板垣瑞生
感覚的な「好き」を大切に
直感的に生きる彼の世界を覗き見
瑞生という名前を聞いた時にご本人とリンクした響きがある。それは「瑞々しく生きている」という声風だ。若々しく艶のある“板垣瑞生”という珠に様々な雨が降りそそぐ。その雨に磨かれてさらに珠は輝きを増していく。未来への期待値と生まれながらに持った“在り方”が宿る珠、それこそが彼なのではないか、と感じた。鎖のない自由な足取りで世界を跳ね回り、楽しそうに芝居を紡ぐ彼の背中を「追いかけていたい」と思うのは私だけではないはず。そんな彼に聞いたFAST恒例スリークエスチョン。
欠かせないもの
“映画”
どんなジャンルでもいいんですが、映画を観ることが日課ですね。最近観た映画で面白かったのは『TOKYO!』(2008)というオムニバス映画。ポン・ジュノ監督が外国人目線で東京を描いている作品が入っているんですが、「海外の人から見た東京ってこういう風に見えているんだ」と知ることができるんです。日本の昔からある恐怖や、僕らにとっては普通だけれど海外の方からしたら「え?」と思うような問題などが描かれていて「国民性の違い」も作中で顕著に表現されているんですよ。「すごい深いな~」と思って観入ってしまいました。あとは映画だけでなく、ドラマやショートフィルム、MVなどの映像作品もよく観ます。MVって「よく出来ているな」と思う作品が本当に多くて面白いんです!それが無料で観れるってすごいコンテンツですよね。
人生を選択する際の板垣瑞生の軸
“直感”
直感を大切にするようにしています。とはいえ一度は考えるんですが、その考えたものを全部忘れて「じゃあどっち?」と自分に聞く。そこからはもう直感で選ぶ。お芝居に関してもそうで、要は「これだ!」と思いながら芝居をしている時点で考えちゃっていると思うんですよ。それも間違いではないと思うんですが、僕は「物事をやる時は勢いでいくべきだ」と思っているので。直感的に100%の気持ちで選んでいないと後悔しちゃうタイプなんですよね。なのでたくさん考えた上で、一度全部忘れてその瞬間の本心と感覚で選ぶようにしています。
好きな台詞
「ノーコメントか」
『ホットギミック ガールミーツボーイ』
(2019年公開/監督・脚本:山戸結希/原作・相原実貴)
作中で僕が演じていた小田切梓が言ったセリフなんですが、なぜか好きになりました(笑)。セリフが何個も続いた上で「ちぇ、ノーコメントか」という言葉がでてくる山戸結希監督に「面白いな!すごいな!」と思ったのを覚えています。それからプライベートでもよく使っているんですよ(笑)。「ノーコメントか」ってすごい言葉じゃないですか。「ノーコメントかよ!」でもなくて「ノーコメント、か」って。自分の中に落とし込む感じが僕的にはすごく面白くて好きです。
板垣瑞生
いたがき みずき
2000年10月25日生まれ。
心に走る“愉しい”の温度を敏感に感じ取り、
感興からの“学び”を真っ直ぐに受け取る柔らかさを持つ20歳。
ドラマ『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』
日本テレビほか:毎週水曜日 深夜24:59~25:29放送
HuluとdTVで地上波放送終了後に見逃し配信スタート
出演:板垣瑞生 草川直弥 田中洸希 吉澤要人 ジャン海渡 池田彪馬
/荒牧慶彦 廣瀬智紀 定本楓馬 宮世琉弥 大倉空人 ほか
(C)汐留ヱビス商店街
(C) FAKE MOTION 製作委員会
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:蟻野亜加梨
スタイリスト:石橋修一
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華