松尾太陽
3ヶ月連続配信リリース
「武器を出せることが楽しい」
そう笑う彼の“歌物語”
凍てつくような寒さの中に柔らかな陽射しが射しこんでいた1月のとある昼下がり。FASTがお話をお伺いしていたのは、9月にソロシンガーとしてデビューを果たした松尾さん。カメラの前に立つ彼は、決意と緊張感が交錯していた前回の撮影時とは違い、「解かれた表情」をレンズに向けてくれていました。真っ直ぐで真面目、誰もが口にする彼の魅力。そこに、様々な経験を経て加えられた「余裕」というエッセンスが“松尾太陽”の魅力をさらに爆上げしているじゃないか!と思った私たち。前回インタビュー時よりも「楽しめるようになった」という彼の“うたうたい道”をたっぷりとお届けします。
2021年1月15日Release『Magic』
3ヶ月連続配信リリースの企画を聞いた時、
どう思われましたか?
今回は配信リリースだったので、スケジュール的にもゆとりがあって。自分の中で構想を練ったり、「どんな曲にしようか?どんな曲ができるのか?」などをしっかりと考える時間がとれるな、と思いましたね。
ちなみに企画が動き出したのはいつ頃だったんですか?
2020年の年末くらいには動き出していました。第一弾の『Magic』が1月15日配信だったので、2020年のうちにレコーディングは済ませていて。グループの方のオンラインライブ『Superstar』のリハーサルの合間を縫って動いていましたね。
歌、歌、歌!の年末だったんですね。
『Magic』は初の全編英語歌詞ということですが、
参考にした方やその時に聴いた曲はありましたか?
参考にした曲でいうと、「どんな曲にしようか」といった段階でBTSさんの『Dynamite』を挙げさせていただいていました。僕の楽曲の中に軽快なダンスチューンはあまりなかったので、チャレンジしてみたいといった気持ちもありつつ。
松尾さんも「こんな曲が良い」といったご意見を?
ディレクターの方と一緒にディスカッションを進めて、ディレクターさんのやりたいことと僕の「こういった曲がやりたいんです」という意見を半分半分くらいの割合で組み込んでいただきました。
超特急の楽曲を含めても全編英語歌詞は
珍しいですよね。
そうですね。超特急だと『Body Rock』という曲が全編英語歌詞なんですが、『Magic』は同じ英語歌詞とはいえど全然曲調が違うので新鮮でした。軽快な曲なんだけれど、だからといってガツガツした曲にはしたくなくて。「気持ちの高揚感を表現しつつ、少しふわっとした印象の中で時折シャープな歌い方や表現を魅せることができたらいいな」という自分の中での構想を意識していましたね。レコーディングもしっかりとやらせていただき、おかげさまで自信を持ってお届けできる大切な一曲ができました。
最初はデモテープを頂くと思うのですが、
『Magic』の音源を聴いた時の印象を教えてください。
こういった英詞の曲って発音などがとても大切になってくるので、デモを参考にさせていただく部分が多いんですよ。最初に聴いた時、デモの時点で「大変なんじゃないかな」と思ったんですが、同時に歌うのが楽しみにもなりました。曲を聴いたとたんに歌詞も相まって、だんだんと花が色づいていくようなイメージができたんです。何もない無色の世界から一気にパステルカラーに色づくような。1月に配信するには持って来いの「心が温かくなる曲だな」と感じたのを覚えています。