酒井大成
『王様戦隊キングオージャー』
初主演は新鮮なことだらけで、毎日が勉強です
スーパー戦隊シリーズ47作目となるテレビ朝日系『王様戦隊キングオージャー』にて、主演のクワガタオージャー/ギラ役を演じている酒井大成さん。オーディションを勝ち抜き、事務所からのサプライズで出演を聞いたという彼に、初主演に対する想いや作品の見どころなどを伺いました。
<あらすじ>
ある時、「チキュー」で暮らす人々に地帝国「バグナラク」が襲いかかる。そんな世界の平和を乱す敵を倒すために集結したのは、各国から集まった超キャラが濃い5人の王様たち! 彼らは、かつて「チキュー」を守っていたという昆虫型機械生命体守護神”シュゴッド”たちが合体した最強ロボ”キングオージャー”に乗って敵と戦う。
今回のご出演は
どのように決まったのでしょうか?
オーディションです。合格したことは事務所でサプライズで教えていただいたんですよ。とても嬉しかったですし、めっちゃくちゃ驚きました(笑)。
どのようなサプライズでしたか?
その時は自分がまだ事務所に入りたてだったというのもあって、ミーティングを事務所でさせていただく機会が多かったんです。なので当時呼び出された時もそういう感じなのかなと思ったら、3人のマネージャーさんからサプライズで「合格したよ!」と教えていただきました。
そこで主演ということも?
はい。初めは「何色だと思う?」って聞かれて、「ブルーとかですか?」って言ったら、「いや違う、主演だよ」って。まさか自分が、って信じられませんでした(笑)。
今回が初主演とのことでしたね。
そうなんです。最初はやっぱり驚きが大きかったなと思うんですけど、時間が経つにつれてどんどん実感というか、責任とかいろんな感情が生まれてきました。
初めて放送を見たときはいかがでしたか?
まさか自分が地上波に、しかも主演という形で出る日が来るなんて、とただただ新鮮でした。それこそ初回の放送時はまだ実感はなかったかもしれません(笑)。でも周りの友人や同業の方、家族などから「よかったよ」「映ってるよ」って連絡が来て、ようやく自分が映っているんだな、と自覚できたみたいな(笑)。
酒井さんが演じられているギラは
どのようなキャラクターでしょうか?
簡単に言えば、自分にすごく真っ直ぐというか、何事もはっきりしているキャラクターですかね。怒る時は全力で怒るし、悲しい時は悲しむし、感情に素直であり、その規模も大きい感じです。
それはご自身の性格と比べていかがですか?
僕はギラとは違って普段はあんまり感情を表に出さないタイプだと思います。だからお芝居の際はギラに合わせて、なるべくちょっとオーバーに演じたりするのを心がけています。
ギラを演じる上で、
ほかにはどのようなことを意識されていますか?
剣を持った時の手の震えだったり、表情や目つきの変化だったりなど、細かいところにこだわっています。ギラは”悪”の部分が垣間見えたりするのですが、その切り替えが難しくて最初の頃は上手くいかなかったんです。今でも上手くできているかはちょっとまだわかんないですけど(笑)。その切り替えの部分と”悪”の表情などは自分なりにすごく分析しましたね。
ギラに対しどのように
アプローチしていったのでしょうか?
最初はギラのバックボーンというか、どんなところで生活していて、どんな人に囲まれて、普段は何を食べているのか、何を聞いて過ごしてきたのかとか、台本にはない背景を想像したりしました。それから今回はスーパー戦隊シリーズでは初めて昆虫がモチーフということで、昆虫の動画を観てみたりもしました。
というと、
昆虫同士が戦っている動画などですか?
そうです!コーカサス……オオカブトでしたかね(笑)。とにかくなにか参考になるかなと思うものを漁ったりしました。
あらゆるものを吸収しようと
いろいろ調べたりされたのですね。
では、現場の雰囲気はいかがですか?
現場の皆さんはフレンドリーな方が多くて、和気あいあいとした楽しい現場です。「シュゴッダム」というギラの国での撮影で、子供たちとの共演がたくさんあったのですが、そこですごくエネルギーをもらえたんですよ。子供たちにはギラと重なる部分があるというか、キツイ時はキツイ顔をするし、楽しい時は楽しい顔をするので、日々の撮影で子供たちと触れ合うことによって参考になったことも多かったんです。ギラにもこういうのは必要だな、みたいなことを吸収できたりしました。
なかでも印象的だった
撮影やシーンはありますか?
初回でギラが覚悟を決めるシーンがあるんですけど、感情の変化を表現するのがすごく難しくて。何テイクも……20テイクくらい撮影した記憶があります。苦労した分スタッフのみなさんも仲間意識を持って向き合ってくださったので、とても印象に残っていますね。
撮影を通して
成長できたと思えることはありますか?
そもそも僕は現場の経験が少なかったので、現場の雰囲気もそうですが、どの方が何を担当されている方なのかとか、勉強になることばかりの現場です。
アクションシーンも新鮮でしたか?
そうですね。アクションももちろん慣れていなかったのでとても新鮮でした。事前にリハーサルも結構してくださったのでそこで練習して、それから撮影の合間も練習して。それがなかったら結構きつかったですね(笑)。新鮮なことだらけで、日々勉強です。
今後の見どころを教えてください。
王様や側近、ここから新しく出てくるキャラクター含め、今までにはなかったと思うくらい個性豊かなキャラクターがそろっているんじゃないかなあと思います。それぞれの個性に注目しつつ、今後の展開も期待して観ていただけたら嬉しいです!
酒井大成
さかい たいせい
日向の少し暑い中での撮影でも、「大丈夫です!」と頼もしい酒井さん。初めは少しだけ緊張している様子もありましたが、撮影が進むにつれて「楽しくなってきたぞ~!」とノリノリで動いてくださり、素の表情もたくさん見せていただきました! 笑顔が眩しく、青い空と夏の光がとてもよく似合う方だなと感じました。
1998年4月1日生まれ。
レプロ30周年企画「主役オーディション」にて合格(‘22)。BSテレビ東京『親友は悪女』(‘23)、FUNKY MONKEY BΛBY’S「ROUTE 16」ミュージックビデオ(‘22)などに出演。初主演を務めるテレビ朝日系「王様戦隊キングオージャー」にクワガタオージャー/ギラ・ハスティー役で出演中。
スーパー戦隊シリーズ
『王様戦隊 キングオージャー』
毎週日曜午前9時30分~
出演:酒井大成 渡辺碧斗 村上愛花 平川結月 佳久創 池田匡志 ほか
プロデューサー:大川武宏(テレビ朝日)、大森敬仁(東映)、矢田晃一(東映エージエンシー)
原作:八手三郎
脚本:高野水登
監督:上堀内佳寿也 ほか
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
音楽:坂部 剛
オープニングテーマ
「全力キング」
歌:古川貴之(日本コロムビア)
※Item Credit
トップス 9,900円、パンツ13,200円/ともにアーバンリサーチ iD(アーバンリサーチ iD ルミネエスト新宿店/050−2017−9042)
靴 38,500円/Pantofola d’Oro(ADONUST MUSEUM/03-5428-2458)
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:寺門侑香
スタイリスト:当間美友季
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵