倉悠貴×西垣匠
映画「六人の嘘つきな大学生」
「僕たちが信頼関係を築くうえで大切にしていること」
内定をめぐり繰り広げられる大学生たちの裏の顔を描いた浅倉秋成さんの小説『六人の嘘つきな大学生』が映画化され、11月22日にから公開します。本作で、冷静な性格で分析力に優れ、公認会計士の資格を持つ森久保公彦を演じた倉悠貴さんと、高校時代は野球部のキャプテンで、ムードメーカー的存在の袴田亮を演じた西垣匠さんに、最初に脚本を読んだ時の感想やお互いの印象、さらにはお二人が信頼関係を築くうえで大切にしていることなどを伺いました。
©©2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会
<あらすじ>
あるエンターテインメント企業の新卒採用試験で最終選考に残った嶌衣織(浜辺美波)や波多野祥吾(赤楚衛二)ら6人に、1か月後にチームでグループディスカッションを行うという課題が与えられる。しかし本番の直前、課題が「6人の中から一人の内定者を決める」という内容に変更され、さらに、各人の名の書かれた6通の封筒が発見される。その中にはそれぞれが犯した罪を記した告発文が入っていた。
©©2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会
まずは今回の原作(もしくは脚本)を読んだ感想を教えてください。
倉悠貴(以下、倉):原作がとても面白かったので、その作品を映画化するということに最初は少し心配もありました。展開を含めて、やっていることがとても難しくて。ワンシチュエーションで見ている方をどう飽きさせないよう作っていくかということを一番に考えたし、そこが課題でもありました。小説だから面白いという部分も多い作品だと思うので、僕は映像化する意味を考えるところから始めました。
西垣匠(以下、西垣):僕も元々原作が好きだったので、これをどういう風に映画でやるのかなと思っていました。でも実際に脚本を読んでみて、原作の中から減らしたり増やしたり、または脚色したりというところもあったので、映画は映画として面白そうだなと思いましたし、映像化するのが楽しみになりました。
撮影を終えた今のお気持ちはいかがですか?
倉:まだ何とも言えないです。僕らは話の展開を知っているから6人の動きもわかるけど、話の流れが少し複雑な部分もあるので、何も知らないまっさらな状態で見たお客さんの反応が楽しみです。でも、脚本に書いてあることは僕ら全員、全力でやりきった感じはあります。
お二人は本作が初共演とのことですが、撮影前と今で印象は変わりましたか?
西垣:僕は共演するまで、倉くんに対して割と物静かな印象があったかな。
倉:そもそも、僕のこと知っていたの?
西垣:もちろん!僕の友達と共演していたこともあったので名前は知っていたし、出演作品も見たよ。「陰」か「陽」のどちらいかで言ったら「陰」のタイプなのかなと思っていて、実際に共演してみたら、その印象はあまり変わらなかった (笑)。
倉:ははは(笑)。
西垣:あとはさっき赤楚くんにも言われていたけど、「天邪鬼」だなと感じる部分は確かにあるかも。みんなが「A」って言ったら、「いや、僕はBだし」みたいな。
倉:僕は西垣くんってキラキラした作品によく出ているイメージだったから、「THE・スター」みたいなオーラがあると思っていたけど、いい意味で親しみやすくて、話していても優しい。勝手に地元の友達みたいに思っています。
西垣:そういえば、前に倉くんが友達とご飯食べている場に呼ばれて会ったことがあったよね。
倉:あったね~。あの時はたまたま友達とご飯を食べていたんだけど、「西垣くんも来る?」みたいな感じで誘ったんです。
西垣:倉くんにとっては前からの友達だけど、僕は初めましてだったからね(笑)。でもめちゃくちゃいい人たちだった!
インタビューでは、どの質問にもしっかりと落とし込んで考え、常に落ち着いたトーンでお話をされていた倉さんと自然と周りを明るく巻き込むようなトーク力と元気のある西垣さん。お二人でのインタビューは初めてだったようで、改めて6人でも、2人の大切なシーンでもたくさん話し合いを重ねて本作を作り上げてきたのが、とても伝わる熱量で話してくださったお二人。そして、終始すごく仲のいいお2人、どの質問でも2人でたくさん盛り上がっていたのが、見ている側も微笑ましく、そして、とても楽しませてもらうインタビューのお時間となりました。
後編では再び共演するなら?などいろいろ伺っております!是非お楽しみに!
倉悠貴
くら ゆうき
1999年12月19日生まれ。
最近の出演作に、TBS『あのクズを殴ってやりたいんだ』(‘24)、NHK総合『わたしの一番最悪なともだち』(‘23)、『犬と肩』(‘23)、映画では、『傲慢と善良』(‘24)、『赤羽骨子のボディーガード』(‘24)、がある。
西垣匠
にしがき しょう
1999年5月26日生まれ。
最近の出演作に、TBS『海に眠るダイヤモンド』 (‘24)、テレビ朝日『顔に泥を塗る』(‘24)、フジテレビ『高額当選しちゃいました』(‘24)、映画では、『みーんな、宇宙人』(‘24)、『映画 マイホームヒーロー』(‘24)などがある。
©2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会
タイトル:『六人の噓つきな大学生』
2024年11月22日(金)全国東宝系にて公開中
原作:浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊)
監督:佐藤祐市
脚本:矢島弘一
出演:浜辺美波 赤楚衛二 佐野勇斗 山下美月 倉悠貴 西垣匠
※Team Credit
倉さん
スタイリスト:カワセ136
ヘアメイク: NOBUKIYO
西垣さん
スタイリスト:藤井エヴィ
ヘアメイク:カワヤユウスケ(ADDICT_CASE)
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿