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溝口琢矢×松岡広大
【俳優】
現役高校生・藤原大祐が「会いたい人」「話したい人」に自らがインタビュアーとなってお話を聞くこのコーナー。第3回目のゲストは事務所の先輩でもある、溝口琢矢さん、松岡広大さん。撮影中の3人の和やかな笑顔とともに、お二方の“芝居論”から、16周年を迎える『ハンサムプロジェクト』のお話まで、濃ゆ~いインタビューをお楽しみください。
藤原大祐(以下、藤原):インタビュアーの藤原大祐と申します。
松岡広大(以下、松岡):こうやるんだね。
藤原:そうです。毎回こうやってスタートさせていただいてます。お二方と言えば、『ハンサム』に昔からいらっしゃる先輩。僕は前回、新人ハンサムとして参加させていただいて、今回で二度目の出演になるんですが、これまでの『ハンサム』の歴史や16周年についてのお話をお伺いしたいな、と思っています。
松岡:なるほど、琢矢、いつから観てる?
溝口琢矢(以下、溝口):僕、結構前から観てる。えっと、新宿コマ劇場の時からかな。コマ劇場って本当に最初の方だと思うよ。広大が(アミューズに)入る前とか。僕が観てたのは橋本淳さんが出てる時くらい。ちょうど、橋本さんが『魔法戦隊マジレンジャー』の「マジレッド」をやられている時で、その繋がりか赤い全身タイツを着て、腕の下にシャラシャラの飾りをつけて「のれん!」とかやられてたの(笑)。最初観た時はびっくりしたな~。「感謝祭」と謳っているイベントの意味が分かったというか。「あ、なるほどね」と思った。子供ながらに「お兄さんたちが体を張って、全力でその空間を盛り上げて感謝を伝えるイベントなんだ」と。その時は歌ってただけで踊ってた記憶はないんだよね。広大が観てる時は歌と踊りがあったんじゃない?
松岡:俺の時はあったけど、オリジナル曲はまだなかった。俺、琢矢と小関(小関裕太)と関係者席で観た記憶があるんだよ。
「やっぱり『ハンサム』のステージに
立ちたいと思った」
藤原:『ハンサム』に対して憧れはあったんですか?
松岡:やっぱりあるよ。あのステージに立ちたいと思った。
溝口:思えたのはすごいよ。僕、思えなかったもん。「無理無理無理」って(笑)。
松岡:多分、俺はもともと踊りをやっていたからだと思う。8歳から踊りをやってたから表現をするのが好きだったんだよ。で、『ハンサム』って、自分のスキルでファンの皆さんに感謝を伝えられる場所なわけじゃない。だから俺は「すごく出たいな」と思ったし、それでここまで続けてこられているのは嬉しいことだよね。大祐たちもね、今年の2月に入ってきて。でも、今年なんだね。
藤原:そうなんです。
松岡:すごく前に感じるね。
藤原:前に感じますよね。僕は事務所に入ってから『ハンサムライブ』を一度も観ることなく、自分が出る番になったので、よく知らないまま出演していたんです。
溝口:「僕、役者をやるために所属したんだけど、役者ってこれもやるの?」って思わなかった?
藤原:僕も歌とかピアノ、ダンスをやっていたので、そういった意味では自分のフィールドだったというか。自分のスキルを使える場所だったので。
松岡:あまり抵抗はなかったんだね。
藤原:まったくなかったです。
溝口:だからもうエリートだったんだよ。
松岡:何だよ、それ(笑)。
溝口:僕なんてダンスもやってなければ歌も出来ないし、もう…ね(笑)。
いつになっても『ハンサム』の
変わらないテーマは「感謝」
溝口:まだそれを観てる時、僕は子供で。客席の後ろから前に大玉転がしとかやってて。
藤原:えー!
溝口:そう。そういうゲームをやってたんだよ。でも今はさ、
松岡:時代を感じるね。
溝口:僕、確か何かで「ゲームするのどうですか?」と言った時に即却下されたの(笑)。却下された理由は、それがつまらないとかじゃなくて、僕らの歌や踊りが鍛えられてきているから、そっちで表現するべきなんじゃないか、というもので。そう考えるといろいろと移り変わってきてるよね。
藤原:何かいい意味で洗練されてきているイメージはあります。 “作品”になってきたような。
溝口:でもどの媒体を見ても、どのサイトを見ても必ず書いてあるけど、『ハンサム』の変わらないテーマは「感謝」なんですよ。そこが変わらないなら、何してもいいと思ってる。大祐は今回、楽しかった?
藤原:めっちゃ楽しかったです。
溝口:(演出)SHUNさんだよね?
松岡:そうそう。だから、大祐たちは先輩方も指導を受けてきたSHUNさんの演出で出来て、すごくラッキーだったと思う。琢矢は前回いなかったんだけど大祐と俺、ユニットが一緒でさ、ユニットごとの練習を一緒にしてたわけよ。で、その時にみんなの呼吸が合って。「いい新人が入ってきてくれたな」と思ったの。
藤原:ありがとうございます!
松岡:なんかね、嬉しいじゃない。やっぱり。自分たちが「出たい」と思ったものに出れていて、琢矢とも10年来の仲で一緒に仕事が出来ていて、そこに新しい人たちも入ってきてて。しかもその新人の子たちがSHUNさんに「もうちょっとここはこうしたいんですが」って聞いてみたり、他の先輩たちに教えを乞いたり、その「自分から能動的に動く姿勢」が俺はすごく印象的だった。
広大さんに喝を入れられたおかげで意識が変わった
藤原:最初の方は楽しさが勝っちゃって、僕たちの気が緩んでいる場面もあって…。その時に広大さんが喝を入れてくださったんです。
溝口:殴られた(笑)?
藤原:いや(笑)。全員呼ばれて集まったときに喝を入れられました。
溝口:何言ったの?
松岡:いや、その日の前日に「今日出来なかったものは、明日出来るようにしましょう」と、みんなで確認したの。それで翌日になってみたら、あまりにもダメ出しが多くて。それで「あ、昨日の言葉って伝わってないな」と思っちゃって。別に俺が言うことでもないんだけど、その日は裕太(小関裕太)もいなくて。このままじゃ正直クオリティが落ちていってしまうと思って。
藤原:でも、おかげで変われたので、あの時言ってくださってありがたかったです。
松岡:でもこれって、受け取る側の問題もあるんだよ。大祐はちゃんとリスペクトしてくれて、素直に受け入れるタイプだから良いんだけど。ただ、他の仕事だったら普通は言わない。相手に対して思うところがあっても言わないよね。
溝口:言わないね。「自分がこう変えていこう」とはなっても、相手に対して「こうしなよ」と言うことはないし、まずそういった思考にもならない。だけど『ハンサム』に関してはみんなで一つのものを作り上げるものだし、「感謝を伝える」という一貫したテーマもあるし、同じ事務所同士だからきちんと伝えて「より良くしていきたい」と思うのかも。ただ、そこでも「言う」「言わない」のタイプは分かれるよね。言わずにパフォーマンスに精力を注いで背中で見せようとする裕太みたいな人もいれば、広大や僕みたいに思ったことを「こう思うんだけど、どう思う?」って言っていくタイプもいて。これはどちらが良いとか悪いとかではないんだけど、僕は『ハンサムライブ』をやる上では一人はきちんと言える人がいないとダメだと思ってる。
藤原:前回はその役割を広大さんがしてくださっていったので、そこからみんな意識が変わって、結構裏で練習するようにもなったんです。
溝口:素直だからだよ。
松岡:後輩でも聞く人と聞かない人がいるんだよね。別に右から左に流してもいいんだけど、「言いましたよ、伝えましたよ」という事実が大切だと思うからさ。素直な人はやっぱり向上心があるし、今の自分の置かれている現状に慢心しないってことだから。
溝口:ちっちゃい時の広大は、どちらかと言うと反発系だったよね(笑)。
松岡:もうガツガツのすごい反発系だったね(笑)。
自分の中の“揺るぎないもの”は
絶対に持っていないといけない。
溝口:広大は反発の仕方が変わったよね。昔は「何発かパンチされたほうがいいんじゃないか」ってくらい反発精神の塊だったの。でもそれは単に「やだ!」とかの反発じゃなくてね?
松岡:そう。「僕はこうしたいので」って意見があるがゆえの反発だったの。全部論理的にね。
溝口:僕は逆で、とにかく言われたことをとりあえずやってみる。
藤原:それも大事ですよね。
松岡:どっちも大事だよね。俺も最初はそうやってた。
溝口:多分、発想の違いかもね。僕はそもそもがお芝居からスタートしてるから、「演出家さんが言っていることに答えられないと」って想いが強くて。自分が表現したい世界より先に、とりあえず「こうやって動いて」と言われたように動いてみて、「じゃあ何でそういう風に動いてって言うんだろう?」って考えるようになった。
松岡:それも大事。
藤原:そうですよね。僕はやれることをやりながら、サイドストーリーとして自分のビジョンを走らせているんで、どちらもやっている感覚ですね。
溝口:意図がしっかり表現できてるんだったら大丈夫。
藤原:自分のビジョンがないと廃れちゃいますよね。
松岡:あのね、一つ自分の考えを持っていないと、やっぱり流されちゃう。途中で「俺、何でこの仕事やってるんだろう」ってなっちゃうんだよ。もちろん仕事したいからしてるんだけど、言われたことだけをやっていると、だんだん「自分の意見」が「相手の意見」になってきて。「あれ、これ良くないな」って、ある日思うの。やっぱ自分の中の揺るぎないものは絶対に持ってないといけないよね。でもね、変わるんだよ。正直、人間は。最初は譲れないほど固いものだったのが、だんだん柔らかくなってきていろんなものを盛り込めるようになってくるの。最終的には“大きいホール”みたいな“海”みたいな柔らかい土台が出来てくる。そうなっていけば一番いいな、と思うけど、まだ全然若い大祐は何でも恐れずにやっていって欲しい。
藤原:今の年齢じゃ出来ない役もあるんですが、今じゃないと出来ない役もありますし、その経験こそがすごく大事だと思っているので、とりあえず「何でもやってみようかな」と僕は思っています。
溝口:まず、一回やって手札を増やして、ね。
松岡:一回やってみて飽きたらそれでいいの。絶対に自分の経験として糧になってるから。「僕、やってみたんですけど、それは面白くなかったです」って。
溝口:何が好きかもこれから分かれるしね。
松岡:そうそう。「ミュージカルがやりたい」とか「演劇やりたい」とかね。
海外の観劇は団体戦、日本の観劇は個人戦
溝口:音楽好きって言ってたから「ミュージカルがやってみたいのかな?」と思ったんだけど、舞台ってなったら一番何がやりたい?
藤原:舞台に限定するのであれば、やっぱりミュージカルがやりたいです。ブロードウェイ作品やりたいですね。
溝口:ガッツリだね。
藤原:僕、初めて観た舞台が日本版の『キンキーブーツ』だったんです。それですごく魅せられて。舞台上で行われるコミュニケーションの激しさにも驚きました。
溝口:本場のブロードウェイのお芝居は観たことある?
藤原:は、ないです。
溝口:ないか。バリ楽しいよ。
松岡:バリ楽しい(笑)。文化の違いなんだと思うけど、日本人はあまり自分の内面を出さないで観劇するじゃない。“静かに観る芸術”というか。でも海外は「面白い」と思ったら手を叩きながら笑うし、お酒も飲みながら観れるし、終わったら立ち上がっちゃう人も全然いるから。
溝口:僕、『FROZEN』(邦題:『アナと雪の女王』)を観た時に、隣の小学生くらいの女の子が「Let It Go」が流れた瞬間、立ち上がってジャンプしてたもん。「キャー!!」ってめちゃくちゃ叫んでて(笑)。その女の子の家族も「うんうん」って微笑みながら隣で観てるの。日本だったらすぐに注意するじゃん。でも他の席からも「ワ―!!」って聞こえるし、すごいと思ったね。そう考えると海外の観劇は団体戦、日本の観劇は個人戦のイメージ。
藤原:観客の皆さんの作品に対する「尊敬の表し方」が違うのかな。
松岡:そうかも。
藤原:どっちがいいってわけじゃないですけど、お互いに投げ合えるのは楽しいですよね。
溝口:だから、もしかしたら今後ミュージカルをしたら、お客さんの静かさに驚くかもしれない。
松岡:やっぱりレスポンスがはっきりと目の前で分かるのが舞台だから、そこは刺激的だと思うよ。自分たちの芝居のエネルギーが「お客さんに届いて、言霊になって刺さって、記憶として焼き付くことができたんだな」っていうのを瞬時に自分たちも感じ取れるから。人間って「この人怒ってるな」とかオーラを感じるじゃん。そういうのも伝わってくるの。「今日、お客さん、集中して観てくれていたな」みたいな。「やりたい」と思うなら、ずっと思っていて欲しいし、何かの機会でニューヨークにも行って欲しい。俺は20歳になってすぐに行ったんだけど。
藤原:お仕事でですか?
松岡:ううん、プライベート。5、6本舞台観て。
溝口:いいじゃん、ニューヨーク行くときにFASTさん一も緒に行ってもらって、ニューヨークの誰かを大祐がインタビュー(笑)。
松岡:スターバックスの店員さんが普通にブロードウェイのダンサーの方だったりするからね。タイムズスクエアとかで「何やってるの?」って聞くと、「アクター」とか「アクトレス」とか答える人すごい多い。その人たちの話を聞くのもすごい面白いし。
溝口:あれ?英語は?
藤原:少し喋れます。
溝口:じゃあいいじゃん。僕なんて英語全く喋れないし、入国審査から大変だったけど一人で行って一人で帰って来たよ(笑)。
藤原:次に海外に行く時は本場のブロードウェイを観に行きたいですね!
溝口:ミュージカル系をやりたいなら、もう次にFASTさんに呼ぶのは甲斐翔真でしょう。
一同:あははは(笑)。
溝口:今、翔真いろんな人から指導受けてるし、外国の演出家さんともやってるから。
松岡:海外の演出家さん、面白いよ。
先輩に聞きたかった「舞台の楽しさ」
藤原:僕、もうすでにお話に出てきているんですけど、舞台の楽しさを知りたくて。一番は「お客さんの反応を見れるところ」と仰っていたじゃないですか。その他の楽しみ方ってありますか?
松岡:俺はね「劇場に行ったら確実に何か事件がある」っていうのが舞台の面白さだと思う。
藤原:演じている最中にですか?
松岡:演じている最中もそうだけどさ、お客さんも「絶対何かが起こる」っていうのが分かっていて観に来てるわけでしょ。舞台ってテレビドラマよりも起承転結がハッキリしているから、何かしらが起こるんだよ。俺は、「その事件を一緒に体験するお客さんと俳優」が同じ時間に同じ空間にいる“同時性”がすごく大事だと思ってる。それが舞台ならではの面白さだと思うし、人と人が繋がって「“人のエネルギー”ってこんなにすごいんだ。人間って面白い」と思えるのが舞台だな、と思う。
藤原:ちなみに「事件」って何か教えていただけるもの、ありますか?
松岡:物語的な事件?
溝口:あれでしょ?松岡広大的ハプニングってことでしょ?
藤原:そういう事件もあるのかどうか…
松岡:『るろうに剣心』の大阪公演の大千穐楽のラストで早霧せいなさんと一騎打ちをするシーンがあったんだけど、刀を振ったら刀の身の部分だけポーンと飛んでいっちゃって。持ち手の柄の部分だけ持ってエアーで切り抜けた事件があった(笑)。
藤原:え~!!その時のお客さんの反応って…
松岡:もうそこは気迫で乗り切ったよ。舞台って本当に何が起こるか分からないから、「やばいやばい」とは思わないように落ち着く術を身に着けてる。最終的に刀がバラバラになるの。折れたこともあるしね(笑)。
藤原:やりきるのがカッコいいです。琢矢くんの楽しみ方はなんですか?
溝口:僕の楽しみ方は…具体的に「これが面白い」って例を挙げてあげれたらいいんだけど、とにかく舞台自体がめちゃくちゃ楽しいの。一個だけ挙げるとしたら、この間演じた『かがみの孤城』って舞台のストーリーが「いろんなところから心に傷を抱えている不登校の子たちが、唯一安らげる場所である“鏡の孤城”に集まってストレス発散をする」というものだったんだけど、舞台ってそれに近いものがあるな、と思って。舞台の上は僕にとって、思いっきり喜怒哀楽を表現できるストレス発散の場所なのかもしれないって。
松岡:あー(笑)。もうそこで完結出来ちゃってるんだ(笑)。
溝口:だからなのかは分からないけど、僕あんまり喜怒哀楽が激しくないし、怒りもわかないタイプ。喜びはあるけどね。
松岡:感情にブレがないのね。
溝口:そうそう。とは言え、舞台に来る人って、どこか現実逃避を求めてくる人が多いと思うのね。中には「出演者の人が目当てで来ました」って方ももちろんいらっしゃるとは思うけど。そういった人たちが作品を楽しんでくれたら、それはもうありがたいことだし、幸せなことじゃん。だからこそ舞台が現実世界とは違う“異質な空間”であってほしいな、とは思う。
松岡:閉鎖的なね。
溝口:そう。もう幕が開いたら異質な空間であって欲しい。僕はそもそも舞台が出来ていることが楽しいし、ストーリーにも毎回ワクワクしてるタイプなの。自分が演じるストーリーは先が見えてるじゃん。それでも毎日発見があるんだよ。これは大祐が舞台をやっていくうちに気づくことだと思うけど、自分が見つけた発見を自分の意思として出していい演出家さんと、「一回俺を通してくれ」って言う演出家さんの2パターンの演出家さんがいらっしゃって。
藤原:なるほど。
溝口:そこで「じゃあ全部、言われたことを聞いていればいいのか」って言うとそうでもなくて。あくまで稽古場は土台を作るところだから。例えば、悲しいシーンでいきなり笑い出すことはありえなくても、「悲しい」って一つの感情には何種類もの「悲しい」があって、それによって表現の仕方も変わるわけじゃない。自分が見つけた表現の方が良かった場合は作品の向上に繋がるしね。そういうところはチャレンジしていった方が楽しいし、毎公演、同じシーンでも心の中は毎回違ったりするから、それも楽しいんだよね。
藤原:貴重なお話ありがとうございます!
「藤原対YOUのマストクエスチョン」
藤原:では最後にお二人の“これから先の夢”を教えていただけますか?もし「言わない」ってスタイルであれば秘密でもいいんですけど。
松岡:僕はもう本当にとんでもなく大きな夢を、今は地道に積み重ねています。
藤原:水面下で進めているから、楽しみにしていて、と。
松岡:はい。演劇と映像、どちらの分野でも通用する夢です。相当デカいです。だた、まだ抽象的だけど、これ以上は。
藤原:そうですよね(笑)。ありがとうございます。では、琢矢くんは…
溝口:小学校の頃から一個だけ変わらないのは「僕で恩返しをしていく」って夢かな。やっぱり映像作品に出るとおじいちゃん、おばあちゃんが喜んでくれるんだよね。僕、近所の人たちとコミュニケーションをすごいとるタイプなのよ。近所の魚屋さんとは、ほぼ毎日話してるくらい(笑)。何かあった時にその人たちが喜んでいる顔を一番近く見れるのが嬉しくて。
松岡:最高だね。
溝口:そう。だから、僕の夢は「おじいちゃんおばあちゃんでも気楽に観に来れる舞台をやる」こと。今は配信があったり、演劇の幅が広がってきたから嬉しいよね。どの年齢層でも楽しめる演劇をやりたいな、とはずっと思ってるかな。
藤原:いいですね。身近なところから幸せを振りまいていくっていう。
溝口:そう、僕は身近な人間です(笑)。
藤原:それでいうとお二人とも対象的ですね。
溝口:でも、でっかいことをやったら身近な人を喜ばせることが出来るし、何だかんだどっちも一緒だよね。
松岡:そやなー(笑)!
溝口:「身近な人が喜んでくれれば…」って夢も、デカいことをやんないと身近な人には気づいてもらえないから似たようなもんだ。
藤原:お後がよろしいようで(笑)。
溝口:大祐はあるの?
藤原:僕はずっと「ハリウッド」って言ってます。
溝口:なるほどね。カッコいいね~!
藤原:やっぱり英語を武器に世界で…
松岡:アジアの小さい島国の俳優だけには…って俺は思うよ。
溝口:みんな頑張っていこうね!
藤原:はい。よろしくお願いします。ありがとうございました!
2020年12月23日(水)発売
SUPER HANDSOME COLLECTION「GET IT BACK!」
価格:4950円(税込)
CD+DVD 2枚組
仕様:初回限定アウターケース+トールケース
※数量に限りがございます。なくなり次第、終了とさせていただきます。ご了承ください。
封入:豪華歌詞ブックレット
PROFILE by Taiyu Fujiwara
溝口琢矢
みぞぐち たくや
1995年5月9日生まれ。
優しさが容姿にも溢れ出てしまっている僕の事務所の先輩です。自分というものをしっかりと持ちつつ相手の意見と上手く調子を合わせるバランスタイプの役者さんだと思います。
松岡広大
まつおか こうだい
1997年8月9日生まれ。
シャープな容姿とスマートな考えを持つ同じく僕の事務所の先輩です。勉強家で言葉の引き出しが非常に多く、芯の強い役者さんだと思います。
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:藤原大祐
構成:満斗りょう