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さなり
【アーティスト】
現役高校生・藤原大祐が「会いたい人」「話したい人」に自らがインタビュアーとなってお話を聞くこのコーナー。記念すべき第一回目のゲストは企画発案当初から「会いたい!」と熱望していたアーティスト【さなり】さんを迎えた初々しさ溢れる楽しいインタビューをお届けします。
藤原大祐(以下、藤原):藤原大祐です。よろしくお願いします。
さなり:さなりです。お願いします。
藤原:僕の学校の友人がさなりさんの出演されていた『白雪とオオカミくんには騙されない』を観ていて、僕も友人から教えてもらってさなりさんの曲を聴いていたんです。さなりさんの曲って「さなりさんらしさ」があるのに、全部がいい意味で違う楽曲に聴こえる気がして。一体どんな風に曲を作られているんだろう…とか、本当に聞きたいことがたくさんあったんです!作曲の要素を探しに行くのか、降りてくるのか…とか。
さなり:そうですね、曲自体は音源制作ソフトを使ってパソコンで作っています。ソフトの中にピアノやドラム、キーボードなどいろんな音が入っていて、それを打ち込んでいくんです。「こんな曲を作ろう」というイメージを作る前に描いて、声の入っていない音楽だけを最初にある程度作るのが僕の作曲の順番かな。例えばすでにある曲や自分の好きな曲に他の曲のピアノとドラムを合わせたらどうなるんだろう?と考えてみたり。そのインスピレーションから作りたい曲のイメージをもらっています。
藤原:ちなみに歌詞は…?やっぱり自分の想いなんですか?
さなり:自分の実体験の曲もありますし、想像上のストーリーもありますね。でも実体験からくることの方が多いですかね。
藤原:へー!最初の『Prince』は恋愛の曲ですよね?
さなり:そうですね。『Prince』は恋愛モノではあるんですけど、あれはもともと『電波少女』というラップユニットさんのめちゃくちゃ元カノをディスる曲からイメージがきているんです。その曲を聴いた時に「あ、こんな直接的に元カノをディスる曲もあるんや」と思って「これ、自分なりに同じことしてみようかな」と書き始めたのが『Prince』なんですよ。でもいざ書いてみたらそこまでディスるような感じでもなく(笑)。
藤原:そんな裏話が…。6月に出された『Hero』あるじゃないですか。僕、あの曲が耳から離れないんですよ。
さなり:ありがとうございます(笑)。
藤原:あれは「ヒーローになれない」と感じられたことがあって作られたんですか?
さなり:人を助けることって「助ける」ということ自体がそもそも傲慢なんじゃないか、人は人を助けられないんじゃないかって思って。『Hero』はドラマの主題歌だったんですけど、そのドラマの内容もそういったストーリーだったんです。結局は人を助けたとしても、それはまた別の人を傷つけることもある…みたいな。そのドラマを観て「確かに人を助けることって難しいし、誰もヒーローになんかなれないな」と思ったんです。
藤原:すでにある作品などから、かいつまんでストーリーを作ったりも?
さなり:それもありますね。『Hero』はドラマの主題歌だったので、作品に合わせて書こうと思って作りました。結構アニメなどからアイデアや考えが浮かんで、歌詞にするっていうのはありますね。
藤原:さなりさんはもともとなにか楽器はされていたんですか?
さなり:小学生の時にギターとドラムを習ったんですけど、ドラムは2日くらいで辞めました(笑)。
藤原:それはもはややってないです(笑)。
さなり:ギターはお兄ちゃんがやっていて「かっこいいな」と思って少しやってみたんですけど、あんまり上手くできなかったです(笑)。多分、人に教えてもらうってことがあまり好きじゃないんですよ。
藤原:あ、それも聞きたいと思っていて。歌って全部独学なんですか?
さなり:一応全部自分で始めたので独学ですね。歌に関しては事務所に所属して「さなり」として活動を始めてからボイストレーニングをやらせてもらってはいるんですが、音楽を作ったりする部分は独学です。一人でやるのが好きなタイプなんですよね。
藤原:それめっちゃ分かります(笑)。僕も小さい頃からピアノをやっていて、実は音楽にすごい興味があるんです。いつかは作詞作曲もしてみたいと思っていて。さなりさんは同世代の中でもアーティストとして第一線で活躍されている方なので、お会いしたら聞きたいことがたくさんあったんですよ!実は今日、一緒に歌いたいな…なんて…。
さなり:もちろんです(笑)。
藤原:同世代の人と話す機会があんまりないので、積極的にアタックしていこうと思ってます(笑)。
さなり:あ、僕もなんです。あんまりいなくて。
藤原:え、意外です!さなりさんはどこから上京して来られたんですか?
さなり:出身は徳島県で、中学2年生で兵庫県に引っ越して、そこから高校1年生で東京に来ました。(藤原さんは)高校、行かれてますか?
藤原:僕は普通に通っています。僕、この仕事を始めたのが本当に最近なんです。友達がこの記事を読んだらびっくりすると思います。「え、さなりくんと!?」って(笑)。
さなり:本当ですか(笑)?
藤原:絶対自慢してやろうと思っています(笑)。「もう友達なんだよ」って言えるようになりたいです。
さなり:是非是非!もう友達です(笑)。
藤原:やった!ちなみに芸能界で仲良くしている方っていらっしゃるんですか?
さなり:『オオカミくん』に一緒に出ていた聖人くん(網代聖人)とはめちゃくちゃ仲良しです。むしろその子くらいかも…(笑)。あとはライブをする時のバンドメンバーのDJの方とか。
藤原:皆さん同年代なんですか?
さなり:聖人くんは僕の一個上なので…今年19歳かな?唯一の同年代の友達ですね。
藤原:じゃあ僕が2番目ですね(笑)!まずはご飯から…何が好きですか?
さなり:ハンバーグ、オムライス、寿司…子供が好きそうな食べ物ですかね(笑)。
藤原:僕、オムライスと寿司、めっちゃ好きです!
さなり:本当ですか?じゃあオムライスと寿司行きますか。
藤原:行きましょう!で、次はさなりさんの家に行って曲を作っているところを見たいです(笑)。
さなり:ぜひぜひ。
藤原:さなりさんが家で…だと思うんですけど、Aimerさんの『カタオモイ』を歌っている動画を見て「めちゃくちゃかっこいいな」と思って。「ベッドの上で歌っているだけなのにあんなに絵になる人いるの?」って。
さなり:ありがたいです(笑)。
藤原:確か、最初はYouTubeに動画を投稿されていて、そこから音楽活動を始められたんですよね?
さなり:そうなんです。小学3年生の時にユーチューバーをしていて。
藤原:音楽関係なく?
さなり:そうですそうです。
藤原:めちゃめちゃ時代を先取りしてますよね?
さなり:そうなんですよ(笑)。ユーチューバーって言葉すらなかった時代にYouTubeに1日1本動画を上げていたんです。気づいたら合計が700本くらいになっちゃってて。で、小学5年生くらいの時に急に恥ずかしくなって動画を全部消したんですよ。そしたらたまたま広告がついていて、小学5年生の時に収益が入ってきて(笑)。その収益で買ったMacBookで中学生の時に音楽を始めました。
藤原:自分で稼いだお金で新しいことを始めるってめちゃくちゃかっこいいですね!あと僕、「なんでラップだったのかな?」というのも気になっていたんです。
さなり:単純にラップが好きでずっと聴いていたんですけど、小学3年生の時にSKY-HIさんのラップを聴いて衝撃を受けて。「日本語ラップでこんなのあるんだ!かっこいい!」って。
藤原:じゃあ日本語ラップからラップの世界に?
さなり:そうです。今は海外のラッパーの曲もめっちゃ聴いてます。
藤原:だからさなりさんのラップには海外の要素も入ってるんですね。最近聴いてる洋楽のラッパーさんはいますか?
さなり:最近はNF(エヌエフ)かな。NFやエミネム、ロジックなどのラップをずっと聴いていますね。
藤原:NF知ってます。かっこいいですよね。だからか!さなりさんの曲って海外の曲調なので普通に流れていても日本語の曲って気づかないんですよ。今回の『Hero』の最初のところもめっちゃかっこよくて、僕好きすぎて今日も来る前にピアノで弾いてきました(笑)。
さなり:マジですか?かっこいいですね。ピアノ弾けるっていいな。
藤原:さなりさんは弾き語りとかされるんですか?
さなり:いや「弾き語りしたいな~」と思いつつも、楽器が「弾けます」というのも恥ずかしいレベルでしか弾けないので…(笑)。練習していつかライブでしてみたいですね。
藤原:他に今後やってみたいことって何かありますか?
さなり:なんだろうな~…いろいろあるんですけど、全部僕が考えたMV撮ってみたいな。
藤原:おー!でも最初の頃って自分で撮られてましたよね?
さなり:やってはいたんですけど、今やるならもっともっと本格的に。カメラマンさんとかもいる上での「さなり始動」のMVみたいな(笑)。
藤原:でもそれ、近い未来に実現出来そうですよね(笑)。
さなり:確かに。全然ありえると思います(笑)。
藤原:さなりさんの曲ってカラオケでも歌えるじゃないですか。友達が自分の曲歌ったりすることあります?
さなり:あります。友達じゃなくても事務所のスタッフの人が歌ってたりだとか(笑)。
藤原:あ!事務所のスタッフさん、カラオケバトルを一緒にされてた方、めっちゃ上手いですよね!
さなり:そうなんです。あの人上手いんですよ。多分、俺より上手いです(笑)。もともとバンドかなんかで歌ってた人なんです。
藤原:いや、びっくりしましたもん(笑)。「さすがにさなりさんは越えられないだろう…」と思って観ていたらめっちゃくちゃ上手くて(笑)。
さなり:そうなんですよね(笑)。
藤原:…最後にお願いなんですけど、もしよかったら一緒に『Hero』を少しだけ歌ってもらうことってできますか?
さなり:2人でですか?全然いいですよ(笑)。
さなり
さなり
2002年11月16日生まれ。
ラップアーティスト。
スッと心に切り込んでくるリリック×サウンドの数々を生み出し、自らの手で人生を耕す「夢の開拓者」を想像させる17歳。
Single「Hero」発売中!
収録曲 : 01.Hero / 02.real / 03.I AM ME
<通常盤>
価格:¥1,100(tax in)
品番:AZCS-2080
アイテムクレジット
■さなり
Coat:¥100,000/ジョン ローレンス サリバン
Shirt:¥65,000/アレキサンダーワン
問い合わせ(KOH´S LICK CURRO)
■藤原大祐
Jacket:¥96,000/MSGM
問い合わせ(KOH´S LICK CURRO)
その他スタイリスト私物
チームクレジット
カメラマン:鈴木寿教
スタイリスト:カワセ136
ヘアメイク:金田紗世子(MAKE ON)
インタビュー:藤原大祐
記事:満斗りょう