田中洸希(SUPER★DRAGON)×多和田任益
ドラマ『シュガードッグライフ』
撮影が終わってこんなに悲しかったのは初めて
現在放送中のドラマ『シュガードッグライフ』でW主演を務めている田中洸希さんと多和田任益さん。料理上手な大学生・桜庭唯純を演じる田中さんと、天然たらしなおまわりさん・天沢恭丞を演じる多和田さんに、撮影中のエピソードや、最終回に向けての見どころなどを伺いました。本作への愛情が、思わずあふれ出す場面も……!
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<あらすじ>
童顔と低身長がコンプレックスの大学生・唯純は、新入生歓迎会からの帰り道、未成年と間違えられ、警察官の天沢に補導されそうになるが、学生証を見せて事なきを得る。翌日、唯純がバイトをしているコンビニに天沢がやってくる。以来、毎日やってきては、おすすめの弁当を聞いてくる天沢。馴れ馴れしい態度に「うぜぇ野郎だ」と思いながらも、唯純は思わず「メシ作りにいってやろうか?」と口走ってしまい、手料理を振る舞うために天沢の家へ行くことになり……。
好評放送中の本作ですが、ちなみに、第1話のオンエアはリアタイしましたか?
多和田任益(以下、多和田):僕はしました。
田中洸希(以下、田中):僕も……しました……。
多和田:いや、いいんだよ。だって、オリンピック中継とかもあって、放送時間がめっちゃ深夜だったから。
田中:そうなんですよ。というわけで、まぁ、待ちきれずに寝ちゃったんですけど……でも、TVerでめっちゃ観てますから!
多和田:素晴らしい!
田中:みなさんも、ぜひ(TVerで)8万回は観てくださいね(笑)。
多和田さんは、リアルタイムでオンエアをご覧になっていかがでしたか?
多和田:完成したものを、先に観てはいたんですが、家のテレビの大きな画面で観ると、ヘンな感じがしましたね。なんか、ドキドキ……わー!おー!スゴい!みたいな(笑)。
田中:あはは!
多和田:連ドラに全話出ている……しかもW主演でというのは、個人的に初めてのことだったから。いよいよ第1話が始まって、ここから9話分オンエアされるんだなーと思うと、すごく感慨深くて。深夜でしたけど、バキッと目が覚めちゃいました。
田中:(笑)。
多和田:しかも、Xでドラマのハッシュタグ検索をしたら、深夜にもかかわらずリアタイしてくれている人がけっこういたんですよ。うれしいなーと思って、そういう人たちの反応を見ながら楽しんでいました。
田中さんの所属するSUPER★DRAGONのメンバーは、ドラマをご覧になっているのですか?
田中:観てくれている人もいますけど、普段の僕を見すぎていて、“(唯純が)田中洸希にしか見えないから、(ドラマを)観られない”という人もいます(笑)。
多和田:そうなんだ(笑)。
SUPER★DRAGONは、主題歌の『Sweets』も担当していますよね。
田中:実は、今回のドラマが決まる前から“こういう曲調の楽曲を作りたいね”と話していたので、『Sweets』という曲自体は、すでに完成していたんですけど。やっぱり主題歌に選んでいただけるというのは感慨深いですし、ありがたいことです。メンバーとも「うれしいね」と話しています。
撮影が始まる前にお話を伺ったときには、お二人とも「テンションの加減を大事にして演じたい」とおっしゃっていました。役ヘアプローチする際、どのようにそれを探っていったのでしょうか。
田中:最初はやっぱり探り探りでしたけど、徐々に桜庭唯純という人物が自分に馴染んできて。途中からは、もう自分が田中洸希であることを忘れていたので。段取りとか物理的に難しいことはありましたけど、キャラクターとして苦戦することはそんなになかったですね。あっ、でも、クランクインして最初に撮ったのが、弁当を初めて選ぶシーンだったんですけど。
第1話で、コンビニでバイトしている唯純くんが、天沢さんにお弁当を選んであげるという。
田中:そうです。序盤から中盤、終盤と進んでいくにつれて、心情も変わってくるじゃないですか。今回、いろんなシーンをバラバラに撮っていったから、第1話のオンエアを観るときは、最初に撮ったシーン大丈夫だったかなーと不安だったんですけど。ちゃんとほかの芝居と馴染んでいたので、よかったーと思いました。
多和田:僕も、序盤から中盤ぐらいまでは特に、天沢をどう演じるかをずーっと考えていましたね。撮り終わってからも、あれで大丈夫だったかな、とか不安になったりすることもあったんです。でも、監督の言うことやオーダーを一番に考えて、そこを信じてやろうと思って。
田中:うんうん。
多和田:洸希くんの言ったように、バラバラに撮っているから、心情とか、唯純くんと天沢の関係性の変化や距離感とかも考えないといけないし。あと、実際に撮影が始まってみたら、天沢さんのやさしくて朗らかでホワホワした雰囲気が、クランクイン前に自分がイメージしていたより広がったように感じていたんですね。それが果たして正解なのかとか、そういうことも考えつつ、序盤は探りながらやっていたんですけど。中盤ぐらいからはあまり気にせず、集中してできました。
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先ほど、田中さんがおっしゃった「段取りが難しかった」というのは、どういった部分で?
田中:もちろん、ナチュラルに芝居することは大事なんですけど。こういう作品には、キュン要素も絶対に必要じゃないですか。監督もそこにすごくこだわってくださるからこそ、僕が思っていたのと180度違う動きを求められることもあったんです。例えば唯純が料理をするシーンだったら、“このセリフを言うまでに、この作業を終わっていなければならない”みたいな段取りがあるんですね。
多和田:料理をしながらセリフも言わないといけないっていうね。
田中:そう。僕はそもそも料理をあまりしないので、両方ともちゃんとやるっていうのがホントに大変でした(笑)。
自分が思っていた動きと180度違ったというのは、どんなシーンですか?
田中:例えば、4話で唯純が(豊島)七海ちゃん(喜多 乃愛)に告白されるシーンは、ベンチとかに座って話をするのかなと思っていたら、めちゃくちゃ歩きながらだったんですよ。だからビックリしたんですけど、たしかにそのほうが、七海ちゃんの気持ちもより伝わるし、きっと見ている方もキュンキュンするんですよね。なるほどなーって、すごく納得しました。
多和田:僕も、“こうじゃないんだ!?”ということがありましたね。自分では作業しながらセリフを言うつもりだったのが、監督は動きを止めて言ってほしいと。でも、例えばそれが引きの画じゃない場合は、そのほうが伝わりやすいんですよね。なので、そこは監督を信じて、難しい~!と思いながらがんばりました。あと、“このセリフを言うタイミングまでに、ごはんを飲み込めない!”みたいなこととかもあって。
田中:わかる!
多和田:早く飲み込もうとすると、喉がゴクッて鳴っちゃうし。
田中:そうそう(笑)。
多和田:でも、唯純くんがしゃべっている間に飲み込まないといけないから。めっちゃ音を殺して、小刻みに飲み込んで、「そうなんだー」という自分のセリフまでにギリギリ間に合った!みたいなこともあったし(笑)。お互いに、せき込みそうになることもあったよね。
田中:ありましたね。あと、ガマンできないということでいえば、瞬きもそうですね。
多和田:瞬き!ヤバかったよねー!どうしてもパチパチってしちゃうんですよ。
田中:二人とも目が弱くて。
多和田:僕らの撮影のときは、“瞬きガマン選手権”と言われてましたから(笑)。
それは、太陽光がまぶしいからとかではなく?
田中・多和田:まぶしいのも……。
田中:そうなんですけど。
多和田:目が乾燥したりとか。
田中:天沢さんの目を見て話をするシーンとか、あー、俺、すげー瞬きしてるなー。これ、たぶん言われるなーと思いながら(笑)。
多和田:そう!僕もあったあった(笑)。
きっと撮り直しだろうなと思いながら、お芝居を続けることも?
多和田:そういうときもありました。かと言って、僕が勝手にお芝居を止めることはできないから。洸希くん、ごめんねー!と思いながら続けて。
田中:ありましたよね。
物語も佳境に入っていますが、最終回に向けての見どころを教えてください。
多和田:ここからの展開が、大事よね。第8、9話は特に。
田中:大事ですよ。
多和田:8話では、風邪をひいた唯純くんを、天沢が面倒をみたりとか。
田中:ね!まぁ、あそこは僕、もうずっとベッドにいたんですけどね(笑)。オンエア的には、お互いに意識し合っているぐらいのところで、ホントに大クライマックスですからね!
多和田:大クライマックス(笑)。洸希くんて、いろんな言葉に“大”をつけがちだよね。
田中:そう。よく“大○○”って言っちゃうんですけど(笑)。大クライマックス間近なので!ここからはもう、瞬き禁止で観てほしいです。
多和田:そうだよね!第8話には、肉巻きおにぎりのくだりもあるし。
田中:あー!!そうだ!
多和田:僕はあのシーン、すっごく悲しくなるんですよ。撮影当日も、洸希くんが今、そのシーンを撮っているんだなと思っただけで胸が苦しくなったもん。
田中:うん。
多和田:“相手を想ってやったのに、届かないことって意外にあるよね”みたいな展開がけっこうあるんですよ。唯純くんが風邪をひいちゃった理由も、すごく悲しいよね。
田中:そうなんですよ~。
多和田:撮影自体はおもろかったけど。
田中:おもろないて!(笑)
多和田:まるで滝行のように雨に打たれてね(笑)。
田中:あれ、大変やったで!(笑)
多和田:まぁ、なぜそうなったかはオンエアをお楽しみに、ということで。
田中:ね!第7話は、唯純のアパートの工事が終わって居候生活が終了、で終わった回か。
多和田:そうそう。同居解消してからの8話はお互いへの思いやりがすれ違って、たぶん見ていてめちゃくちゃ“うぁーーー!(机を叩く)”ってなりますよ。
田中:なんか、なつかしいなぁ。僕、このドラマの撮影が終わった後、ホントに悲しかったんですよ。
それだけ思い入れの強い作品になったのですね。
田中:初めてですもん、こんなに悲しいと思ったの。
多和田:フフッ。そんなふうに言ってくれて、なんかよかったなと思いました。
田中:今も、撮影のことを思い出すたびに泣きそうになります。
多和田:そんな僕たちの思いがこもった作品のラストを、ぜひみなさんに見届けてもらおう!
田中:ぜひ!よろしくお願いします!!
スラッと高い身長が印象的な多和田さんとパッと明るい雰囲気でそれでいてとてもマイペースなオーラがある田中さん。撮影時はとても仲良くおしゃべりをされていて、お二人のおかげもありとても明るい環境で撮影をさせていただきました。時折しっかり者の多和田さんと撮影合間の隙にオンオフと切り替わる田中さん。多和田さんがお兄さんのように田中さんを引っ張る姿は見ていてこちらも微笑ましく感じました。
後編ではお二人の仲良くなるまでのエピソードやお二人のドラマ撮影時の発見に迫っております。お楽しみに!
田中洸希
たなか こうき
2003年2月27日生まれ。
EBiDANの9人組進化系ミクスチャーユニット
SUPER★DRAGONのメンバー
最近の出演作に、朝日放送テレビ『シュガードッグライフ』(‘24)、関西テレビ『そんな家族なら捨てちゃえば?』(‘24)、BSテレビ東京『蜜と毒』(‘24)、映画では、『明日を綴る写真館』(‘24)、などがある。
多和田任益
たわだ ひでや
1993年11月5日生まれ。
主な出演作に、テレビ朝日『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(’15)、映画では、『ひだまりが聴こえる』(‘17)、 舞台では、『熱海殺人事件モンテカルロ・イリュージョン』(’24)、舞台『白蟻」(‘24)、などがある。 ’20からはダンスエンターテインメント集団「梅棒」のメンバーとしても活動中。
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ドラマ『シュガードッグライフ』
【放送・配信情報】
ABCテレビ(関西) 毎週日曜 よる11時55分
テレビ朝日(関東) 毎週土曜 深夜2時30分
※ABCテレビでの放送後、TVer・ABEMAで見逃し配信!
※岩手朝日テレビ 毎週木曜深夜0時50分~
鹿児島放送 毎週土曜深夜1時00分~
ほか地域でも放送予定
【オリジナルグッズ情報】
・ABCミッケhttps://shop.asahi.co.jp/category/ABC_SUGARDOGLIFE/
・ゼロジーアクト
https://www.onlinestore-zerogact.com/SHOP/306901/list.html
※お取扱商品や在庫状況につきましては各サイトまでお問合せください。
→詳しくは番組公式HPへ https://www.asahi.co.jp/sugardoglife/goods/
※Item Credit
田中さん
ベスト(codegraphy/アンティローザ 03-6431-9431)
Tシャツ(古着屋RushOut)
多和田さん
ジャケット、カットソー、パンツ(すべてTheory/リンク・セオリー・ジャパン 03-6865-0206)
靴スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿