小関裕太
映画『“隠れビッチ”やってました。』、
『シグナル100』
柔らかな感覚で役を捉え続ける彼の魅力とは—
映画『“隠れビッチ”やってました。』
<あらすじ>
26歳の独身女・ひろみの趣味&特技は異性にモテること。絶妙のタイミングでのスキンシップや会話術で相手を翻弄し、「好きです」と告白させたら即フェイドアウト。そんなひろみに、シェアハウス仲間のコジと彩は呆れ顔で「最低の“隠れビッチ”ね!」とたしなめるも、彼女の耳には届かない。ある日、気になるお相手・安藤が現れるも、数年ぶりの負け試合。さらに安藤を本気で好きになっていたことに気づき、ショックを受ける。やけ酒をあおり酔いつぶれているところを、同じ職場の三沢に目撃され、すっかり醜態をさらしてしまう。ひろみは“隠れビッチ”だということを打ち明け、封印してきた過去と向き合い始める。 本当のしあわせに気づいた時、彼女が出した答えとは…。
安藤剛×小関裕太
映画の中で「○○系男子」といったジャンルが出てくる中で、安藤は「自然体系男子」。でも安藤はカテゴリに当てはまらないと僕は思っていて。というのも、本人は何も考えずにフラットに過ごしている男の子なんです。掴みどころがないから、ひろみ(佐久間由衣)は唯一、心を動かされて好きになっちゃったんじゃないかな。
“自然体系男子”、
小関さんと近しい部分はありましたか?
安藤はけっこう男臭いところがあって、普段はだらだらと散らかった部屋で過ごしているので、あまり共通点はなかったかな。でも、彼はひとつ目標を見つけて、夢に向かって歩き出すんです。実はしっかりとした意志を持ちつつ、すごくナチュラルな部分も持ち合わせられるような人なんですよね。
異性にモテるのが特技の主人公。
小関さん自身の好きなタイプって…?
好きなタイプはあんまりないんですが、主人公と共通しているのは“意志がある人”が好きってところかな。あ、あとは“作らない人”!お芝居をしているからか「今の笑顔って嘘だったな」とか分かっちゃう時があって。喜ばせようとしなくてもいいから素直でいて欲しいと思います。自然なままでいて、ふいに無邪気な笑顔が見えた時にキュンとしますね。
では、この映画の見どころを教えてください。
見どころは2つあって、1つは前半のラブコメディー。“モテテク”と言われるものが図鑑のように登場するので、勉強図鑑としてぜひ楽しんで欲しいです。女性は「そうなんだ」と参考になると思いますし、男性が観ても「あ、分かるかも」と納得できるものになっていると思います。と思いきや、観終わった後に考えさせられるのがもう1つの見どころです。ただのラブコメディーでは終わらない旨味のある映画になっているので、その二面性を楽しんでください!
映画『シグナル100』
<あらすじ>
とある学校の平和な日常。しかし、担任教師の下部(中村獅童)が始めたゲームのせいで事態は一変。生徒たちは特定の行動を取ると自ら命を絶ってしまうという恐怖の“自殺催眠”をかけられる。「スマホを使う」「泣く」「あくびをする」といった何気ない日常の行動に潜む、発動の合図(シグナル)は全部で100。窓から飛び降りる者、花瓶を自分の頭に打ち付ける者、自らの首を切りつける者、止まらない自殺の連鎖に生徒たちの悲鳴が教室中に響き渡る。常に死と隣り合わせの絶望的な状況に置かれた生徒たちの本性が次々に暴かれていく。このゲームで生き残る方法は、クラスメイトの死のみ。裏切り者は誰なのか、生き残るのは誰なのか。狂気と絶望が暴れ出す88分の怒涛のノンストップ“自殺(デス)ゲーム”が幕を開ける。
榊蒼汰×小関裕太
サッカー部で、みんなから信頼されているモテる男子生徒。本人は優しさから周りに気を遣っているだけなのに、いつの間にかリーダーになっているような男の子です。
ノンストップのデスゲームと謳っている本作。
撮影で大変だったことはありますか?
デスゲームと言うと、グロテスクなものをイメージされる方もいると思うんですが、この作品は監督のこだわりで「本人の血で染まっていく」ように出来ているので意外と血だらけってことはないんじゃないかな。ただ、それぞれクラスメイトが自殺していく描写にはかなり苦労しました。一つ一つの死が芸術的で美しいんです。軽やかに華やかに死んでいく描写だったので、その分こだわりを形にしていく作業が大変でしたね。撮影期間はそこまで長くなかったんですが、とにかく一つ一つの死に時間をかえて撮影しました。
軽やかで華やか…“死”とアンビバレントな表現で
映画がさらに楽しみになりました。
では、最後に見どころをお願いします。
実は僕自身こういったカテゴリの話が大好きなんです。観終わった後に「もし自分がこの環境に入っていたらどうするだろうか」とか「どんな気持ちになるんだろう」と考えちゃうんですよね。そして、最終的に「生き残った後、水の味ってどう感じるんだろう」と想像する。きっと水一滴が美味しく感じるじゃないですか。同時に周りの死を背負っている分、生き方や価値観もガラッと変わると思うんですよね。もちろん疑似体験ではあるけれど、映画を観る皆さんにも「もし自分がこの環境に陥ったら」と考えながら観ていただければと思います。“死”だけでなく色んなメッセージが映画の中には散りばめられているので、そのメッセージも受け取ってもらいつつ、鑑賞後に水の味を確かめてみてください。
小関裕太
こせき ゆうた
1995年6月8日生まれ。
甘く温かみのあるルックスと、優しい世界観で物事を見つめようとする感性に富んだ24歳。
映画『“隠れビッチ”やってました。』/ 安藤剛役
監督・脚本:三木康一郎
出演:佐久間由衣 / 村上虹郎 大後寿々花 小関裕太 / 森山未來
2019年12月6日(金)全国ロードショー
詳細はHPにて!(http://kakurebitch.jp/)
映画『シグナル100』/ 榊蒼汰役
監督:竹葉リサ
出演:橋本環奈・小関裕太・瀬戸利樹 / 中村獅童 ほか
2020年1月24日(金)全国ロードショー
詳細はHPにて!(http://www.signal100.jp/)
公式Twitter(https://twitter.com/Signal100_Movie)
公式Instagram(https://www.instagram.com/signal100_movie/)
小関裕太3rd写真集『Kiitos![キートス]~Yuta Koseki in Finland~ photo by Jun Imajo』
2019年11月23日(土)発売
※チームクレジット
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:金田紗世子(MAKE ON)
スタイリング&ディレクション:町山博彦
インタビュー・記事:満斗りょう