櫻井海音
余計な自我がないのが役者としての強み
2020年にNHK連続テレビ小説『エール』で俳優デビュー。2023年には連続ドラマW-30『アオハライド Season1』でドラマ初主演を務めるなど着実にキャリアを重ね、2024年、ドラマ単独初主演となる『【推しの子】』で一気に知名度を上げた櫻井海音さん。出演中のドラマ『勝手にバズってろ!!』にちなんだ質問や役者という仕事について、今後の目標などをお聞きしました。自身の大好物について、アツく語る場面も。

『死ぬまでバズってろ!!』第1話の冒頭に、「『コメント』が必須栄養素」というタパ子のセリフがあります。櫻井さんにとっての“必須栄養素”とは?
焼き鳥です!
以前のインタビューでも、そう答えていらっしゃるのを拝見しました。
いや、もうずっと言っているんです。いい加減、“焼き鳥はもういいよ”と思われてそうですね(笑)。
飽きることはない?
飽きないんです。そう!飽きないのが、焼き鳥のスゴいところなんです(笑)!

ちなみに、塩とタレではどちら派なのでしょうか。
ないんですね~、これが。大将のおすすめに委ねます。
同インタビューで一日1食だとおっしゃっていましたが、それも続いているのですか?
そうですね。先日は、1年ぐらい先まで予約でいっぱいの焼き鳥屋さんに行くことができたんです!(噛みしめるように)めちゃくちゃおいしかった。
非常に楽しい時間を過ごしたわけですね。
いやぁ、非常に楽しい時間でした。僕、焼き鳥について語り出すととまらなくなって、インタビュー時間がなくなっちゃうので、このへんでやめておきます(笑)。

(笑)。一日1食にしているのは、節制の意味もあるのでしょうか。
あります。炭水化物をあまり摂らずに、たんぱく質を多く摂るようにしていて。焼き鳥を食べるために働いていると言っても過言ではないです(笑)。
仕事をするうえでのモチベーションになっているのですね。
“仕事が終わったら、あの焼き鳥屋に行けるぞ!”というのが、結構モチベーションになります。
朝、起きたら、「今日はあのお店に行こう」というのを決めるのですか?
なんとなく決めます。それをモチベーションに、仕事をがんばる!

本作は、タパ子が“承認欲求”に翻弄されることがきっかけとなり物語が展開していきますが、ご自身に承認欲求はありますか?
まぁ、この仕事をやっているので(承認欲求は)強いと思います。というか、強くなければやっていないと思いますし。自分を自分として認めてもらいたいという欲求は、子どもの頃からありました。
どのように評価されるとうれしいですか?
もちろん、作品を観てくれた人に評価していただくのが一番大事なんですけど、それと同じくらい、現場のスタッフさんやキャストのみなさんから「この役を櫻井にやらせてよかったな」とちゃんと思ってもらえることがうれしいです。そういった評価が、次の仕事につながることもありますし。
実際に、そのように言われたこともある?
言っていただいたことはあります。うん、うれしかったです。

ご自身の役者としての強みは、どこだと思いますか?
うーん、気取らないことですかね。ヘンによく見せようとも思わないし。それは、ビジュアルも含めて。素の状態でちゃんといたいですし……あとは、なんだろう。
たとえば、モデル業では着飾っている自分を見せているから、役者のときはそのままでいたいとか。
いや、自己主張が強すぎると、きっと現場が円滑に進まないじゃないですか(笑)。そういった意味では、僕は余計な自我がまったくないので。そこは強みなのではないかなと。
何者にもなれるという。
そういうことかもしれません。

以前、インタビューで「これがないと生きていけないもの」として「目的・目標」と答えていらっしゃるのをお見かけしましたが……。
おー!焼き鳥とは言ってなかったんですね(笑)。
(笑)。「目的」という言葉を聞くことがなかなかないので、芸能界で仕事をしていくうえでの目的とは何なんだろうと思ったんです。
なるほど。目的や目標というか、こうなりたいとか、こういう幸せをつかみたいみたいな……僕にとっては、それが家庭だったり将来的な結婚だったり、そういうものに当たるんですけど。じゃあそこに対して、いつまでにどのくらい稼いでおきたいかとか。それは、自分の子どもが何不自由なく、そして、選択肢をちゃんと持って生きていけるように。というのが、根本にあるというか。
しっかりと地に足がついているのですね。
いやいやいや!現実主義なだけです。もちろん役者としても、“ここまでいきたいな”みたいな目標があって。それがあるから、じゃあ今、自分が何をすべきなのかとか、現場でこうやっていこう、みたいなことを考えることができるので、たぶん、そういう回答をしたんだと思います。

一番近い目標は何ですか?
プライベートでは、結婚とかになるのかなぁ。理想としては、27、28歳でできたらいいなと思っているので。役者としては……とにかく一つ一つの仕事を頑張りたい!それだけです。

櫻井海音
さくらい かいと
2001年4月13日生まれ。
撮影では、室内のライトと外で今回は撮影をさせていただきましたが、室内ではバッチリかっこよく撮影をさせていただき、屋外ではダイナミックに櫻井さんらしくたくさんの動きをつけて撮影をさせていただきました。取材は夏場でしたが、暑いなど言わずにカメラにたくさんのかっこいい素敵な表情を向けてくださいました。これからもどんどん活躍の場を広げつつ成長される櫻井さんのご活躍を応援しております。約1年ぶりのご登場ありがとうございました。
最近の出演作に、テレビドラマでは、TBS『御上先生』(‘25)、WOWOW『アオハライド Season1/2』(‘23/’24)、映画では、『カラダ探し THE LAST NIGHT』(‘25)、『お嬢と番犬くん』(‘25)、『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(‘25)、『【推しの子】 -The Final Act-』(‘24)などがある。

©「死ぬまでバズってろ!!」製作委員会・MBS
タイトル:『死ぬまでバズってろ!!』
キャスト:与田祐希
櫻井海音 鈴木仁 星乃夢奈 清水伸 吉田ウーロン太 森香澄 新田さちか 矢野聖人
野間口徹 池田鉄洋
脚本:政池洋佑 木江恭 鶴田幸伸
監督:戸塚寛人 佃直樹
コピーライト:©「死ぬまでバズってろ!!」製作委員会・MBS
※Item Credit
ジャケット¥129,800、シャツ¥41,800/ANTOK
パンツ¥30,800/CULLNI(CULLNI FLAGSHIP STORE)
その他/私物
(プライス全て税込み)
※Team Credit
カメラマン:遥南碧
ヘアメイク:竹内未夢
スタイリスト:藤井晶子
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿
