谷原七音
映画「鬼の花嫁」
自分の出演した作品によって、毎日が楽しくなるような存在になりたい
シリーズ累計発行部数650万部突破の大人気小説&コミック「鬼の花嫁」が、待望の実写化!谷原七音さんは、“猫又”のあやかしで、柚子の親友・透子(田辺桃子)を花嫁として見初める猫田東吉を演じます。作品についてのほか、本作のキーワードでもある「運命」に関するお話などもお聞きしました。
<あらすじ>
あやかしと人間が共存する世界。鬼の一族の次期当主・玲夜(永瀬 廉)に、花嫁として見出された柚子(吉川 愛)。突然の事態に戸惑いながらも、徐々に玲夜の不器用だがやさしいところや誠実な姿に惹かれていく。玲夜もまた、生まれながらに一族の行く末を背負い、1人抱えてきた重責と孤独が、柚子によって癒されていく。しかし、柚子が“鬼の花嫁”になったことを面白く思わない妹の花梨(片岡 凜)が、婚約者の妖狐・瑶太(伊藤 健太郎)と、2人を引き離そうと画策する。そんななか、玲夜の花嫁として柚子がお披露目となる舞踏会に瑶太と花梨が現れ……運命に導かれた2人は、真実の愛を掴むことができるのか――。

今回、『鬼の花嫁』で映画初出演となりますが、もともと映画に携わってみたいと思っていたのでしょうか。
もちろんです!このお仕事を始めたときから、その気持ちはずっとありました。
大人気小説&コミックの実写作品への出演も初ですよね。
原作を読んで、とてもおもしろいお話だと思いました。ただ、そのおもしろいというのは、ただ明るいおもしろさだけではないというか。吉川 愛さん演じる柚子は、すごく傷ついていて、自分は愛されていない、必要とされていないと思ってしまう。悲しさとともに、どこか儚さのある役どころなんです。原作を読んだときに、自分が演じる東吉という役は、そんな柚子にとって味方であり、仲間で、心の許せる存在なのだなと感じたので、演じる際にもそういった存在でありたいなと思っていました。
東吉はあやかしではあるけれども、そういった面では人間と変わらないという。
そうですね。あやかしのなかにも、ランクみたいなものがあって。永瀬(廉)さん演じる玲夜の“鬼”が一番強い存在で。東吉は猫又のあやかしなのですが、原作を見てもそこまで強くはないんです。でも、だからこそ、より人間に近い存在でいられる部分もあるのかなと感じました。

役作りという点で、意識したことは?
クルクルのヘアスタイルにモコモコした靴を履いて、とげとげした帽子を持って、みたいな特徴的なビジュアルだったので、お芝居で違いを出そうというよりは、より馴染ませるというか、人間に近づこうというアプローチをしました。
最初に東吉に扮したご自身を見たときは、どう感じましたか?
最初は思っていたよりも派手だったので驚きました。でも、ほかのあやかしのキャラクターデザインを見せていただいたら、皆さまけっこう特徴的な格好をされていたので、僕も安心しました(笑)。
では、現場に入ってメイクをして衣装をつけると、自然と役に入れるというか。
そうですね。撮影現場で僕のビジュアルを事前にご存知なかった方にご挨拶をしたときに、すごく驚いた顔をされていたんです。その様子を見て、この見た目が絶対的に役に繋がっているのだと感じました。

主演の永瀬廉さんの印象は?
永瀬さんとの共演シーンはなかったのですが、台本の読み合わせのときにお会いして。ご挨拶をしたときに、永瀬さんが帽子をとって、「よろしくお願いします」と頭を下げられたんです。そんな姿を見て、カッコいいのはルックスだけじゃないんだと思いました。
映画の現場に携わってみて、いかがでしたか?
あんなにたくさんのキャストやスタッフさんのなかでお芝居をすることが初めてだったので、いろんな方のおかげで自分はお芝居の場に立てているのだと、肌で感じることができました。
本作は「運命」がキーワードですが、谷原さんがこれまでの人生で運命を感じたことはありますか?
こういう言い方をすると、すごくロマンチックな人になっちゃうかもしれませんが、なにに対しても運命を感じているかもしれないです。出会いとか、縁とか。それは別に大きさは関係なく、誰とでもそういう運命のもとに出会っていると思って生きています。マネージャーさんやレッスンの先生もそうですし、一緒にレッスンを受ける仲間、先輩、共演者の方、ファンの方……全員、出会うべくして出会い、今、一緒にいるのだと思っています。

そう思うようになったのは、いつ頃から?
ここ1、2年かもしれないです。やっぱり、いろんな方のおかげで、僕は今の仕事ができているんだなって思っています。もし、あのとき、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」を受けていなかったら。もっとさかのぼれば、僕は腰のケガをして水泳をやめちゃったんですけど、もしあのとき、腰をケガしていなかったら、今でも水泳を続けていたかもしれないし。そもそも、もし家の近くにプールがなかったら、水泳を習っていなかったかもしれない。昔から、そんなふうに考えることが好きだったんです。
そうなのですね。
人生にはいろんな選択肢があって。それって、たぶん無限にあるじゃないですか。でも今、そのたくさんの選択肢が同じ線につながっているのは、運命だと考えなければ説明がつかないと思うときがあるんです。このインタビューを読んでくださっている方もそうですし、ファンの方もそうですけど、自分の線と他人の線が交わるって、ものすごく低い確率だと思うんです。だからこそ、それが運命だと……信じたいのかもしれません。
芸能活動を続けるうえで、大事にしていることは?
感謝を忘れないことです。自分1人でできることなんて、ほとんどなくて。仕事のスケジュールをもらって、それに合わせてきちんと起きることぐらいです。そのスケジュールだって、自分では組めないわけですし。台本もそうだし、お芝居の現場もそうだし。この仕事を始めてから、1人でできることなんて、ほとんどないということに気づいて。そこから、感謝を忘れちゃいけないな、という思いになりました。

お若いのに、達観していますね。
いいのか悪いのか、わからないですけど(笑)。
そんな谷原さんの、役者としての理想像はありますか?
役者の夢としては、いつか「白い巨塔」の財前五郎を演じたい、という思いがあります。そして、今、周りの方やファンの方にたくさんの愛情をいただいているので、それに対してお返しをしたいです。自分がみなさんに救われているように、僕がみなさんの人生を救う……といったら、ヒーローみたいですが。そこまで大きくなくても、自分の出演作品によって毎日の生活や人生が楽しくなるような、そんな存在になれたらいいなって思います。
最後に、『鬼の花嫁』の公開を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
玲夜が柚子を救っているようで、実は玲夜も柚子に救われている。それはたぶん、僕らも一緒で。恋愛に限らず、すべての人間関係に言えることだと思うんです。だからこそ、この作品を観て共感ができるし、運命というものを感じられると思います。愛に溢れた作品ですので、ぜひ劇場で観ていただけたらうれしいです。

谷原七音
たにはら ななと
2003年12月19日生まれ。
撮影ではまだ寒い日でしたが、半袖でも寒いなど一切言わずに外でたくさんの表情を撮らせていただきました。撮影でもインタビュー同様に儚さと事前に映像等で拝見していたよりもさらに大人っぽくなられていて、さらに洗練された谷原さんをカメラに収めることができました。またラベンダー調の背景の中ではご本人の持つ儚さがより引き立っていて、惹きつけられる印象がありました。これからもニコリと笑った時の笑顔を持ちつつも、真面目さやストイックな一面、そして谷原さんにしかない儚さでたくさんの場所でのご活躍を応援しております。初登場ありがとうございました。
2024年第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞を受賞。
出演作に、テレビドラマでは、テレビ朝日『奪い愛、真夏』(‘25)、日本テレビ『パンダより恋が苦手な私たち 』7話ゲスト(‘26)、映画では、2026年3月27日公開予定の『鬼の花嫁』が控えている。

©2026「鬼の花嫁」製作委員会
『鬼の花嫁』3月27日(金)
原作:クレハ『鬼の花嫁』(スターツ出版文庫)
※コミカライズ:作画・富樫じゅん/原作・クレハ(スターツ出版「noicomi」)
監督:池田千尋
脚本:濱田真和
出演:永瀬 廉 吉川 愛
伊藤健太郎 片岡 凜 兵頭功海 白本彩奈 田辺桃子 谷原七音
尾美としのり 眞島秀和 陽月 華 橋本 淳 嶋田久作 尾野真千子
配給:松竹
©2026「鬼の花嫁」製作委員会
※Item Credit
衣装協力:newnow
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:窪田健吾(aiutare)
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿
