樋口幸平
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』
“ヒーローになる”という目標を
達成できました
スーパー戦隊シリーズ第46作目である『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』。そのネーミングからも分かる通り、これまでのシリーズにはない、異色の世界観を持つ同作において、これまた異色の主人公・桃井タロウを演じることとなった樋口さん。21歳という若さで挑む超個性キャラクターを、どのように受け止め、向き合っているのか。そして憧れだったと語る戦隊シリーズの主役を演じる今の気持ちは如何に。
<あらすじ>
突如、ヒーローになる力を得た女子高生・鬼頭はるかが、謎の男・桃井陣に指令を受けることから物語は動き出す。
「君には仲間がいる。まずは“桃井タロウ”を探し出せ!そして忠誠を誓うのだ!」
桃井タロウはいったい誰でどこにあるのか……?そして仲間とは……?
2022年、《桃太郎》をモチーフとした、いまだかつて見たことのないヒーローが誕生!
桃太郎が、サル・イヌ・キジ・をお供に鬼退治したように、ドンモモタロウが、サルブラザー、イヌブラザー、キジブラザーさらにオニシスターとともに悪に立ち向かう。
その名も『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』!
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』は主演の樋口さんから見て、どんな作品ですか?
これは本当にスーパー戦隊なのか?ですね(笑)。序盤の台本はいただきましたが、今のところ、5人揃って変身したことがなくて(笑)。5人で集まって撮影したのも1回だけで、これ本当にスーパー戦隊?となっています(笑)。でも、作品自体は本当に斬新で驚くばかりの展開が続いてて凄すぎます。前作の『機界戦隊ゼンカイジャー』もかなりインパクトのある作品でしたが、それを超える新しさが溢れていますね。
演じている桃井タロウ/ドンモモタロウは、これまでの戦隊シリーズのレッドにはいなかったキャラクターですよね!
そうなんです。僕だけ少し早くアフレコでゼンカイジャーに出演したんですけど、その時はまだ桃井タロウのキャラクターも何も聞いてわかっていなくて、過去作の戦隊シリーズのレッドの演技を見て、撮影に挑みました。そこで僕がイメージしていた“戦隊シリーズのレッド”の芝居をしたのですが、監督からは「違う」と。正直、最初は全くキャラクターを掴めていませんでした。そもそも、変身前の桃井タロウと変身後のドンモモタロウで性格が大きく違うんです。桃井タロウは勝負事が大好きで、一種のお祭りだと思っていて、変身するとテンションがめちゃくちゃ高くなるんです。
桃井タロウはどういったキャラクターですか?
イメージは織田信長です。信長は一般的には怖い、暴れん坊というイメージが強いと思うんですけど、色々と調べてみると人間味のある優しい部分もあって。なので、桃井タロウもただのお祭り男なだけだと人として面白くないので、自分に酔った一面、優しい一面などを入れていこうと監督と話し合いました。ただ、なかなか最初は上手く表現できませんでした。でも最近はようやく慣れてきました。
戦闘シーンでは常に高笑いしながら戦っていますよね。
そうなんです。すごく声を張るので、アフレコが終わると絶対に声が枯れるんです(笑)。でもそれを言うと「腹から声を出していないから枯れるんだ」と言われてしまいます (笑)。
そういった個性的な役ですが、主演に選ばれた時はどんなお気持ちでしたか?
本当に嬉しかったです!“ヒーローになる”というのを目標にしていて、それを達成できました。嬉しくて嬉しくて仕方なかったです!
主演が決まったことを伝えられる時、ドッキリはありましたか?
ありました(笑)。最終のオーディションの連絡があり、会場に向かいました。当日、入り口で「オーディションで来ました樋口です!」と言ったら、受付の方が「オーディション?今日ないですよ。」と(笑)。びっくりして、念の為確認してもらったら、スタッフさんが猛ダッシュで迎えに来てくれて、待合室に通されました(笑)。しばらくするとプロデューサーさんが入ってきて、「主演、樋口幸平に決定しました!」と告げられたんです。あまりにもいきなりすぎて固まっていたら、“お祭り”と書かれたハッピを着させられました(笑)。そこでようやく気持ちが追いつきました。たぶん一生忘れないです。その時は“自分がヒーローになれる”という喜びが強くて喜んでいたんですけど、帰って冷静になった時に「暴太郎?ドンブラザーズ?」となりました(笑)。
戦隊シリーズへの思い入れはありますか?
やはり男子なので、思いはあります。子供の頃からヒーローを見て育ってきました。戦隊シリーズですとデカレンジャーとマジレンジャー、仮面ライダーシリーズですと響鬼やカブト、電王を見ていました。芸能界という世界に足を踏み入れた時、まず思ったことは「ヒーローになりたい!」でした。その思いでオーディションを受け続けてましたので、主演に決定したときは喜びしかなかったです。
作品の見どころをお願いします!
変身後の戦闘シーンがとてつもなくクオリティーが高いので、そこはもう子供たちと一緒にご家族で観ていただいて、凄さを感じていただけたらと思います。まだまだ物語は始まったばかりですけど色々な伏線が張られていて、それがどんどん回収されていくので、そこも楽しみにして見ていただきたいなと思います。
樋口幸平
ひぐち こうへい
関西出身の樋口さんはとても明るく元気で、現場を楽しい雰囲気にしてくださいました!太陽みたいな方でした!お話がとても上手く、相手の目を見て答えてくださったので、その目力にグッと引き込まれてしまいそうになりました。ドンブラザーズの今後が楽しみです!
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』
テレビ朝日系 毎週日曜 午前9時30分 放送
出演:樋口幸平 別府由来 志田こはく 柊太朗 鈴木浩文 富永勇也 宮崎あみさ タカハシシンノスケ 駒木根葵汰 和田聰宏
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:白鳥涼子
スタイリスト:カワセ136
ディレクション:半澤暁
インタビュー:山根将悟
記事:山根将悟/近谷奈生