【西垣匠】他人がどう言おうと、まず自分で体験してみないとダメ。そういう性格なんですよね

INTERVIEW

2023年7月7日

西垣匠

他人がどう言おうと、

まず自分で体験してみないとダメ。

そういう性格なんですよね

2023年公開の映画『わたしの幸せな結婚』やドラマ『私がヒモを飼うなんて』(TBS系)に出演するなど、2021年に俳優デビューを飾って以来ドラマや舞台などにひっぱりだこな西垣匠さん。今回、テレビ東京系で「ドラマNEXT」枠として放送中の『みなと商事コインランドリー２』への出演も果たした彼の内面に迫り、そのストイックな仕事観を紐解いていきます。

デビューされて3年ほどになるかと思いますが、

振り返ってみていかがでしょうか？

ありがたいことに絶え間なく仕事をさせていただいていて、本当に恵まれているなと思いますし、早くもっと上手になりたいなとも思います。日進月歩ですからね（笑）。日々勉強です。

西垣さんといえば、学生の頃は

フェンシングで活躍されるなど多才な印象ですが

俳優という道を選んだきっかけや

理由を教えてください。

大学生の時にスカウトしていただいたのがきっかけなんですが、当時はまだ全然この業界に興味がなかったんですよ。どちらかというと裏方志望というか、広告代理店などに興味があって。今は東宝芸能に所属させていただいていますが、本社の東宝も裏方のほうで就職活動しようと思っていたぐらいなんです。

そこから俳優を目指したきっかけは

何でしょうか？

本当にテレビや映画などに出演する側になるとは思ってもいなかったのですが、それこそ最初にスカウトしてくださった事務所で一度挑戦してみたんです。そしたらとても楽しいなと思って。当時は21歳くらいだったと思いますが、俳優の仕事は今から始めても遅いくらいだと思い、だったら後悔しない選択をしようと思ったのがきっかけですね。実際にお芝居をしてみて楽しかったですし、何事も一度チャレンジしてみるべきで、それで駄目だったら諦めようという気持ちで飛び込んでみた次第です。

お仕事をするなかで

大切にしていることはありますか？

ちょっとずつですけど、この作品ではこれができたとか、後悔のないように今の自分にできることを精一杯やっていきたいと思っています。精一杯やって、結果それが下手くそで例えば60点だったとしても、「やり切って60点だったんだ」と納得できるくらい後悔のないように常に頑張りたいなと思っています。

ご自身で自分はどんな性格だと思いますか？

いつだったか、性格診断みたいなのをやった時に“巨匠型”という結果が出たことがあるんですけど、そのまんまなんですよね（笑）。先ほど「後悔のないようにしたい」みたいなお話をしたと思うんですけど、僕は人からの話をなかなか聞かないんですよ（笑）。まず自分で挑戦して経験してみて、そして失敗してみないとわからないというか。他の人が何を言おうが自分がそう思わなかったらそう思えない性格ですね。

何事もまず体験してみる性格？

そうですね、自分の経験以外は信じられないっていう……。申し訳ないですね（笑）。でもそういう性格なので、こればっかりはしょうがないなと思っています（笑）。

カッコいいイメージも

可愛らしいイメージもあり、

ヤンキー役や好青年役など

役柄も幅広い西垣さんですが、役作りは

どういう風にされることが多いのでしょうか？

台本を読みながら、その役と現実を比較して「実際にこういう人いるよなあ」と考えたり……、それから自分が好きなものや嫌いなもの、自分が好きな人が好きなものや嫌いなものを大切にするのが人だなと思うんです。例えば自分の好きな相手役がいたとして、その人がされて嫌なことはしないでおこうとか、そういう役の拾い方を最近はするようになりましたね。それが行動や言葉に出てきたりするので。

内面から人物像にアプローチしていく？

そうですね。話し方や声のトーンなどももちろんそうですけど、最近はそのキャラクターがどのような考え方を持っているのかな、ということも念頭に置くようにしています。

“カメレオン俳優”と呼ばれることも

多くあるかと思います。それに対しては

ご自身でどう考えていらっしゃいますか？

自分ではまったくそういう風に思っていないです。カメレオン俳優と言われているような俳優さんって本当にすごい人たちなので、僕がそうカテゴライズされるのは恐れ多いというか、おこがましいという気持ちです。早くそんな方々に追いつけるように今は一生懸命頑張りたいなと思っています。こうしていろんな役をさせていただけるのは本当に楽しいです。