみ
スタイリスト:コバヤシリョウコ
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿