大西利空
ドラマ『黒崎さんの一途な愛がとまらない』
怪しいキャラを演じるのは新鮮だと思うので、楽しんで観てほしい
フレックスコミックス累計80万部突破の人気マンガ『黒崎さんの一途な愛がとまらない』が実写ドラマ化され、現在、放送中です。初回からキュンキュンシーンが満載と、早くも話題の本作に、天才小説家・黒崎の家に居候する黒崎の弟・唯央役で出演する大西利空さんに、自身の役どころや共演者についてお聞きしました。

©岡田ピコ/COMICポラリス © NTV
<あらすじ>
街の小さなおにぎり屋さんの娘・白瀬小春(豊嶋 花)は、母を早くに亡くし、父・秋平(竹森千人)、弟・千冬(西山蓮都)、夏希(佐藤大空)との4人暮らし。夢は、大好きな母が遺してくれた店を父と一緒に守り、おいしくて愛のこもった料理でみんなを笑顔にすることだった。しかし、そんな前向き女子高生・小春の日常に、ある日突然、嵐が吹き荒れる。常連客の黒崎さん(山中 柔太朗)が突然、10億円の入った銀行通帳を見せ、小春にプロポーズ!あっけにとられる小春は「お気持ちはありがたいのですが、お断りします!」とハッキリ告げるものの、嵐は過ぎ去るどころか、翌日から黒崎さんのアプローチはますますエスカレートして……。

ドラマ『黒崎さんの一途な愛がとまらない』で大西さん演じる黒崎唯央は、どんなキャラクターですか?
ちょっと危うさのある役です。魂胆が見えなくて怪しいというか。兄である絢人と小春の純粋な恋愛に首を突っ込んで……まぁそれは、自分の家族との背景があるからなんですけど。誰とでもコミュニケーションをとれて、自分から積極的にいける人ではあるのですが、親との確執とか、そういう背景もありつつなので。ただ社交的なだけじゃないというのが徐々にわかってきて、兄との関係も見えてくるので、そこがおもしろいところでもあると思います。
役ヘのアプローチはどのように?
昔は兄と仲がよかったのに、今は犬猿の仲になっているのはなぜなのかというところを、衣装合わせのときに監督からお話していただきました。その背景が基になり今の唯央があるのだと逆算をして、そこを意識して演じています。
誰とでもコミュニケーションをとれて、自分から積極的にいけるというところは、大西さんと共通しているのかなと思いました。
たしかに!思ったこと感じたことを口にするところとかは似ています。もちろん、言うべきではないことは言いませんが、そうじゃなければ、どんどん言葉が出てきちゃいます(笑)。
本作はマンガ原作ですが、原作のある作品に出演する際に大事にしていることは?
今回のように、原作から大幅にストーリーが変わっていない場合は、原作の雰囲気を大事にします。でも以前、原作モノに出演したときに、監督さんから「原作はあまり気にしないで」と言われたことがあって。そのときは、役作りをするうえで、原作はもちろん読みますが、参考にする程度にしました。

今回、唯央を演じるうえで、監督からはどんなディレクションがありましたか?
「もっと裏表を激しくしてもいいよ」とか「もっとわかりやすくやってもいいよ」という言葉をいただきました。王子様みたいな役柄なので、小春に対してはとびきりカッコつけていますけど(笑)、兄に対してはちょっと素っ気ないというか。あからさまに嫌っている感じや、ライバル視している感じを全面的に出そうと意識しました。
絢人役の山中さんとは、お芝居について話し合いましたか?
演技の話はあまりしていないです。ストーリーが進んでいくなかで、2人の関係が徐々に変わっていくのですが、どうしたらそれが見えやすいかということは話しました。そこは、長くて大事なシーンだったので。でも、そのくらいです。仲がよくない兄弟という設定なので、逆にそれがよかったのかもしれません。
撮影期間中は、山中さんとあえて距離を置いたりも?
そういうことは、まったくなかったです。僕、現場ではいろんな人と話したいんです。だから、空き時間などは普通に話していました。
山中さんの印象が、お会いする前と変わった部分はありますか?
最近、アイドルとしても活躍されている方とお芝居をさせていただく機会が増えたんですけど。舞台上で歌って踊ってというのは僕にはできないことなので、尊敬しています。自分とはまた違う存在のように感じるんです。でも、一緒にカメラの前でお芝居をすると、ちょっと近くなる感じがするというか。

少し近い存在に感じるようになると。
そうです。僕は、俳優というものに対してキラキラしているイメージはなくて。単なる1つの職業として捉えているので、そこまで特別な感覚はないのですが、アイドルとなると、やっぱり違うじゃないですか。カメラの前で演技するのと、大勢の前で歌や踊りを披露するのって、ちょっと意味が違うと思うので。そういう意味で、すごくリスペクトしているんです。
歌やダンスをやってみたいと思ったことはないのですか?
自分がやろうとは思わないです。できるとも思ってないですし。そこは、すごく離れている職業ではあるのかな。
自分には向いていない?
向いてないと思います。楽器ならできますけど。歌と踊りは、残念ながら守備範囲外です。
主演の豊嶋さんは、大西さんと同じく幼少期から俳優として活動されていますね。
豊嶋さんとは、僕が小学校高学年のときに出演した『トドメの接吻』というドラマでご一緒して、それぞれ主人公とヒロインの幼少期を演じたんですけど。今回、それ以来の共演なんです。

そうなのですね!それは、お互いに活躍し続けているからこそできることなので、ステキですね。
なんか、いいですよね……って、人ごとみたいな言い方になっちゃいましたけど(笑)、すごくいいと思います。年上の方との再会はよくありますけど、同年代ではなかなかないのでうれしいです。
今回の役どころでは、恋愛が絡んだりもしますが。
前回とは全然違う感じの関係性で、楽しいです。
照れ臭さはないのですか?
まったくないです。空き時間とかもずっと話しています。
絢人の一途な愛については、どう思いますか?
「10億円で結婚してください」とか、いきすぎているとは思いますけど、一途なのはステキです。

ご自身は、一途なタイプですか?
なにかにハマったら結構ガッと熱中するタイプなので、そういう意味では黒崎さんタイプなのかもしれません。でも、どんなにハマっても10億円は払わないですけど……(笑)、一途なタイプだと思います。
それは、恋愛に関しても?
一途なのかなー?わからないです。趣味とかに一途な人は恋愛にも一途だと聞くから、一途なのかな?でも僕、仕事や遊び以外の人間関係でも、アプローチのしかたは全部同じなんです。だから一途だと思います。
ガッとハマるけどあっという間に冷める人と、長期にわたって熱が冷めない人がいると思いますが。
僕は、だいぶ長期だと思います。ゲームに関しては、もう幼稚園の頃からずっとハマっているし。スポーツも続けていますし、この仕事もずっとやっているし。意外に長期タイプかもしれないです。
なかでも、野球に対してはかなりアツいのかと。
アツいです。今は冬なので、オフシーズンですけど、野球観戦も好きですし。中学校からバスケを始めたので、野球は小学校でやめちゃったんですけど、今でも友達と草野球をしたりはするし、ずっと好きです。ハマっている歴としては、一番長いかもしれないです。仕事を除けば。

その熱意が伝わり、「月刊ジャイアンツ」での連載が決まって。好きなことが仕事につながるというのは、どんな気持ちですか?
最高です!まさか連載を持てるとは思っていなかったので、この上ない喜びです。僕はこの仕事も好きなので、好きなことが好きなことにつながっているわけですから。ホントにうれしいし、ありがたいことです。
「仕事が好き」と言えるのは、とても幸せなことですね。
僕、「職業:俳優」ではあるんですけど、楽しさの延長でやっているので、“俳優俳優したくない”んです。うーん、なんと言ったらいいんだろう……難しい! 俳優っぽくなくありたいというか。
すかしていたくない?
それです。友達とかに「おまえ、すかしてんじゃん」みたいに言われたくないんです。あくまでも、大西利空という1人の人間がいち職業に就いているだけだと思っているので。
では、街を歩くときに変装もしないのですか?
しないです。このまま歩いてます。いや、逆にバレないんです。人間の深層心理として、前からサングラス・帽子・マスク姿の人が歩いてきたら、“えっ、芸能人かな!?”ってなるじゃないですか。そういう「表に出る人=変装して歩くもの」という概念を、僕はぶっ壊したい(笑)。これから先、もし僕が変装し出すようなことがあったら、「すかしてるじゃん」と指摘してください(笑)。そうすれば、我に返ると思うので。

第3話では、いよいよ唯央が登場します。
“怪しさあふれる厄介者が登場!”みたいな感じで、楽しみながら観てもらえると思います。ピュアに進んでいた物語が、ちょっと暗い方向に動き始めるというか。唯央はちょっと違ったテイストを入れる役でもあるので、作品の雰囲気が少し変わりますし、僕がそういうキャラを演じるのも新鮮だと思うので。このご時世にめずらしいくらいのピュアなラブコメディを、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。

大西利空
おおにし りく
2年ぶりに登場いただいた大西さん。2年前も気さくで明るくどんな人に対しても自分を表現するのが上手な方だと思っていましたが、今回お会いしてもその雰囲気は全く変わらず安心したスタッフでした。取材前もスタッフとも気さくに話しかけてくれたり、自分の趣味に対して話を振ってくださったりと人と人とを繋げるのが本当にお上手な大西さんでした。インタビュー中も周りをキョロキョロして「どうなんですかね〜?」と振ってくださったりと楽しそうに受け答えしてくださいました。後編ではこれからやりたいことなど2026年の目標に迫っています。お楽しみに!
2006年5月16日、東京都生まれ。19歳。生後5か月で芸能界入り。
主な出演作に映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(21年)、「水は海に向かって流れる」、NHK大河ドラマ「どうする家康」、フジテレビ系月9ドラマ「真夏のシンデレラ」(いずれも23年)、TBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」、テレビ朝日系ドラマ「スカイキャッスル」(ともに24年)、日本テレビ系「ちはやふる ―めぐり―」(25年)などがある。

©岡田ピコ/COMICポラリス © NTV
【番組情報】
日本テレビ系全国ネット 火曜プラチナイト
ドラマDEEP『黒崎さんの一途な愛がとまらない』
毎週火曜 24時24分~24時54分放送
TVer・Hulu 毎話放送後配信開始
©岡田ピコ/COMICポラリス © NTV
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:Emiy(Three Gateee LLC.)
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿
