加藤清史郎
ドラマ『君が死刑になる前』
物語の展開に思わず「あー!」と発した、サスペンス感が最終話まで色あせないオリジナル作品
1歳でデビューした加藤清史郎さんが、地上波連続ドラマ初主演となるドラマ『君が死刑になる前に』。主人公・琥太郎や作品の魅力から見どころまで、たっぷりと伺いました。
<あらすじ>
世間を震撼させた<教師連続殺害事件>の犯人、大隈汐梨の死刑が執行された。時を同じくして、大学時代にドキュメンタリー映画監督を目指していた琥太郎は、大学時代のサークル仲間である隼人(鈴木仁)、凛(与田祐希)とともに再び映画製作に取りかかるが、ひょんなことから7年前へタイムスリップする。その時代は、まさに<教師連続殺害事件>が相次ぐ渦中——。そこで、琥太郎たちは出会うはずのなかった殺人犯と、タイムスリップ先の“過去”で出会ってしまう。そして逃亡中の指名手配犯である汐梨(唐田えりか)は、琥太郎たちに「私は、殺していません。」と無実を訴えるのだった……。
まず『君が死刑になる前に』というタイトルを見たとき、どんな感情を抱きました?
タイトルに「死刑」という言葉が入っているというのは、もうすごく目を引くものがあって、インパクトが凄まじいと思いました。元々は違うタイトルだったんですが、最終的に『君が死刑になる前に』へ決まったとき、単にタイムスリップものではないと言われている気がして、もっと人間の奥深くのところをついてくる作品なんだと、改めてこのタイトルにした覚悟を感じました。僕が演じる坂部琥太郎という人物は、ドキュメンタリーを撮っている人間なので、真実や人としっかり向き合っていくという意味も含めて、この作品にはとてもぴったりなタイトルなんじゃないかなと思います。重いだけじゃなくて、キャラクター的にすごくコミカルな人も登場してきますので、面白く観ていただけるんじゃないかなと思います。
琥太郎は、ごく普通の人のようですが、人と話しているときにちょっと嘘をついているのかなと繊細に何かを感じるなど、見れば見るほど味のあるキャラクターだなと思うのですが、彼を演じるにあたって意識していたことはありましたか。
今作の柱として冤罪を晴らしたいという軸もあるんですけど、一つ王道のサスペンスと違うのは、事件を追うのが警察じゃないという点だと思います。ただのドキュメンタリー映画製作集団である僕たちが事件を追うというのが、この作品の 1つ大きな部分だと思うので、話すときに言い方がハキハキとしすぎると捜査をしているように見えてしまう。どちらかというと、映画のロケハンをしたり、真実をつかむために話を聞いてみたりという感覚のほうが前に出るように、固さがでないように気を付けていました。事実や真実を追うというよりも、見つけるとか引き出すという表現のほうが近いかもしれません。特に序盤の撮影が始まった頃、琥太郎がどういうふうに人と接するのかという部分を監督とよく話をしました。「相手が誰だろうが寄り添い、もう一つ、もう一歩とその人のことを考えて話す。それが琥太郎の良さであり、物事と向き合う力が長けているところだよね」と。「ドキュメンタリーの監督としてとても優秀だけど、どこかはっきりとしないし、面倒くさい部分もある。それでもずっと信頼されている人物だよね」と、改めて琥太郎のキャラクターをつかんでいきました。琥太郎は何があっても人と向き合うことに対して妥協をしない人間で、適当なところがないんです。つねに人とのつながりにおいてはとても親身に丁寧に考えているところを大切にしていこうなど、彼の魅力については撮影している間もよく話していました。
放送回を追うごとに、琥太郎の魅力は増していきそうですか?
はい。なぜ彼に人が寄ってくるのか、信頼されているのかが見えてくると思います。サスペンスなのでいろいろな人と対峙していく中でいい人ばかりでなかったりもしますし、様子のおかしい人と接するときもありますが、“人と人”という考え方で真摯に向き合っているところが琥太郎の一番の素敵なところなんじゃないかなと思います。
事件の真実を見つけていく、何かを引き出していくという役ではありますが、演じながら加藤さんご自身も物語に入り込んで、どんなふうに面白みを感じていたのでしょうか。
物語の展開的には本当にサスペンスなので、台本を手にした段階から、「あー!」と物語の展開に声を発していました(笑)。これ以上はネタバレになっちゃうので、思わず「あー!」と発してしまった理由は言えませんけど、最終話まで色あせずに進んでいくので、本当に素敵な作品だなと感じながら演じていました。7年前にタイムスリップした琥太郎たちは、未来が分かっているからこそ、次から次に来る謎や出来事に翻弄され、連続殺人事件と報道されているものだからこそ全部解明するまでは終われない!というところがこの作品の魅力でもあると思います。各話の放送で解決とはならないですし、ずっと全部が疑わしくて、あまり解明に向かって進んでいる実感もないかもしれませんが、そこがこの作品の続きが見たくなる魅力なんじゃないかなと思います。中盤に差しかかっても、まだ見えてこないという中に、サスペンスだけでなく、人と人との関わりや物語の展開の役割を担っている登場人物たちの深い部分が引き出されていくという両方のエッセンスを楽しんでいただければと思います。
なるほど。7年前に起きた事件を解明していくというドキュメンタリー要素だけでなく、インタビューの冒頭でお話いただいた人間の奥深い心情や心の動きというところも見どころになっていくのでしょうか。
そうですね。事件も人と人の向き合い方も一筋縄にはいかないことばかりで、そういうものが描かれているなと思います。本当に最後までいろいろなことがわからないです!その分、いろいろ考察しながら楽しんでいただけるんじゃないかなと。僕たちが演じる登場人物も、本当に身を投じて巻き込まれながら、みんなが混乱していくんです。タイムスリップをした僕たちが事件に巻き込まれて真実を掴んでいく物語というところにも作品のオリジナル性を感じるので、最終話まで見逃さないでいただきたいです。
加藤清史郎
かとう せいしろう
2001年8月4日生まれ。
子役のころから多くの現場を経験されているからか、さすがの場慣れしていた加藤さん。番組収録前に取材の時間をいただきましたが、先が見ている会話をスタッフと繰り広げられていて、さすがの経験値でした。インタビューでは大好きな野球のことへの話はすごく熱弁されていたり、過去に戻ってやりたいことは自身の経験で一番貴重だったことのなどたくさんお話しいただきました。後編では、作品にちなんだ質問で盛り上がりました。お楽しみに!
最近の出演作に、テレビドラマでは、日本テレビ『放送局占拠』(‘25)、日本テレビ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(‘23)、TBS『ドラゴン桜 第2シリーズ』(‘21)、映画では、『はたらく細胞』(‘24)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(‘23)、『太陽は動かない』(‘21)、などがある。
作品名
『君が死刑になる前に』
キャスト
加藤清史郎 鈴木仁 与田祐希
内博貴 ニシダ・コウキ(ラランド) 伊礼姫奈 内田慈 唐田えりか
スタッフ
脚本:森ハヤシ 武田雄樹
監督:川合隼人 宗野賢一 澤由樹
音楽:16FLIP
チーフプロデューサー:山本晃久(ytv)
プロデューサー:矢部誠人(ytv) 鈴木藍(ホリプロ)
制作協力:ホリプロ
制作著作:読売テレビ
※Item Credit
ジャケット @nano_art_official
Tシャツ@mindseeker80s
シューズ@one_third_research
パンツ@factotum.official
アクセサリー@lhme_official
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:入江美雪希
スタイリスト:金順華
インタビュー:相原郁美
記事:相原郁美/有松駿