高橋文哉
新時代の幕開け、『仮面ライダーゼロワン』で
新ヒーローの誕生を見せつけた彼と或人の物語―
仮面ライダーゼロワン
令和に入り1作目の仮面ライダーとなる本作は、新しい時代の到来にふさわしいAI=人工知能をテーマに展開。物語の主人公となるのは、AI企業の社長にして仮面ライダーゼロワンに変身する青年の飛電或人(ひでん・あると)。自社が開発したAIロボがテロリストのハッキングを受けて暴走し、社長ライダーの青年が人工知能技術を巡る戦いに身を投じていく。
―飛電或人×高橋文哉
1~3話目くらいまでの或人は、人前でギャグをやって空振りするような空気の読めない役のイメージでした。でも最近は或人のヒューマギアに対する大きな優しさが見えてきて。「この役に出会えてよかったな」と感じています。
―最初と今とじゃ或人としての在り方も違うんですか?
そうですね。一番見方が変化したのは映画です。映画の撮影中、「どうして或人がこんなことをするのか?」や「なぜこの状況でこの人に対してこう接するのか」というのを杉原監督(杉原輝昭)とお話させていただいたんです。或人の深いところまで考えた方が、キャラとしてきちんと定まって軸も決まると教えていただいて。そういった考え方の変化もあり、或人の見え方が変わってきましたね。
―きっと高橋さんにとっての“撮影現場”という存在も、初期の頃と今とでは違うと思うのですが、やはり撮影初日は緊張しましたか?
僕、緊張して寝れない…みたいなことはないんですが、初日の朝は緊張していました。それは多分、自分の中で「お芝居はこれでいいかな」とか「セリフは入っているかな」とか、不安な部分があったからだと思います。
―では、今は“撮影現場”はどんな存在になりましたか?
僕にとってはホームですね。
その中でもパイロット監督の杉原監督のメガホンのもとで芝居をする時は特別な思いがあります。一緒にお仕事をしている期間はそんなに長くはないんですが、監督は僕の枠を広げてくださった方。安心して全てを任せられるし、或人として演じるうえでの自分の思いをぶつけることもできるんです。
―100%の信頼で意見を言えるんですね。
最初は監督に言われたことをやるしか僕にはできなかったんですが、或人って人間を考えていく中で「或人としてこう演じたい」という想いが生まれて。その想いを提示して、杉原監督とディスカッションする事が今はすごく嬉しいです。「或人ってこんな感じですかね?」と、監督はもちろん、諫(岡田龍太郎)やイズ(鶴嶋乃愛)にも「どっちのほうが諫やイズとして受け取りやすいか」を聞くようにしています。
―お芝居に対するしっかりとした考えが伝わってきます。映画の感想として「演技力がすごい!」という声を多く拝見したんですが、或人を演じる上で意識していることはありますか?
―話から意識していたのは“ふり幅”です。
或人以外の登場人物、例えば諫はふり幅が少ないキャラクター。或人はその分、感情も表情も豊かなキャラクターなので、そこをしっかり見せていくように意識をしていますね。
―チームの一員として作品を創り上げている意識の高さを感じます。思い出に残っている撮影現場でのエピソードはありますか?
レギュラーキャストが7人になる前の話なんですけど、まだ最初の頃、レギュラーキャスト全員が揃う日があったんです。それまでもみんなで揃うことはあったんですが、現場でっていうのはなくて。待ち時間にみんなでひたすら人狼ゲームをしたり、お弁当を食べたりしたのを覚えています。その日をキッカケにレギュラーキャストがさらに仲良くなれた気がします。
―では、今後の或人の見どころと作品の見どころを教えてください。
「或人がみんなを変えていく」
或人自身が成長していくのはもちろんのこと、成長した或人と他のキャラクターたちが関わっていくうえで、みんなが変わっていく…物語の中で或人がみんなにどんな影響を与えていくのかが見どころです。
「ライダー同士の想いのぶつかり合いを見て欲しい」
僕自身結末がどうなるのかをまだ知らないのですが、どんどん或人がいい意味で追い込まれていきます。毎話毎話、登場人物や仮面ライダー同士の想いのぶつかり合いが増していくので、そこも注目して観ていただくとより楽しんでもらえると思います。
高橋文哉
たかはし ふみや
2001年3月12日生まれ。
謙虚な姿勢と気持ちの良い素直さ、
新しい世界を常に吸収し、自身の世界を広げ続ける期待の18歳。
『仮面ライダー ゼロワン』
テレビ朝日系:毎週日曜あさ9時放送中
出演:高橋文哉・岡田龍太郎・鶴島乃愛・井桁弘恵・中川大輔・砂川脩弥・桜木那智・児嶋一哉(アンジャッシュ)他
詳細はHPにて
(https://www.tv-asahi.co.jp/zero-one/)
※Item Credit
衣装協力/KIIT、REGAL、tk.TAKEO KIKUCHI
※Team Credit
カメラマン:YURIE PEPE
ヘアメイク:Rin.(ADDICT CASE)
スタイリスト:津野真吾(impiger)
ディレクション:町山博彦
インタビュー・記事:満斗りょう