NHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』
<あらすじ>
ジャズピアノはプロ級の腕前、レコードと読書をこよなく愛する“はにかみ屋”の若手精神科医・安和隆(柄本佑)。自分の居場所を探し続ける青年時代を送ってきたが、明るい妻・終子(尾野真千子)と出会い、同じ在日としての悩みを共にできたことでようやく心穏やかな日々を送る。しかし、第一子が誕生した直後、阪神・淡路大震災が起きてしまう。「精神科医としてできることは何か…」と、模索の日々が始まる。和隆は被災者に寄り添い話を聞き続ける中で、精神科医にできることは、被災者を治療することではなく、治癒力を回復させる手助けをすることだと気づいていく。その後、精神科医として見た被災地の様子を一冊の本にまとめ、学芸賞を受賞。明るい兆しが見えはじめた、39歳のある日、がんが発覚する。
北林医師×浅香航大
僕が演じた北林は、安先生のことが大好きで先生を慕っている研修医。優しく愛嬌もあり、それでいてとても繊細な人です。
実話を元にした今作。
撮影現場はどんな雰囲気ですか?
監督とは撮影に入る前からディスカッションをしていました。安先生や僕の役はもちろん大切だと思うけれど、この作品の大筋は「阪神淡路大震災後の心ケアをする」というところ。その大筋をメインに置いて撮影をしています。当時起きた一つ一つの出来事や登場人物たちの心の傷を「どのように受け止めて、発信していくか」という部分を重視していますね。
タイトルにもなっている『心の傷を癒すということ』。
作品に入ってみて、人の心の傷との向き合い方は
変わりましたか?
プライベート面では大きくは変わってはいないかな。このドラマの舞台は阪神淡路大震災直後。当時の精神科は今のように発達していなかったんです。安先生が築いたものもあれば、現代とは全く違う先生の手法もあったりして。知らないことばかりだったので、役柄としてどう素直に受け止めていくかを模索しましたね。
当時と現代では「傷との向き合い方」も
違う部分があったんですね。浅香さん自身が考える、
心の傷を癒す方法は何かありますか?
ん~、難しいですね。でもやっぱり“話す”のが一番なんじゃないかと思います。話したって癒えないものは癒えないけれど、言葉に出来たらあとは時間が経つのを待つしかないんじゃないかな。あとは動物や自然と触れ合うことも癒しに繋がると思います。
「時間が解決してくれる」というのは芯を
突いた言葉ですよね。
では、この作品を待っている皆さんに
メッセージをお願いします。
すごく優しいドラマです。そして人を好きになれるドラマだと思います。もちろん「震災の記憶を風化させない」といったテーマもあるのですが、それに加えて「人間捨てたもんじゃないな」と人の優しさを感じられるような作品です。そんな作品の優しさを感じていただければと思います。
ドラマ『今夜はコの字で』
<あらすじ>
広告代理店「シューエイプロジェクト」で働く吉岡としのり(浅香航大)は、後輩の尻拭いを押し付けられ、楽しみにしていた大学のサークル仲間との飲み会に遅刻してしまう。会はすでに終了し、解散した後。失意の吉岡の目に飛び込んできたのは、憧れの先輩・田中恵子(中村ゆり)だった。フードコーディネーターとして働く恵子は酒場に溶け込んでおり、初対面の人とも打ち解けて飲んでいる。恵子の酒場スキルの高さに驚く吉岡。思わず後輩の愚痴を語る吉岡に、「今のあなたに必要な場所だ」と、とある酒場に一人で行ってみるよう促す恵子。そこはコの字型のカウンターのあるお店で、大勢の客でごった返していた。おいしい酒と肴、常連客と店の人の丁々発止。いつしか吉岡の心はほどけていって…。
浅香航大
あさか こうだい
静かに丁寧に、しかし確実に事の本質を読み解き、様々な役を自分色に染め上げていく芝居への愛が溢れる27歳。
NHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』
NHK総合:2020年1月18日(土)スタート 毎週土曜よる9時~9時49分
出演:柄本佑・尾野真千子・濱田岳・森山直太朗・浅香航大・清水くるみ 他
BSテレ東ドラマ『今夜はコの字で』
BSテレ東:2020年1月6日(月)より月曜深夜0時~
出演:中村ゆり・浅香航大 他
※Item Credit
Coat : ウォルナットコート/¥155,000 (ダンヒル)
Shirt : ウォルナットシャツ/¥62,000 (ダンヒル)
Pants : ブラウンレザートラウザー/参考商品 (ダンヒル)
Shoes : ブラウンダービーシューズ/¥98,000 (ダンヒル)
(お問い合わせ先)
ダンヒル
電話番号 : 03-4335-1755
住所東京都千代田区麹町1-4 半蔵門ファーストビル7F
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:泉脇崇
スタイリング:根岸豪
ディレクション:半澤暁
インタビュー・記事:満斗りょう