樋口幸平
ドラマ『おかえり、初恋。』
田口は不器用だけど、とても素直で優しい人
かめみずとらさんの同名コミックを、樋口幸平さんと林芽亜里さんのW主演で実写化したドラマ『おかえり、初恋。』が、10月8日より放送スタート。本作で、高校時代は金髪にピアス姿のヤンキー、現在はスマートで落ち着いた大人へと変化した田口涼介を演じる樋口さんに、役への捉え方や10年間の変化を演じ分けるうえで意識したこと、作品の魅力について伺いました。
©「おかえり、初恋。」製作委員会・MBS
<あらすじ>
会社員として穏やかな日々を送る山根詩織(林芽亜里)は、高校の同窓会で、かつての“ぼっち仲間”だった田口涼介(樋口幸平)と10年ぶりに再会する。高校時代は金髪にピアス姿のヤンキーだった田口だが、現在はスマートで落ち着いた大人へと変わっていた。お互いの変わったところと変わらないところに触れ、過去の記憶と現在が交錯するなか、二人の初恋が再び動き始める。
まず、原作や台本を読まれたときに感じたことを教えてください。
とてもエモーショナルで、本当に魅力あふれる作品になるんだろうなと、台本を読んで思いました。
そして、僕らがやることとして、「原作がこうだからやっている」という感じには見せてはいけないなとも思いました。なぜこのセリフを言うのか、なぜこの言葉で、この胸キュンゼリフで話すのか、すべてに理由がある。その理由をちゃんと皆さんに届けられるように、ナチュラルに落とし込んだつもりなので、届いてほしいなと思っています。
樋口さんが演じる田口涼介を、どのような人物として捉えましたか?
田口は、10年前はヤンキーというか、金髪にピアスという格好をしていたのもあり、周りから受け入れてもらえないような人物で。家庭もわりと複雑で、人から温かさをあまり受けてこなかったと思うんです。
でも、そこで山根さんに出会い、山根さんの温かさや包容力のようなところに魅力を感じて仲良くなった。それが恋だったということには、途中で気づきます。
田口は不器用ですが、とても素直で優しさがある。その優しさゆえに、自分を傷つけてしまうところもあって。自分よりも人のことをしっかり考える人だから、そこの塩梅がもっと上手くなればいいのになと思うような人です。
高校時代のヤンキー姿から、現在はスマートで落ち着いた大人へと変化する田口ですが、
それぞれを演じるうえで、どのようなことを意識されましたか?
ヤンキー時代の田口は、何も気を遣っていないというか、「俺はこの格好だし、俺は俺だから」と、何も考えずに生きていた。
周りの人の目を気にせず、「自分はああいう格好が好きだし、別に友達もいらない。一人が楽なんだから、自分がしたいように、好きなように生きればいいよね」という自由奔放な感じで演じました。
10年後は、髪も黒に染めて、ピアスもやめて、周りにいろいろな人が寄ってくるようになり、仕事も始めて、「いろいろな人の目がある」ということに気づいた。そこが人として成長した部分なので、人に対してすごく気を遣うように演じました。
公式コメントでは、「学生時代に感じていたことが、大人になると言いやすくなる感覚や、ある出来事をきっかけに人生観が変わる部分に、自分と重なるものを感じた」とお話しされていました。
具体的には、どのような経験や心境が重なったのでしょうか?
高校生のときには気づけないことって、めちゃくちゃあって。この仕事をしていると、人との出会いによって、価値観や考え方が一気に変わっていくなと思っています。だから、環境が大事というのは、その通りだなと思っていて。
いろいろなことを研ぎ澄まして、柔軟に考えている人の近くにいると、自分の考えも成長していくと思います。
高校時代、田口は一人で閉ざしていたけれど、山根さんに出会って、人と人とのつながりの大切さを学びました。田口にとって山根さんは、めちゃくちゃ太いパイプだったと思います。そこから大人になって、その大切さを10年間で学んだはずなんです。
僕も、高校時代には得られなかったものを、この歳になって得られるようになりました。そこは似ているな、分かるなと共感できた感じです。
今回、役作りで初めて金髪にされたそうですね。SNSでも大きな反響があったと思いますが、
その反響を受けていかがでしたか? また、実際に金髪にしてみてどうでしたか?
ほっとしました。「よかった」という感じです。
金髪にすること自体は楽しみでしたし、実際に、いい感じにきれいに色が抜けてくれてよかったなと思いました。
最後に、作品を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします!
監督、プロデューサーさんも含め、制作チームの全員が同じ方向を向けた、いい作品になっていると思います。
テンポ感もよく、映像を見ている中での流れがきちんとできていると思うので、見やすさもあります。
恋愛ドラマとして、すごくいい作品だと思うので、楽しんでいただければと思います。
樋口幸平
ひぐち こうへい
2000年11月30日生まれ。
2022年、ドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主演を務める。主な出演作に、ドラマ『体感予報』(2023年)、『約束 ~16年目の真実~』(2024年)、『恋フレ ~恋人未満がちょうどいい~』(2025年)、映画『ネムルバカ』(2025年)、『ブルーロック』(2026年)など。
一つひとつの質問にじっくりと向き合い、真剣に答えてくださった樋口さん。俳優としての仕事に対する思いやこれからについて語る言葉には迷いがなく、自分の目指す場所に向かってまっすぐ進んでいく力強さがありました。
クールでスマートな佇まいの一方、お話を聞けば聞くほど感じられたのが、樋口さんの内側にある熱さ。物事を冷静に捉えながらも、自分の中にはしっかりとした考えを持っていることが伝わってくるインタビューでした。
©「おかえり、初恋。」製作委員会・MBS
ドラマフィル「おかえり、初恋。」
2026年10月8日(木)よりMBS ほかで放送スタート
原作:かめみずとら『おかえり、初恋。』(ナンバーナイン)
出演:樋口幸平 林芽亜里 高尾颯斗 藤林泰也 遠藤雄斗 絃瀬聡ー ラブ守永 濱津隆之 朝倉あき
監督:石橋夕帆 安川徳寛
脚本:生崎文乃 石橋夕帆
製作著作:「おかえり、初恋。」製作委員会・MBS
※Item Credit
スーツ¥143,000(D’URBAN)、その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:八重樫ケイン
ヘアメイク:齋藤将志
スタイリスト:杉山凌
インタビュー・記事:小谷康貴