今回の『energy』の曲のジャンルは
塩﨑さんの案が採用されたとか…?
さなり:そうなんです。まず、M!LKの皆さんとお会いした時に一番強い印象を覚えたのが塩﨑(塩﨑太智)さんで(笑)。
塩﨑:やっぱり?よく言われます(笑)。最初、さなりさんって僕と同年代だと思っていたんですよ。僕自身、同年代と仲良くなることが多いタイプなので、同じ歳だと思って接していたら舜ちゃん(曽野舜太)と同じ歳だったという(笑)。
曽野:見えないよね。
塩﨑:見えない。大人っぽいよね。さなりさんが曲を作ってくださると決まって、M!LKみんなでお話させていただいたんです。その時に仁人(吉田仁人)、何て言ったんだっけ?
吉田:ファンク系がいいって。
塩﨑:そう、そこで僕は「今っぽいジャスティン・ビーバーみたいな曲がいい」と言ったんです。そしたらその案を採用してくださって…!めっちゃ嬉しかったです!
FAST:さなりさんは何故、その案を採用されたんですか?
さなり:シンプルにM!LKさんが歌ってくださったら、すごくかっこよくなるだろうな、と思って。
M!LK:おぉ~!
FAST:実際に完成した曲を聴かれてみていかがでしたか?
さなり:すごくかっこよかったです。皆さんの色が全面に出ていて「かっこいいな」と思いました。
M!LK:ありがとうございます!
「ここが難しかった!」
『energy』のレコーディング裏話
佐野勇斗(以下、佐野):今回、オートチューン(音に効果を与える装置の一種)を使用してレコーディングしたんですけど、僕らみんな初挑戦で。
曽野:勇斗くんは上手くいったんだよね?
佐野:そう。柔ちゃん(山中柔太朗)と舜ちゃんと僕の3人は上手くいったんですけど、仁人がまあまあ苦戦したらしくて、太智に関しては下手くそだった(笑)。
塩﨑:一番やりたがってた俺がね(笑)。
吉田:いや~難しかったよね。普通に歌っているのに、ヘッドフォンで返ってくる声がすでに機械がかってるんだもん。初めての経験で混乱した。
さなり:そっか。初めてだと難しいですよね。僕、もう3年間くらいあれを使ってるから。感覚的に慣れてて。
吉田:そうだよね。ライブとかで上手に組み込むためにも、M!LKとしてもオートチューンを使った曲があと5,6曲欲しいと思いましたね。
FAST:皆さんのどのくらいレコーディングされたんですか?
塩﨑:俺はいつもの倍の時間かかりました…。みんな1時間くらい準備してもらってたでしょ?俺、めっちゃ押したんだよね。で、俺の後に柔太朗の録り直しがあったんだけど俺がめちゃくちゃ押したからすごい遅くなったの(笑)。
佐野:お前…可哀想だな(笑)。
吉田:柔太朗が一番可愛そう。バケモンレベルで待たされてるじゃん(笑)。
山中:俺が帰ってたら、電話がきて「もう一回録り直せる?」って聞かれて(笑)。
FAST:ちなみに、さなりさん的歌い方のコツってありますか?
さなり:フィーリングですかね(笑)。でも、オートチューンを使う時は音程とか気にせずに楽に歌う方がいいと思います。「オートチューンをかけにいく」って感じで。
M!LK:へぇ~!
塩﨑:あ~。オートチューンをかけにいく。
吉田:何でお前が分かった風に言うんだよ(笑)!さなりくんと同じこと言っただけだろ!
さなり:あはは(笑)。そうそう。音程を気にし過ぎたら歌いづらくなると思うんで。
塩﨑:そうなんですよ。なるほど、だから俺たち失敗したのか~。
吉田:今だけ俺と手を繋ごうとしてくるのやめて(笑)。さっきさなりくんは「M!LKさんの色が」っておっしゃってくれてたんだけど、俺的にはさなりくんの色が出ていて、お互いの違う色が混ざり合った曲になった気がして新鮮でした。
FAST:ぜひ、皆さんで一緒に歌っていただきたいです。
塩﨑:そういう話もしてたよね(笑)。最初に貰った『energy』の仮歌をさなりくんが歌ってくれていたんですけど、普通にさなりくんがリリースしている曲みたいだったんですよ。
吉田:もう、そのまま出していいくらいの精度だったよね(笑)。M!LK全員、慣れていないレコーディング方法だったからこそ、その仮歌がガイドになってくれて助かりました。
塩﨑:それこそ今回、オートチューンを使用した曲を歌わせていただけたので、もしさなりさんとM!LKで次に曲を歌えることになったら、逆に『See You Again』(Wiz Khalifa feat. Charlie Puth)みたいな普通の歌にラップパートのある曲をやってみたいと思いました。
『energy』は
お互いのチャレンジが重なった一曲
曽野:今回の曲って歌サビがないじゃないですか。何でそういった曲になったんですか?
さなり:そうですね。歌詞ではなく、先にトラックを作っている時に思いついて。僕の曲は毎回サビがあるんですけど「サビのない曲も新鮮だし、ナシのままでいいかな」と思ったんです。
曽野:チャレンジですよね?
さなり:そうですね。
FAST:さなりさんの初チャレンジをM!LKさんに託されたんですね。
曽野:嬉しいですね。
塩﨑:じゃあ、あそこにいつかさなりくんの歌声も入るっていう…
山中:まだ完成してなかったの(笑)。
お互いの「初めまして」の時の印象
佐野:僕は『白雪とオオカミくんには騙されない』のスタジオの方でMCをしていたので、さなりくんのことは知っていましたし、さなりくんがどんな恋愛するのかもずっと観ていて…(笑)。
さなり:うわぁ、恥ずかしいですね(笑)。
佐野:だから、人となりはだいぶ知っているつもりだったんです(笑)。実際にお会いしてみて、僕としてはイメージ通りの方だと思いました。ちょっと可愛らしいというか、「やり手だな」って(笑)。
塩﨑:『オオカミくん』でもやり手だった?
佐野:めちゃくちゃやり手。一番モテてた!
さなり:あははは(笑)。
曽野:僕はもっとオラオラ系の方なのかと思っていました。もっとチルな感じで来るのかな、と(笑)。
一同:チルな感じ(笑)。
曽野:でも、実際にお会いしてみたら可愛らしい方で。はにかみ笑顔の似合う素敵な方だったので、ちょっと安心しました(笑)。
吉田:ギャップがあるよね。
さなり:僕はもう、とにかく皆さんエネルギッシュで明るい方々だなって。
佐野:頑張ってんすよ(笑)。
M!LK:…。
吉田:誰か否定して(笑)!?ガチに聞こえるように言うな(笑)。
M!LK:あははは(笑)。
さなり:でも、その元気な印象を受けてタイトルを『energy』にしたんです。
吉田:あ、そうなんですか!めちゃくちゃ良いタイトルで嬉しかったです。
『energy』の“好きポイント”を語ります
佐野:俺は舜ちゃんが歌っている2番のAメロの「当たり前が徐々に当たり前じゃなくなってく」の歌詞のところが好きで。ずっと聞きたかったんですけど、あれって俺が送った歌詞ですか(笑)?事前にマネージャーさんに「今の自分の気持ちをメールで送ってください」と言われた時に、そんな内容を送ってたんですよ。
さなり:そうです。皆さんから頂いたメッセージを見ながら「これを入れようかな」と歌詞に入れさせていただきました。
佐野:やっぱり!うわ、嬉しい。ありがとうございます。
曽野:選別ポイントとかあったんですか?
塩﨑:確かに(笑)。
吉田:選別って、審査じゃないんだから(笑)。
佐野:ちなみに太智くんのは使いましたか?何か絵文字がついてたやつ。
さなり:使わなかったかな(笑)。
塩﨑:ですよね!?俺も思ったんですよ。「入ってねーな」って(笑)。
吉田:でも、確かに「当たり前が徐々に当たり前じゃなくなってく」のワードはいいよね。
佐野:ずっとさなりくんに聞きたかったんですけど、なかなか機会がなくて。通じ合えていたのが分かって嬉しいです。
吉田:僕は曲の終わりの部分。なんか音がふっと消えるじゃない。あれはなんか「M!LKっぽくないな」と思って。振り付けもすごいカッコいい感じになってるんですよ。いつもは結構、キラキラと綺麗めに終わるので、今回の終わり方に大人っぽさを感じました。
塩﨑:ずっとループできるような曲になっててカッコいいよね。僕は自分の歌っているところがすごく好きで英語訳したんです。
吉田:やめとけ、ご本人の前で(笑)。
塩﨑:英語訳して勝手にメンバーでいる時に車の中で歌わせてもらってます。
曽野:一人でね(笑)。
佐野:一人ひとり(笑)。
曽野:僕は曲の入りのなめらかな感じがすごく好きなんですよね。僕の中では大草原が想像できるというか。決して激しくはないんですけど、ふわーっと広がる感じ。あれは何て言うんですか?フルートみたいな…?
一同:フルート(笑)!?
吉田:楽器を聞いてるの(笑)?でも確かに最初から「いつものM!LKと絶対に違うぞ感」があるよね。
曽野:そう。何か始まる感というか。
山中:僕は想像させるような歌詞が続く『energy』の最後で、「君がそこにいてくれたなら」と直接的な表現を使っているところが好きでした。
さなり:嬉しい。ありがとうございます。
FAST:今回の歌詞はM!LKさんのイメージに寄り添って書かれたんですか?
さなり:そうですね。歌詞は事前にM!LKの皆さんから「ファンの方に伝えたいメッセージ」を送って頂いていて、その言葉を歌詞に反映させました。さなりの意思というよりはM!LKさんの意思をできるだけ入れさせていただいて。曲自体は僕が自由に書かせていただいたんですが、歌詞はM!LKさんからのメッセージです。
FAST:本当にさなりさんとM!LKさんの…
塩﨑:コラボレーションですね!
お互いに歌って欲しい曲
山中:さなりさんってラップのイメージが強いんですけど、歌自体めちゃくちゃ上手いんですよ。なので普通にバラードとか歌って欲しいです。桑田佳祐さんとか。
塩﨑:僕はさっきも言ったんですが『See You Again』のラップを歌って欲しい。どぎついラップをめちゃくちゃカッコよく、アクセサリーをたくさんつけて歌っているのを見てみたいです。あとは、めちゃくちゃ早いラップとか。タトゥタトゥタトゥタトゥタトゥタトゥタドゥン!みたいな(笑)。
吉田:僕はゆずさんの『夏色』のような、シャカリキで元気な曲を歌っているさなりくんが見てみたい。普段からすごいクールだし、年下とは思えないほど大人っぽいので男子高校生みたいに弾けているところを見てみたいなって。
曽野:僕もそういう意味で言ったら、シャカリキ繋がりでディズニーの『アンダー・ザ・シー』をマリンバとか叩きながら歌って欲しい。
吉田:罰ゲーム過ぎるな(笑)。
塩﨑:俺らでもやらないって(笑)。
曽野:なんかそれをやっているさなりくんを見て癒されたいなって(笑)。
佐野:俺はやっぱりM!LKの曲を歌って欲しいので…俺らからお渡しする曲は『コーヒーが飲めません』で。
吉田:めちゃくちゃ元気系じゃん。
曽野:名前からおかしいもんね(笑)。
佐野:是非、一人で歌っていただきたいな、と(笑)。
吉田:貰った曲は『energy』で、あげる曲は『コーヒーが飲めません』なんだ(笑)。
さなり:僕は最初に仁人くんが言っていたファンクや色っぽい系の曲かな。「夜のM!LK」みたいな。
M!LK:夜のM!LK(笑)。
さなり:シティポップというか、R&Bというか。今回『energy』を作ってみて、ちょっとオシャレな感じの曲も聴いてみたいな、と思いました。
吉田:確かにM!LKってそういう曲ないもんね。思春期とか、そういったものが題材として絡んでいる曲は多いけど、振り切って色っぽい曲はないよね。
さなり:曲で言えば『丸の内サディスティック』みたいな。みんなで歌っているのが聴きたいです。
山中:新しいね。挑戦したことない枠。
佐野:舜ちゃん歌える(笑)?
曽野:ちょっと待って。歌いながら笑っちゃうかもしれない…。
Message for『energy』
曽野:今回、初めてさなりさんとコラボさせていただいて、さなりさんの良さとM!LKの良さが本当に「コラボレーション」している曲になったと思うので、是非、何回もループして聴いていただけると嬉しいです。
佐野:今までのM!LKを知ってくれている方々には特に「あ、そうきたか!」と思っていただけるような曲になったので、新しいM!LKを楽しんでください。
さなり:この『energy』という楽曲はファンの皆さんに届くように、僕自身もファンの方への想いを込めて作らせていただきました。会えない状況が続いている今ですが、この曲を聴いて家で楽しんでいただけたらな、と思います。
吉田:今までM!LKはいろんなシングルをリリースさせていただいてきましたが、この11枚目のシングルは2021年丑年一発目を飾るにふさわしいコラボレーションになったと思います。僕らと同世代のラッパーであるさなりくんとご一緒できたのは、すごく嬉しいですし光栄です。M!LKとしても良いスタートが切れたんじゃないかな、と。是非、これを機にファンの皆さんには、お互いのライブを行き来していただいて、楽しみを広げていただければと思います。
山中:僕は今回のような曲をやりたいとずっと思っていて。さなりさんとのコラボも、この楽曲をM!LKで歌えることもとても嬉しいです。これからの時代を担っていくであろう、さなりさんとM!LKの歴史に残るコラボレーション曲ができたと思うので、是非、たくさん聴いてください。
塩﨑:とにかくカッコいい曲です。今までのM!LKにはない雰囲気の曲になりましたし、オートチューンにも初挑戦しているので、さなりくんのファンの皆さんから、ずっとM!LKを応援してくださっている方までたくさんの方に楽しんでいただけると思います。いろんな方々に聴いていただきたいです。