【世古口凌】今はいろんなものを吸収して人間力をつけたい

INTERVIEW

2023年11月3日

世古口凌

今はいろんなものを吸収して人間力をつけたい

2018年にデビューして以来、舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageや、スーパー戦隊シリーズ『機界戦隊ゼンカイジャー』など話題作に出演し、幅広い層から支持を集めている世古口凌さん。出演中のドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』にちなんだお話や役者としての展望など、素直な思いをまっすぐに語ってくれました。

ポケモンは、“経験値”を稼いで

レベルアップしていきます。

世古口さんの役者としての経験値は、

どのくらいたまっていると思いますか？

レベルでいうと、1つ目の進化はできたけど、まだ最終進化まではたどり着けていない、といったところですかね。でも、ポケモンも最終進化してからさらにレベルが上がっていくので、僕も今は最終進化を目指しつつ、そこからまた、どんどんレベル上げしていきたいなと思っています。

最終進化しても、

本当の最終形ではないと。

そうです。ポケモンのゲームでいうところの、ジムバッジの1個目をゲットできたぐらいですかね。ジムバッジは全部で8つあるので、まだまだ先は長いです。

ご自身の1進化目の進化というのは、

どのあたりに感じるのですか？

僕のなかで、舞台とドラマどちらも経験できたことが、役者としてすごく大きかったんです。最初は右も左もわからなかったところから、多少なりとも“ここではこう立ち振るまったほうがいいのかな”というような思考回路が頭の中に出来上がってきたので、そこは進化と認めてもいいのかなと思います。

現時点での、

世古口凌の最終進化形のイメージとは？

えーっ、何だろう!? 人として魅力的な人間にならないと、最終進化はできないと思うんです。そのために、今はいろんなものを吸収して、人間力をつけていきたいです。

具体的に、人間力を上げるために

努力していることはありますか？

今は、とにかく作品をたくさん見るように心がけています。まだ手にしたことのない分野の本を読んだり、展示会や美術館に行ってみたり、行ったことのない場所へ景色を見に行ったり、自分の知らないところへ足を運ぶことを心がけています。

そのなかで、最近感銘を受けたことは？

先日、美術館にエゴン・シーレ展を見にいったんです。僕は今まで、絵画というものにあまり触れてこなかったので、“絵にはこういうパワーがあるんだ！”って刺激を受けました。子どもの頃って、スゴいと言われている絵とかを見ても、その素晴らしさをきちんと理解できないじゃないですか。でもこの歳になると、1枚の絵から出ている作者のパワーをものすごく感じることができて、絵画の魅力が初めてわかりました。

ご自身で絵を描いたりはしないのですか？

僕、絵がものすごくヘタなんですよ。たまに描いてみることもあるんですけど、「ぐゎー!!」って紙をぐしゃぐしゃにして、ゴミ箱にポイっていう、ドラマに出てくる漫画家みたいなことをリアルにしています（笑）。

デジタル機器ではなく、紙に描くんですね！

あっ、そうなんです。iPadも持っているんですけど、僕、絵を描こうとすると力が入っちゃうんですよ。だから、iPadだと筆圧で画面にヒビが入ってしまいそうなので紙にボールペンやマジックで描くことが多いですね。（笑）

描くときは、どんな絵を？

頭のなかでイメージした人間を描くんですけど、どうしても顔のバランスが悪くなっちゃって、それが人間かどうかもわからないくらいのレベルです……。もうちょっと上手に描けるようになりたいと思う気持ちはあるので、今後、画力も進化していきたいです。

世古口凌

せこぐち　りょう

とても楽しそうで、ポケモン愛がバシバシと伝わってきたインタビュー。ポケモンをやってこなかった取材スタッフにも都度丁寧に説明しながらお話ししてくださいました。取材が終了し席を立つ際、手元にあったサインペンを丁寧に並べてくださったり、スタッフ全員と目を合わせて挨拶してくださったりと、終始愛される理由が溢れ出ていた世古口さんでした。

1996年11月5日生まれ。

最近の出演作に、ドラマ『探偵ロマンス』(‘23)、舞台『信長未満〜転生光秀が倒せない〜』(‘23)、Vシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』(‘23)などがある。現在、ドラマ『いちばんすきな花』(‘23)に出演中。

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