古川雄輝
「幸せとは何か、答えはもう出ている」
今なお海外へ挑戦し続ける理由と、“幸せ”の価値観
英語が堪能で国際的な活躍もしており、猫好きとしても知られる古川雄輝さんが、ドラマ『私と夫と夫の彼氏』に出演。数々の話題作に出演してきた彼のルーツとこれから、そして“幸せ”に関する価値観について語っていただきました。
相変わらず元気です。強いていうなら、僕がその日の夜に絶対に食べようと思っていた銀鱈をステラが全部食べちゃって(笑)。それでステラを叱って以来ちょっと距離がありますね(笑)。
古川さんは倹約家な一面もある方だと
お聞きしました。
倹約家というか、もったいない使い方はしないですね。無駄なお金の使い方をしないように気を付けているんです。自分の大切なものだけにお金を使う。たとえば飲み会に行くとしても自分の大切にしている人と行きたいですね。
節約するというより、
無駄を削ぐという考え方ですね。
そうですね。節約というとマイナスにするという考え方だと思うんですけど、それよりも増やす方法を考えることのほうが大切だと思うんです。たとえば安いスーパーに行くために遠出しちゃったら時間は無駄になるじゃないですか。だからそれはしないで、お金も時間も増やす方法を考えるようにしています。
俳優として海外デビューされたのが
10年ほど前ですが、
グローバルな活躍をしたいという目標は
今もお変わりないですか?
変わっていないですね。むしろ常に挑戦中です。でも本当に難しくて。今年も海外の作品のオーディションに挑戦したのですが最後の最後で落ちてしまいました。本当に実力主義で難しいなあと痛感しています。
古川さんといえば
英語が堪能でいらっしゃいますね。
でももちろん英語が話せればいいというわけでもないんですよね。それと僕は若く見られてしまうことが多いんです。それこそそのオーディションでは40代の役を探しているということだったので、頑張って髪型を変えたり髭を生やしたりして臨んだんですけど、それでも若すぎると言われてしまいましたね。
長所だと感じることですが、
それが短所になることもあるんですね。
最近は10kg減量して筋トレも始めて、ガタイは前よりも良くなったんです。その方が若く見られにくいんですよね。
最終でおちたということは、
あと一歩だったんですね。
そうですね。一番落ち込むやつです(笑)。これからも引き続き目標に掲げながら挑戦し続けたいですね。年を重ねても挑戦できることだと思っています。
他の国の言語などには興味はありますか?
中国語はできるようになりたいと思いますし、韓国語などアジア圏の言語も勉強していきたいです。けどなかなか発音も難しくて。でもまずは英語が話せるので、それを活かす道を探していきたいと考えています。
日本における活動での目標は何かお持ちですか?
それはすっごくシンプルです。“楽しんでやる”こと(笑)。意外とできないんですよね、やっぱり。
というと?
本当に上手い人だけなんです、楽しんでできる人って。人前に立つ仕事なので、どうしても緊張してしまったり、苦しさを感じることもあったりしてしまうんですよね。そんなプレッシャーのある仕事をただただ楽しくできる人ってよっぽどセンスがある人というか、本当に上手な方だと思うんです。
古川さんも結構緊張されるタイプですか?
はい。僕は緊張しいですし、ただただ楽しんでやるというレベルにまでまだまだ達せていないと思うので、“楽しんでやる”ということも目標に掲げています。
今回古川さんが出演された
『私と夫と夫の彼氏』では、
“幸せ”がテーマでもあると伺いました。
古川さんが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?
コーヒーを飲みながら自分でつくった朝ごはんを食べている時です。
ご自身で作られるんですね。
ご飯は自分で作ります。撮影が忙しい時って現場でおにぎりが出るんですよね。そのおにぎりを毎日食べる生活をしていた時期があったのですが、ある日突然撮影が休みになって、自分でご飯を作ってコーヒーを飲んでみたら、すごくゆとりと幸福感を感じたんです。自分に余裕がない中でも、こんなに優雅に朝ご飯を食べられるということを実感出来て、それは最高に幸せを感じる瞬間でした。
そのために早起きをしたりなどもするのですか?
そうですね。ちょうど今日も早起きをして、トーストとソーセージと卵を焼いてコーヒーを淹れて。あ、その時間を楽しむために椅子を買ったりなんかもしました(笑)。そうしてベランダで朝ご飯を楽しんでいるんです。
幸せに関する価値観というか、
人生における幸せは何だとお考えですか?
実は答えが出ているらしいんですよ。“感謝されること”みたいです。だから感謝されるようなことが続くのが幸せなのかなって思います。あとは“自分の話をすること”ですかね。インタビューが楽しいのは、普段こんなに自分の話をすることはないからだと思っています。
インタビュー、
楽しんでいただけているんですか……?
楽しいですよ! 自分の話をこんなにできるのって、この仕事以外でほとんどないと思うんです。自分の話をして、こうして返事をいただける、っていうのは他の仕事をしていたらほとんどないことですからね。
そう言っていただけると大変助かります(笑)。
ありがとうございました!
古川雄輝
ふるかわ ゆうき
スタイリッシュに登場し、所作すべてにさすがの大人の落ち着きを滲ませていた古川さん。そこにいらっしゃるだけで絵になるかっこよさにスタッフは惚れ惚れ。インタビューでは終始柔らかくお話しくださり、時々こぼれる笑顔がとても印象的でした。猫さんのお話の際には、表情からも声からもステラさんへの愛が溢れ出ていました!
1987年12月18日生まれ。
近年の出演作に、映画『リスタートはただいまのあとで』(20)、『劇場版 ねこ物件』(22)、ドラマ『liar』(22)、『自由な女神 ―バックステージ・イン・ニューヨークー』(23)などがある。4月28日より放送中のテレビ東京系列『弁護士ソドム』に出演中。
©テレビ東京
『私と夫と夫の彼氏』
【放送日時】
5月31日(水)深夜3時20分~ スタート
【配信】 動画配信サービス「Paravi」で全話独占先行配信中
【原作】 綾野綾乃「私と夫と夫の彼氏」(『ゼノン編集部』連載/コアミックス)
【主演】 堀田茜
【出演】 古川雄輝 本田響矢 / 岡本玲 永田崇人 しゅはまはるみ
【プロデューサー】 田中智子(テレビ東京) 佐々木梢(PROTX) 桑原宏次(PROTX) 齋藤寛朗(カズモ)
【監督】 常間地裕 佐々木梢(PROTX) 七字幸久
【脚本】 黒沢久子 今西祐子
【音楽】 小山絵里奈
【オープニングテーマ】 学芸大青春 「ヤマアラシのジレンマ」 (VOYZ ENTERTAINMENT)
【エンディングテーマ】 BONNIE PINK 「Like a Tattoo」 (WARNER MUSIC JAPAN)
【制作協力】 PROTX カズモ
【製作著作】 テレビ東京
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:藤井康弘
ディレクション:半澤暁
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵