森愁斗×椿泰我
映画『ウォーターガーディアンズ』
自分も明日からがんばってみようと、背中を押せる作品になっていたらうれしい
旬のイケメンキャストたちが集結し、ライフセーバーを目指す若者たちの本気のひと夏を描いた青春サマームービー、映画『ウォーターガーディアンズ』が完成! 本作で、プレイボーイで女性にモテモテの主人公・海翔を演じる森愁斗さんと、過去に海翔と因縁があり、ライバル視をしている颯真を演じる椿泰我さんに、撮影の思い出などをお聞きしました。
Ⓒ映画「ウォーターガーディアンズ」製作委員会
<あらすじ>
服部海翔(森愁斗)は、親友の秋山郎樹(小西詠斗)の父親が営む海の家・ハレル家を手伝いながら、そこで働く仲間の相良雄登(砂田将宏)、賀茂未来(小泉光咲)、櫻井陽人(長野蒼大)らと夏の海を謳歌していた。思いがけぬきっかけからライフセーバー育成機関「ウォーターガーディアンズクラブ」に軽い気持ちで通うことになるが、講師として姿を見せたのは海翔が以前、ナンパに玉砕した女性・弓長璃子(田辺桃子)だった。彼女の厳しい指導に面食らいながらも、訓練に食らいついていくハレル家メンバーたち。さらに、海翔に対抗意識を燃やす上野颯真(椿泰我)が現れ、2人は火花を散らしながら競い合う。何事も適当にこなしてきた海翔が、璃子への憧れ、そして、仲間たちの情熱に触れるうちに、ライフセーバーという目標に真剣になっていく。友情、恋、そして、予期せぬ試練――海翔と仲間たちのアツい夏が始まる。
映画『ウォーターガーディアンズ』への出演が決まった際の気持ちを教えてください。
森愁斗(以下、森):僕は以前、瀧川(元気)監督と映画を撮ったことがあって、「自分がパワーアップして帰ってきたときに、また一緒に撮りたい」というお話をしてくださっていたので。今回またご一緒できるのがとてもうれしかったですし、そのときの経験があるので、連携もとりやすかったです。
ただ、ライフセーバーを題材にした映画ということで。まったく知識がないし、カラダも鍛えないといけないしとか、いろいろと不安もあったのですが、撮影前に2、3日講習を受けて、知らないことを一気に詰め込んで臨みました。ただ、劇中でも、最初は海翔たちもなにも知らないところから学んでいくので、演じる僕も一緒に成長できたのではないかと思います。
椿泰我(以下、椿):僕もこの作品(出演)のお話をいただくまで、ライフセービングというものにあまり着目したことがなくて。赤と黄色の服を着て海にいてくれる人たち、ぐらいの認識で、具体的になにをしているかはわからないし、ちょっとモテそうだな、ぐらいの感覚だったんです。でも、作品に入るにあたって事前講習を受けたときに、あっ、こんなことまでやるんだ!? とビックリしました。
役柄的に、颯真は器用にしっかりとできたほうがいいなと思っていたので、講習後は家で復習をしたりとか。僕自身はもともと手先が不器用なので、ハンカチで止血する作業とかも、海での撮影に向かう車のなかで練習したりしていました。
ご自身の演じた役どころについて教えてください。
森:海翔はなんでもできて、ちょっとチャラくて。ホントに主役感満載のキャラクターなのですが、僕は今までこういう役を演じたことがないので、自分に演じられるか不安もありました。なので、まずは外見から固めていこうと。撮影時はちょうど髪が長かったので、それを活かしたり。麦わら帽やサングラスは自分の愛用しているものを取り入れたり。衣装さんたちと、「こっちのほうがいい気がしますね」みたいな感じで、いろいろと話し合いながら。そうやって自分の思う海翔にビジュアルから近づくことによって、役として昇華しやすくなった気がします。
そこから、チャラさやモテる雰囲気を作っていった?
森:そうですね。でも、やっぱり難しさはありました。僕は普段、アイドルをやっていますが、“イケイケで俺様”みたいな感じではないので。ギアを上げて演技をしなければいけない部分はありましたね。
海翔は登場人物のなかで、特に感情の起伏のあるキャラクターですよね。
森:はい。海翔はチャラチャラしているけど、どこかみんながついていきたくなるリーダーシップがあるんですよね。それはきっと、人柄のよさからくるもので。人がいいからこそ、挫折したり、感情が動きやすかったりするのだろうなと思ったので。チャラさのないシーンでは、自分の気持ちと照らし合わせながらナチュラルに演じて、ギャップを出すように意識しました。
椿さんは、いかがですか?
椿:僕は最初、颯真がめっちゃ嫌いでした(笑)。台本を読んでみると、ずっと鼻につく感じだし、なんだコイツ! って。しかも僕自身は、プライベートで声を荒らげたり怒ったりすることがないんですよ。そういう感情がないので、どうやって演じればいいんだろうって。これまでも、作品で怒るシーンがあっても毎回、怒り方がわからなくて。
森:フフッ。
椿:小学生のときとか、自分なりに「おい!」と強めに言っても、「うわっ、バッキー(椿)が怒ってるよ」と笑われちゃうようなタイプだったので(笑)。
森:あははは!
椿:でも、前半の海翔に対するアツい感じは、颯真に芯があるからこそなので。ストーリーが進んでいって、最終的に憎めないヤツだなと思ってもらえたらいいかなって。前半で下げるだけ下げといて最後に上がるような、最終的に魅力的に感じてもらえる役かなと思います。
椿さん自身は、颯真のことを最終的に好きになれましたか?
椿:はい、最終的には。海翔にぶつかっていくのは、理由があってのことだし、海翔のことを想ってはいるんですよね。その表現のしかたがヘタなだけで。だから、颯真を演じることができてよかった。演じなかったら、たぶん最後まで嫌いでした(笑)。
撮影中の印象に残っているエピソードを教えてください。
森:僕自身は、学生時代に夢中になったこととか、仲間と一緒に1つのものを~みたいな経験がないんです。中学校でサッカー部に入っていたぐらいで、高校も通信制でしたし。なので今回、夏の暑いなか、同世代のみなさんとライフセーバーという夢に向かって……僕らキャスト陣は「がんばって撮りきるぞ!」と一致団結して、1つのゴールに向かっていくのがすごく楽しかったですし。自分的にも青春の作品になりました。まぁ、大変だったことはけっこうありますけど……。
椿:フフフ。
森:役作りとして、1、2カ月で5kgぐらい体重を増やしたんですよ。もともと太りづらい体質なので、がんばって食べまくって、筋トレをしまくって。訓練のシーンなどは、吹き替えもなかったですし。暑いなか、海での撮影で日焼けもしまくりだし、泳ぐのもそんな得意じゃないので、過酷ではあったんですけど。常に向上心が芽生えてチャレンジしたくなるような、ワクワクするような作品だったので、すごく大変だったけどいい経験ができたし、楽しい思い出にもなりました。
椿:僕も部活動の経験がないので、男だけでちょっと泥臭く、みんなで1つのものに向かっていく……特に、撮影の前に講習を受けられたのはいい思い出になったというか。ただ台本を読んで演技をするというだけじゃなく、しっかりと講習を受けてから作品に向き合えたのは、とてもいい経験になりました。ただ、ライフセービング競技のなかに、砂浜を走って海で泳いで、また砂浜を走る、「ラン・スイム・ラン」という種目があるんですけど。それをするシーンがいくつもあって、毎回、撮影の最後は「ラン・スイム・ラン」をして終わることが多かったんです。だから、その日の撮影が後半になってくると、“今日もまた「ラン・スイム・ラン」がくるぞー!”みたいな。
森:地獄の(笑)。
椿:しかもドローン撮影もあったりするので、途中でカットもできなくて、全部ガチ一発勝負なんですよ。風の強いときとかは、泳いでも全然進まなくて! たとえば、海中で90度に曲がるときは、浮きを目印にして泳いでいくんですけど、いつの間にかその浮きがなくなっていて。どこへ行ったんだ!? と思ったら、自分ではまっすぐに泳いでいるつもりが、めっちゃ流されていたりとかするんです。
森:ね!
椿:もう、「ラン・スイム・ラン」が終わった後は、毎回ヘトヘトでしたね。でも、それをやりきったことによって、後半の戦いのシーンなどでリアルな雰囲気が出たかなと思うので。そのアツさみたいなものが、しっかりと映像に落とし込まれていたらうれしいですね。
ライバル同士の海翔と颯真ですが、2人が言い争うシーンは迫力があり、見入ってしまいました。
椿:2人がケンカをするところですよね? あのシーンを撮影したのが、クランクアップの日だったんですよ。もともとは数時間かけて撮る予定だったのが、スケジュール調整とかもあり、ワンカットで撮ることになって。
森:ワンカット一発撮りでね。
椿:撤収の時間も迫っているから……。
森:リハーサルをして、ガチ一発!
椿:そう! 台本6ページぐらいあるシーンだったんですけど、4ページ目ぐらいでケータイかなにかが鳴って、撮影が止まったのを覚えてます。
森:そんなこと、ありましたっけ!?
椿:でも時間もないので、「もう1回いきましょう!」と、すぐに再開して。
森:あー、あったあった! たしかにあった!
椿:もとも台本では、もっと殴り合うことになっていたんですよ。実際の映像でも殴り合っていますけど、それも一発撮りで。あの瞬間に生まれた感情のままに演りましたね。
森:そうですね。そのときの気持ちをお互いにぶつけて、ぶつけられてというお芝居だったので、僕はやりやすかったというか。リアルな緊迫感が出ていると思います。
そのシーンの撮影前に、お二人で打ち合わせなどは?
椿:打ち合わせはしなかったですね。そんな時間もないくらい、ほんっとにスケジュールがタイトで。
森:そうでした。
椿:颯真は海翔をライバル視しているということもあり、僕は(森の)目を見て怒りをぶつけているんですけど、森くんは1回も僕の目を見てくれないんですよ!
森:あははは!
椿:でも、その一生こっちに矢印の向かない感じが、僕的には芝居をしやすかったんです。最後にやっと目が合うんですけど、そこまでずっと、こっちがわー! と言葉をぶつけても、ずっと目が合わなくて。どうして張り合ってきてくれないんだろうって、こみ上げてくる想いがすごくあったから。
森さんは、あえてそういうお芝居をしようと?
森:そうですね。いつも海翔が先頭を切っている存在で、颯真は張り合いたいのに張り合えない、みたいなキャラクターなのですが、そういった2人の関係性が見えるシーンでもありますし。このシーンの海翔は、気持ちがちょっと落ちてしまっているんですよ。そういうことも相まって、あえて目を合わせないようにしました。
あらためて、本作の公開を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
森:僕自身もこの作品に携わるまで、ライフセーバーに対して監視員という感覚しかありませんでした。なので、この映画を通して、僕たちが海で楽しく過ごすうえでなくてはならない大事な存在であることを伝えられたらいいなと思います。もちろん夏ならではのはっちゃけた感じや、ひと夏の恋があったりして、この季節にぴったりの作品なので、家族や友達、恋人など、いろんな方と一緒に観てほしいですし。観た後に、自分も明日からがんばってみようかなと思えるような、背中を押せる作品になっていたらうれしいです。
椿:この間、ある番組でもライフセービングについて触れる機会があったんですけど。世界中で人手が足りていなかったりとか、海難事故が多いなかで、知識不足の人が多かったりとか。もちろん青春サマームービーではあるんですけど、この作品を通して学ぶことも多いですし。僕たち自身も学びながら撮影が進んでいったからこそ、リアルに表現されているところもたくさんあると思うので。そういったところにも注目して、学びながら楽しんでもらえたらなと思います。この作品を観て、子どもたちは自由研究とかに使えるくらいの知識が得られるし、奥様方はイケメンたちの肉体美が拝めるし(笑)。みんなが万歳な作品になっていると思うので、いろんな世代に楽しんでいただきたいです!
森愁⽃
もり しゅうと
2002年9月18日生まれ。
9人組ダンス&ボーカルグループ「BUDDiiS」のボーカル&ダンサー・SHOOTとして活動。2022年、TBSドラマ『君の花になる』で 8LOOMのメンバーとして抜擢され、ドラマ初出演。以降、フジテレビドラマ『ぼさにまる』ではトリプル主演を務め、ドラマ『Maybe 恋が聴こえる』、ドラマ特区『シンデレラ・コンプレックス』、映画『かくかくしかじか』に出演、映画『口に関するアンケート』の公開も控えるなど話題作に立て続けに出演している。
椿泰我
つばき たいが
1998年2月10日生まれ。
7人組グループ「IMP.」のメンバーとして活動中。アリーナツアー『IMP. LIVE TOUR 2026 MAGenter』を成功させ、グループとして初の地上波冠番組のレギュラー放送が4月より開始し、俳優としても映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』やグループ主演舞台『IMPACT』など幅広い活動を続けている。
取材中は、撮影当時のエピソードを振り返るたびに笑いが起こり、終始やわらかな空気に包まれていました。劇中ではライバルとして激しくぶつかり合う海翔と颯真とのギャップも、今回のインタビューならではだと感じました。後編では、共演前後で変わったお互いの印象や、それぞれが所属するグループへの思いを伺います。人見知り同士だというお二人の飾らない会話を、ぜひお楽しみください!
Ⓒ映画「ウォーターガーディアンズ」製作委員会
映画『ウォーターガーディアンズ』
2026年8月21日(金)ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほか全国公開
出演:森愁⽃(BUDDiiS) ⽥辺桃⼦ 椿泰我(IMP.) ⼩⻄詠⽃ 砂⽥将宏(BALLISTIK BOYZ) ⼩泉光咲(原因は⾃分にある。) ⻑野蒼⼤(VOKSY DAYS) 他
監督・脚本:瀧川元気
配給・宣伝:S・D・P
※Team Credit
カメラマン:遥南碧
ヘアメイク:〈森〉KANANE(PUNCH)/〈椿〉前田彩花
スタイリスト:〈森〉井上亮(PUNCH)/〈椿〉YAMAMOTO TAKASHI(style³)
インタビュー:林桃
記事:林桃/小谷康貴