野村康太
僕の中で“俳優としてのエゴ”が強烈に目覚めました
俳優にモデル、ラジオのパーソナリティなど多方面で活躍中の野村康太さん。インタビュー後編では、映画『ブルーロック』主演の高橋文哉さんから学んだことや、本作をきっかけに野村さんの中で爆発した「俳優としてのエゴ」についてお話いただきました。野村さんからの熱いメッセージもぜひお見逃しなく!
映画『ブルーロック』では、同世代の素晴らしい役者陣が揃っていますが、特に刺激を受けた人はどなたですか?
やっぱり、主演の(高橋)文哉くんですね。本当にたくさんのことを学ばせていただきました。座長としての現場の空気の作り方、リーダーシップの発揮の仕方はもちろんですが、とにかく「気配りの量」が尋常じゃないんです。常に周りを見ていて、キャストやスタッフさん一人ひとりに合わせたコミュニケーションを、状況に応じて臨機応変に、しかもごく自然にやっている。みんなが彼を信頼し、ついていきたくなる理由が、近くにいて痛いほど分かりました。
役者として、目標となる存在に出会えたのですね。
はい。僕も今後俳優を続けていくうえで、文哉くんのように周りから信頼され、愛される人になりたいです。そしていつかは、自分自身が作品の真ん中に立ち、主演を張れる役者になりたい。今は「文哉くんの背中を追いかけたい」という気持ちと、「いつか背中を越えたい!」という熱い野心が自分の中にあります。
実は、少し前に「チームZ」のメンバーである倉悠貴さんにインタビューをした際、倉さんが「なぜか僕だけ、チームZのLINEグループに入れてもらえなかったんです。」とおっしゃっていて(笑)。
ええっ、そうだったんですか⁉(笑)。いや、それには理由があるんです! ネタバレにならない範囲で言うと、撮影スケジュールの都合上、僕らは2ヶ月近くみっちり一緒に撮影して、一体感がすでにできたところに、倉くんが合流することになって……。
撮影スケジュールの都合だったんですね。
そうなんです! だから、倉くん自身は絶対に現場に入りづらかっただろうな、寂しい思いをさせてしまったなと思っていました。もし僕が同じ立場だったら、緊張でガチガチになって初日は一言も喋れないと思います(笑)。 でも倉くんは、そんなそぶりを一切見せずに、現場に入った瞬間から大迫力のお芝居をバシッと決められていました。本当に肝が据わっていて、頼もしい姿を見せていただきました。
倉さんへ何か伝えたいことはありますか?
ぜひ、今度は最初からがっつり共演させてください! あと、撮影が終わった後、倉くんにお寿司をご馳走してもらったんです。本当にありがとうございました! めちゃくちゃ美味しかったです!(笑)。
國神のように、今夢に向かって必死に頑張っている読者に向けて、野村さんから熱いエールをお願いします!
國神という男は本当に不器用なのですが、とにかく真っ直ぐで素直な青年なんです。映画の中で、潔と2人で話すシーンがあるのですが、そこで國神が潔に対して感謝の気持ちをストレートに伝える場面があります。僕はあんな風に「誰かに感謝の気持ちを言葉で伝える」という行動は、生きていくうえで本当に大切だなと感じていて。
夢を追いかけるプロセスにおいても、感謝は不可欠ですね。
人が前に進んでいく時、一人だけの力では絶対に限界があります。周りの人の力を借りることは決して恥ずかしいことじゃないし、むしろちゃんと周囲を頼ること。そして、助けてもらった時は必ず、全力で「ありがとう」を伝えること。その気持ちを忘れずに、目の前のことをコツコツと積み重ねていけば、絶対に道は拓けます。僕自身も、そしてきっと國神もそう信じていると思うので、ぜひ皆さんも「感謝の気持ち」を胸に、夢に向かって走り続けてほしいです!
「FAST」は「カッコいい人」を追いかけ続けている媒体なのですが、野村さんにとって今もっとも「カッコいい」と思う人は誰ですか?
やっぱり、文哉くんです! 今パッと頭に思い浮かぶのは、どうしても彼になってしまいますね。先ほどお話したリーダーシップはもちろんですが、舞台挨拶やブルーカーペットといった華やかな表舞台に立った時の、スマートな言葉選びやインタビューの受け答えが本当に完璧なんです。何より、この『ブルーロック』という作品にかける熱量が誰よりも凄まじかった。この数ヶ月間、取材などでもずっと一緒に過ごしてきましたが、近くで見れば見るほど「この人、本当にカッコいいな」「ついていきたいな」と思わされる存在です。
では、野村さんが理想とする「カッコいい大人」の具体的なイメージとは?
優しくて、面白くて、常に周りの様子をよく見てスマートに行動できる男性ですね。自分のことばかりにならず、周りの人へ自然に気を配れる大人の男性に、僕も少しずつ近づいていきたいです。
『ブルーロック』では、選手たちの「エゴ(執念・野望)」が大きなテーマとなっています。野村さん自身、今「エゴが爆発している」「アドレナリンが出ている」と感じる瞬間はありますか?
まさに、この『ブルーロック』という作品に出会ったことで、僕の中に「俳優としてのエゴ」が強烈に目覚めました。これまでは、ありがたいことに目の前にあるいただいたお仕事を、ただ一生懸命に、必死に食らいついてこなす日々でした。でも、この過酷で熱い現場を経験したことで「これから先、俳優として生きていくなら、もっと上を目指したい」「他を圧倒できるお芝居の力を身につけたい!」という強い欲が、自分の中に芽生えました。
役者としての大きなターニングポイントになったのですね。
間違いなく、自分の人生において大きな分岐点となる作品になりました。これから先、挑戦してみたいことはたくさんあります。それこそ文哉くんのように、大きな作品を背負って立つ「座長」をやりたいという大きな夢もできました。そのためにも、まずはどんな役でも説得力を持って演じられるよう、お芝居の基礎をしっかり作っていきたいです。体力を活かした激しいアクション作品にも、いつか挑戦してみたいですね。
「これだけは他の役者に負けない!」という、野村さんの最大の武器や強みは何ですか?
体重を自在に増減させるスピードと根性ですね! 今回、國神らしい肉体を作り上げるためにものすごく筋肉をつけたのですが、撮影が終わってから別作品の役作りのために一気に絞ったんです。その時に「自分は役のためなら、大好きなご飯を我慢して、短期間で一気に痩せられるタイプなんだ」と気づきました(笑)。普段は本当に食べることが大好きで、食欲旺盛なんですけど、スイッチが入ればストイックになれる。鈴木亮平さんのような偉大な大先輩にはまだまだ及びませんが、体重コントロールの根性なら負けません!
どれくらいの期間でどれくらいの増減をされたのですか?
國神の身体を作るために半年で8㎏増やし、撮影後に一気に落とした後、この間は別の役作りのために、また3ヶ月で8㎏増やしました(笑)。一度筋肉のベースを作ってしまえば、自分の身体のコントロール方法が分かるようになって。そこからまた一気に落とすこともできました。
驚異的なコントロール力ですね! なかなかジムに通っても身体が変わらないと悩む読者に、何かアドバイスはありますか?
やっぱり、人それぞれ「自分に合ったトレーニング方法」が必ずあると思うんです。僕も色々な方の筋トレ動画を観たり、本を読んだりして、たくさん試しては失敗してきました。今でも「何が正解か」を手探りで追求し続けています。諦めずに、自分に一番フィットするやり方を見つけていくプロセスを楽しんでみてください!
野村康太
のむら こうた
2003年11月30日生まれ。MEN’S NON-NO専属モデル。
最近の出演作に、テレビドラマでは、テレビ朝日系『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜 Season2』(‘26)、テレビ東京『ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜』(‘25)、関西テレビ・フジテレビ系『パラレル夫婦 死んだ”僕と妻”の真実』(‘25)、映画では、『6人ぼっち』(‘25)などがある。
後編の撮影も、相変わらずスタイル抜群でクールな眼差しがカッコいい野村さん。周りのスタッフからは、「デニムの広告みたい」という言葉も。インタビューでの「俳優としてのエゴが強烈に目覚めた」という言葉には、「もっと成長したい」という真摯な気持ちがにじんでおられて、その熱意にインタビューを聞いていた編集部一同、胸が熱くなってしまいました……!ストイックに役へと向き合い続ける野村さんの今後ますますのご活躍を応援しております。ご登場ありがとうございました!
©金城宗幸・ノ村優介/講談社 ©CK WORKS
■タイトル:『ブルーロック』
2026年8月7日(金)より大ヒット上映中
■出演:高橋文哉
櫻井海音 高橋恭平 綱 啓永 野村康太 / K(&TEAM)
青木 柚 西垣 匠 富本惣昭
倉 悠貴 東 啓介 / 畑 芽育
窪田正孝
■原作: 金城宗幸・ノ村優介『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
■監督: 瀧悠輔
■脚本: 鎌田哲生
■制作: CREDEUS
■製作: CK WORKS
■配給: 東宝
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:Yuria(CONTINUE)
スタイリスト:能城匠 (TRON)
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/相澤花菜