樋口幸平
自分の大切にしたい芯を持って、役を全うする
10月8日より放送中のドラマ『おかえり、初恋。』で、田口涼介役を演じる樋口幸平さん。インタビュー後編では、サッカーに打ち込んでいた高校時代から変化した価値観や、デビュー当時と現在の役への向き合い方、10年後に思い描く俳優像に迫ります。
作品にちなんで10年前を振り返っていただきたいのですが、樋口さんはどのような高校生でしたか?
サッカーばかりやっていました。それこそ自由奔放に、「サッカーが上手ければそれで良い」という感じで。サッカーに対してシビアに、突き詰めるような高校時代でした。
田口が10年で大きく変化したように、樋口さん自身が10年前と比べて、
個人として成長した、変わったと思う部分はありますか?
結構、全部変わったと思います。考え方が180度違います。何が違うんでしょうね……でも、間違いなく違う。
人に対しても、仕事に対しても、お金に対しても、そのときには想像もつかなかったような考えになりました。
具体的に比べるのは少し難しいのですが、価値観がまったく違うという感じです。東京に出てきて、この仕事をするようになってから、生き方について考えるようになりました。なぜこの選択肢を取るのか、なぜこの生き方をするのか、ということを深く考えるようになった。
サッカーをやっていた頃は無我夢中で、一日一日があっという間に終わっていく感じがしていたんですけど、今は大切に生きている気がします。
反対に、10年前から変わっていないところはありますか?
相変わらず、子ども心というか、楽しいことが大好きなので、そこは変わっていないのかなと思います。
昔から、少年心をくすぐられるようなことが好きなので、そこは変わっていないような気がします。
樋口さんにとって、「出会えてよかった」「自分が変わるきっかけになった」と思う方はいらっしゃいますか?
います、います。たくさんいます。
本当に仲のいい友人もそうですし、サッカーをやっていたときの監督や、映画やドラマの世界に入ってから出会った監督から刺激を受けて、考え方が変わったこともいっぱいあります。
僕には、そうやって価値観を変えてくれた人がいてくれたので、感謝しています。
お仕事の面では、デビュー当時と現在を比べて、どのような変化がありましたか?
そこも、まったく違います。
当時は、一つひとつの役というより、セリフを覚えて頑張っていく、という感じだったんですが、今は「なぜこの役を生きるのか」「どのようにこの言葉を話すのか」「なぜこの動きをしたのか」を、細かく、一つひとつの役に対して追求するようになりました。
当時はセリフにとらわれすぎて、感情、生きること、行動、癖、仕草など、そのキャラクターが持っている要素を何も考えられなかった。デビューしたときは緊張もしていましたし。でも今は、いろいろな役と出会わせてもらったおかげで、そこをすごく追求するようになったかなと思います。
10年後、個人として、また俳優として、どのようになっていたいですか?
今掲げている目標や、自分がなっていきたい役者像があって。
自分を求めてくれる人たちに対して、自分もきちんとこだわりを持ち、自分の大切にしたい芯を持って、役を全うする。このキャラクターだからこその魅力を出し続けることが、僕はすごく大切だと思っています。
10年後は35歳なので、さらに役者業に対してシビアに、熱くなっているときなのかなと個人的に思います。その火がどんどん大きくなっていくように、頑張っていきたいです。
樋口幸平
ひぐち こうへい
2000年11月30日生まれ。
2022年、ドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主演を務める。主な出演作に、ドラマ『体感予報』(2023年)、『約束 ~16年目の真実~』(2024年)、『恋フレ ~恋人未満がちょうどいい~』(2025年)、映画『ネムルバカ』(2025年)、『ブルーロック』(2026年)など。
仕事に対する真摯な姿勢が際立つ樋口さん。目標に対するシビアな真面目さは、高校時代から一貫したものでした。
撮影ではクールな表情が印象的で、カメラの前に立つと一気に引き込まれるような空気に。落ち着いた雰囲気の奥にしっかりと熱を持っている、そのギャップの魅力にスタッフ一同ガッチリと心を掴まれました。
これからさらにどんな表情を見せてくださるのか、ますます楽しみです! 樋口さんの今後のご活躍も応援しております。ご登場、ありがとうございました!
©「おかえり、初恋。」製作委員会・MBS
ドラマフィル「おかえり、初恋。」
2026年10月8日(木)よりMBS ほかで放送スタート
原作:かめみずとら『おかえり、初恋。』(ナンバーナイン)
出演:樋口幸平 林芽亜里 高尾颯斗 藤林泰也 遠藤雄斗 絃瀬聡ー ラブ守永 濱津隆之 朝倉あき
監督:石橋夕帆 安川徳寛
脚本:生崎文乃 石橋夕帆
製作著作:「おかえり、初恋。」製作委員会・MBS
※Item Credit
スーツ¥143,000(D’URBAN)、その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:八重樫ケイン
ヘアメイク:齋藤将志
スタイリスト:杉山凌
インタビュー・記事:小谷康貴