水沢林太郎
どんな作品もしっかり務め上げられる、安心安定の俳優に
2017年に俳優デビュー後、数々の話題作に出演しながら、2019年からは「MEN’S NON-NO」の専属モデルとしても活躍。現在は、話題のドラマ『ビリオン×スクール』に出演中の水沢林太郎さん。2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』への出演が決まるなど、ますますの活躍が期待される彼に、役者としての今の心境や将来の目標のほか、交友関係についてもお聞きしました。
俳優デビューから7年。振り返ってみると、どんな年月でしたか?
もう7年経ったということですよね。それに一番ビックリです。研音に7年いられていることも感慨深いですし、いいことも悪いこともホントにいろいろあって。いつやめてもいいと思っていた時期もありますけど、今は、無責任なことはしたくないし、やめるという選択肢は自分の中ではないです。ここまで育ててくれた事務所にもマネージャーさんにも、応援してくださっている方々にも、あと、自分のやってきた作品や役に対しても、すごく失礼なことだな、という気持ちが芽生えてきました。
この仕事で一生食べていきたいと思うようになった?
はい、ようやく第二の覚悟が決まったという感じですかね。
第一の覚悟が決まったのは、デビューしたとき?
高校を通信制に変えたときです。当時の僕は、みんなが学校に行っている時間にも仕事をいっぱいしたいと思っていたんです。でも、そのためには自分の実力を上げなきゃいけない。だから高校を通信に変えて、事務所に「俳優をしっかりやりたいです」と伝えました。そこで覚悟が決まった……まぁ、覚悟というとちょっと重いけど、自分のなかで気持ちの変わるきっかけになったのがそこでした。
第二の覚悟が決まったきっかけは何だったのでしょう。
仕事を続けるなかで、いろんな人に出会って。たくさん揉まれて、たくさん叱られて、今があるので。そういう方たちの支えがなければ、もっとひん曲がった人間になっていた可能性もあるし、すぐに芸能界をやめていたかもしれない。だからこそ、もっと本気で死ぬ気でやらないとヤバいなって。あと、いろんなアドバイスをくださった方々とは、その後も1、2年ごとに作品でご一緒したりするんですが、その都度いろんなお話をして、すごく楽しいし、改めて気を引き締めなきゃいけないなという思いになるんです。
以前ご一緒した方から、また呼んでいただけるのはうれしいですよね。
うれしいですねー。今回の『ビリオン×スクール』も、『スタンドUPスタート』のときの瑠東監督とのご縁もあって、呼んでいただけた部分もあると思うので。それはやっぱり役者冥利に尽きますし、“自分は認められている”という自信にもつながるし。だからこそ、倍にしてお返ししたいという気持ちになります。
期待されている以上の芝居をして恩返しをしたいと。
はい。会っていなかった期間で、芝居や人間性で成長したなと思ってもらえる部分が増えていたらいいなって。今回は、今の自分なら大丈夫だと腹が決まったというか。それは、自信がついたからなのか、理由はわからないんですが、『ビリオン×スクール』で、また自分が変われる気がしています。
2022年6月に「FAST」にご登場いただいた際、「俳優とモデル、両方の正解を見つけていく楽しさを感じている」とおっしゃっていました。
へー!俺、そんなこと言ってたんだ?
今のお話を聞いて、正解まではいかずとも、そこへたどり着く道筋が少し見えてきたのかなと思ったのですが。
たぶん、そうだと思います。当時は心に余裕がなかったし、大人への頼り方がわからなくて、自分がどうしたいのかをうまく伝えられなかったんです。そんな僕を、一番近くで見てくれていたのがマネージャーさんで。マネージャーさんからの言葉をもとに、いっぱい考えるようになったんです。そうすると自分のなかで、これはこうしたい、こうしたくないというのが、だんだんと見えるようになって。俳優として強くなるために、自分のなかで持っていなきゃいけないものが何となくわかってきたんです。
なるほど。
でも俳優は、これが正解というものがないから。例えばドラマだったら、自分のやった芝居がオンエアされたときに、それがジャッジされるわけですよね。だからこそ、オンエアされて恥ずかしくない芝居をしなければいけないなと思います。
水沢さんはメンズノンノモデルでもありますが、モデル業に関しては何が正解だと思いますか?
僕は、モデル業はメンズノンノでしかしてないのですが、ファッションデザイナーが完成させた服がもう正解だから、僕は正解を身にまとっていて、それをどう見せれるかだけです。僕がもともとファッション好きということもあるし、撮られることに喜びを感じるので、シンプルに“楽しくがんばろう!”という気持ちで臨んでいます。でもそれは、モデルやスタッフさんがみんなメンズノンノ愛に溢れているから、というのも大きいですね。
恵まれた環境下で仕事ができているのですね。
それに、同期の豊田裕大からも刺激を受けています。がんばっている姿を近くで見ているから。会えば毎回、「お互いにがんばろう」という話をするし、編集長にも「僕らが必ず盛り上げるので、あと2、3年、時間をください」という話を常にしているんです。今は俳優を死ぬ気でがんばって、メンズノンノの表紙を飾るのに相応しい人間になって、盛り上げたいと。
前編で友達だとおっしゃっていた道枝駿佑さんも、メンズノンノのレギュラーモデルですよね。
はい。彼とはドラマ共演がきっかけで仲よくなったんですけど。「もう1回、お芝居の現場で共演しようね」という話をしていたので、ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』でまた共演できたのはうれしかったです。彼には腹を割っていろんなことを話せるし、助けられた部分もいっぱいあるし。友達であることを誇りに思える、ホントに自慢の親友です。照れることなくそう言えます。
以前、「めざましテレビ」内で、道枝さんからのVTRコメントがサプライズで流れた際に涙していましたね。
たぶん僕は、感情が乗るとすぐに涙が出るタイプなんです。怒っても、うれしくても。道枝駿佑は数少ない芸能界の友達の一人なので、うれしくて泣いちゃいました。
では、今後の目標を教えてください。
一番の目標は、いつか事務所を背負えるような俳優になること。どんな作品でもしっかり務め上げられる、安心安定の俳優になりたいです。
2年前のインタビューでは、役の影響で性格がコロコロ変わるとおっしゃっていました。
あー、そうでしたね。100%の安定はまだできていませんが、昔よりは心のコントロールができるようにはなってきたかな。どうしてもしんどいときはあって、痩せてしまうこともあるけど、そこはうまく自分のなかで折り合いをつけないといけないと思っています。
また、役者の仕事をフィギュア作りに例えて、「水沢林太郎というフィギュアはまだ大枠しかできていないので、死ぬまでにはしっかりキレイに仕上げたい」とおっしゃっていました。進捗状況はいかがですか?
土台はできたかなと思います。もちろん、まだまだ勉強しなきゃいけないことも、吸収しなきゃいけないことも多いですけど、両脚のヒザ下ぐらいはできたんじゃないかなぁ。でも、どうしてフィギュアで例えたんだろう(笑)?
恐らく、同インタビューで収集癖があるというお話をされていたからではないかと……。
あーっ、たしかにあの頃はフィギアを集めてました!でも、その後すぐに卒業して、全部処分しちゃったんですよね……。
極端ですね(笑)。
僕、ゼロか100しかなくて(笑)。これは、完全に父の影響なんですけど。今は、読書やゲームという方向に趣味が変わりました。
水沢林太郎
みずさわ りんたろう
2003年2月5日生まれ。メンズノンノ専属モデル。
元気よく、「おはようございます!」と登場された水沢さん。とても身長が高く手足も長いなと思いましたが、撮影を進めていくとそれよりももっとお顔が小さいのがとても印象的でした。撮影中ではスタッフと水沢さんのマネージャーさんで写真を見ながら終始すっごいお顔小さいですねとお話をしてしまうほどでした。水沢さんもそれを聞いて少し照れた表情で嬉しそうにしてくださって表情がとても可愛らしかかったです。屋上では少し日差しが強い中でしたが、暑さや眩しさに負けずに楽しそうに撮影をすることができました。そしてポージングはやはり流石の一言。カメラマンもスタッフも水沢さんに任せてしまうくらいポーズの引き出しの多さに驚きでした。これからも水沢さんらしく情熱とこだわりを大切にモデル業と役者業でのご活躍を応援しております!
お久しぶりのご出演ありがとうございました!
2017年俳優デビュー。主な出演作に、ドラマ「俺の話は長い」「17.3 about a sex」「マイ・セカンド・アオハル」など。2025年放送の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に出演予定。
【作品情報】
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ビリオン×スクール
毎週金曜よる9時~9時58分
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿