高杉真宙
「お茶目で余裕のある大人の男性に憧れます」
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©2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会
<あらすじ>
2020年4月の初登場から度々ご登場いただき、もはや「FAST」のご常連!と言っても過言ではない俳優の高杉真宙さん。後編では公開中の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』撮影時のエピソードやロケ地だった沖縄で通い詰めたお店、さらに高杉さんおすすめの筋トレ方や漫画も教えていただきました!

今回の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』は、沖縄での一ヶ月に及ぶロケに加え、医療行為や災害といった緊張感の途切れない現場だったと思いますが、オンとオフの切り替えも大変だったのでは?
僕は割と撮影が終わったら緊張が抜けるタイプなので、いつもと違う状況でも、勝手に日常にできるところがあるんです。なので、常に緊張していたことはなかったのですが、沖縄に滞在中は、結構な頻度で近くのタコライス屋さんに行っていました。そこのタコライスとタコスが美味しくて、お店でタコライスを食べて、タコスをテイクアウトしてホテルで食べるような日もあったくらいです!
オフでは沖縄の味を堪能されていたのですね!映画では「TOKYO MER」のチーフドクター・喜多見と一緒に救助するシーンもありましたが、鈴木さんとの共演はいかがでしたか?
いろんな意味で大きい方ですね。お芝居でもそうですし、亮平さんのお人柄があってこそ、みなさんが一緒に作品を作りたくなるんだろうなと今回ご一緒して感じましたし、あの大きくてかっこいい背中を見て、ついていきたくなる先輩だなと思いました。一緒に作品作りをすることの幸せをとても感じた現場でした。
鈴木さんからアドバイスのようなものはありましたか?
医療シーンの撮影前に、亮平さんから「多分こういうカットやシーンがあるから、その時はこれをこうやって持って、こう入れたらいいよ」といったことを初日から教えていただきました。亮平さんは、糸で皮膚を縫合するための練習道具一式をご自分で持っていて、メイク中もずっと練習されている姿を見た時「あぁ、ここはこういう現場なのか」と改めて痛感しました。同じ道具を中条(あやみ)さんも持っていたので、みなさんの本気度と熱意をひしひしと感じた現場でしたね。

撮影時以外で、共演者の方とのちょっとした裏話があればぜひ教えてください!
裏話かぁ。そういえば僕、亮平さんからウミヘビの写真が送られてきたんですよ。撮影の空き時間に、宮澤(エマ)さんと亮平さんと沖縄の美ら海水族館に行ったんです。そこで僕がカメとかをじっと見ていたら「爬虫類好きなの?」と聞かれて「好きですよ」という話をしたら、後で「ウミヘビ、いたよ」というメッセージと一緒に送ってくれました。「ウミヘビって爬虫類だったかな?」と思いながらも(笑)、嬉しかったです。
頼れる「TOKYO MER」のチーフドクター・喜多見さんのように、高杉さんが「この人についていきたい!」と思う方はいらっしゃいますか?
そうだなぁ……(と考えること数秒)僕にとっては勝村(政信)さんですね。以前、舞台「ライフ・イン・ザ・シアター」で勝村さんと2人芝居をやらせていただいたのですが、その時に色々なことを教えてもらったんです。多分、勝村さんは「教えた」とは思っていないかもしれないですが、僕はたくさんのことを学ばせていただいて、さらにお芝居が好きになりました。勝村さんは、自分以外のためにも演技をしているところがあるなとお話を聞いて感じたんです。その勝村さんの思想に従って、僕自身、少しずつ変化している気もするので、そういう意味では、勝村さんとの出会いが、自分が変わったきっかけの一つなのかなと思います。
自分にとってのロールモデルになるような人との出会いは大きいですよね。
そんなに真面目な人じゃないんですけど(笑)、でも、ちゃんと大事なものを見せてくれるので、僕が今の勝村さんの年齢になった時に、気の抜けたかっこよさとお茶目さ、大人の余裕みたいなものを持ち合わせた人になっていたいなと憧れています。

さて、前回「FAST」(24年8月)にご登場いただいた際「何か習い事を始められたらいいな」と仰っていましたが、その後の近況を教えてください。
筋トレは通っていますが、習い事はしていないなぁ。最近はトレーニングでダンベルやバーベルを使ったりもするんですけど、特にトレーニング用のバンドをつけてスクワットしたり、カニ歩きしたりするのがめちゃめちゃキツいんですよ!
想像しただけで震えます(苦笑)。
僕も苦手なのですが、効果がすごいのでぜひおすすめしたいです。これは音も出ないし、家でもできて効果は尋常じゃないぐらいあるから、おすすめです。
今はトレーナーさんに教えてもらって全身を強化しているのですが、「しんどいな」って思った時や、「もう一本いきます」と言われた時に、トレーナーさんに「ありがとうございます」と言うようにしているんです。きっと、トレーナーさんも泣き言を言うような人には教えたくないじゃないですか。それに、自分では追い込めないところまで引っ張っていってくれるという意味でも、意識的に「ありがとうございます」を言うようにしています。
どれだけつらくても、トレーナーさんに「ありがとうございます」と言うところが高杉さんらしいですね。
そう言った方がお互い気持ちいいじゃないですか。でも、実は「ありがとうございます」を言った心の中では「もう嫌だ」っていう気持ちがめちゃめちゃこもっているんですけどね(笑)。
筋トレって、終わった後の達成感が気持ちいいんですよね。やったことに対する達成感が一番、直に味わえるというか。僕、最近は朝ジムに行くようにしているんです。そのために早起きして、朝ご飯を食べてプロテインを飲んで、ジムに行く。そうすると、ジムから帰る時でも「まだ10時だ」「まだ時間がたくさんあるぞ!」って思えるんです。「今日はよく頑張った!」とい気持ちで一日を過ごせるのは気持ちがいいですね。

朝にジム通いすることで、1日のいい生活リズムができているんですね。
そうですね。朝も「起きたくないな」と思いながらも、行けばやるので。
ところで、高杉さんと言えば大の漫画好きですが、最近読んで面白かった作品を教えてください。
好きな作者さんを攻めることが多いので、最近は『ワンパンマン』や『モブサイコ100』を描いているONEさんという方が原作で、作画をほかの方に任せている『バグエゴ』(作画:設楽清人)と『バーサス』(漫画:あずま京太郎 構成:bose.漫画)は、どちらも面白かったです。
夏におすすめの作品はありますか?
今、パッと思い浮かんだのが『青春爆走!』(研そうげん)ですかね。ただ、僕もまだ1話しか読んでいないので、これが夏におすすめで合っているか分からないのですが、作中に「“やっちゃいけないこと”が青春でしょ」というセリフが出てくるんです。僕の中で「青春」=「夏」って感じするので、挙げてみました。
最初は表紙がよくて惹かれたのですが、レビューを見たら「この表紙の絵と題名を見てピンときた人は読んでみてください」って書いてあったので「そんなこと言われたら読むしかないな」という気持ちになって読んでみたんです。ここからどんな話になっていくかわからないですが、1話を読んだ時点で「ハマれそうだな」と思ったので、もし気になった方がいらっしゃったらチェックしてみてください。

高杉真宙
たかすぎ まひろ
1996年7月4日生まれ。
撮影では、ご本人の経験や年齢を考え、カメラマンと大人っぽくそれでいてかっこいい高杉さんをテーマに撮影を考えました。前回は外だったこともあり、柔らかい高杉さんでしたが、今回はシックでかっこいい高杉さんを撮らせていただきました。撮影でもカッコよくポーズを決められる姿はインタビューとはまた違ったギャップを感じました。
これからも気さくで優しくも、スイッチが切り替わるとかっこいい存在感のある高杉さんのご活躍を応援しております。
一年ぶりのご登場ありがとうございました!
最近の出演作に、テレビドラマでは、テレビ東京『法廷のドラゴン』(‘25)、日本テレビ『となりのナースエイド』(‘24)、映画では、『オアシス』(‘24)、『SEE HEAR LOVE 〜見えなくても聞こえなくても愛してる〜』(‘24)などがある。

©2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会
タイトル:劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
公開日:2025年8月1日(金)全国東宝系にてロードショー
原作・スタッフ・キャスト:
監督:松木 彩(『半澤直樹』『テセウスの船』ほか)
脚本:黒岩 勉(ドラマ『グランメゾン東京』、『マイファミリー』、映画『キングダム』シリーズ、『ONE PIECE FILM RED』)
出演:鈴木亮平、賀来賢人、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ/菜々緒、
中条あやみ、小手伸也、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー
江口洋介/玉山鉄二、橋本さとし、渡辺真起子、鶴見辰吾、石田ゆり子
※Item Credit
ブルゾン¥41.800 JOHN MASON SMITH(JOHN MASON SMITH JANE SMITH STORE tel03-5738-7721)
シャツ¥61.600 LÖWER(UNITE NINE tel.03-5464-9976)、
パンツ¥74,800 Kazuki Nagayama(STUDIO FABWORK tel. 03-6438-9575)、
その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:八重樫ケイン
ヘアメイク:堤紗也香
スタイリスト:荒木大輔
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿