岩瀬洋志
映画『山口くんはワルくない』
ずっとやってみたかった“3枚目キャラ”「チャレンジ一年生!という気持ちで臨みました」
6月5日から公開する映画『山口くんはワルくない』に出演している岩瀬洋志さんが、約一年半ぶり「FAST」にご登場です!本作は、斉木優さんによる同名の少女コミックが原作で、岩瀬さんは見た目の“ワルさ”と中身のギャップを持つ高橋恭平さん(なにわ男子)演じる山口飛鳥と、髙橋ひかるさん演じる恋に夢見る平凡な女子高生・篠原皐との関係に波紋を広げる・石崎琳央を演じています。演じた役への思いや、これからやってみたい役などをお聞きしました。
Ⓒ2026『山口くんはワルくない』製作委員会 ©斉木 優/講談社
<あらすじ>
恋に夢見る女子高校生・皐(髙橋ひかる)のクラスに、転校生の山口くん(高橋恭平)がやって来る。 彼の鋭い眼光にクラスメイトたちは怯えていたが、皐は彼の照れ屋で優しい素顔を知る。この事実を自分だけの秘密にするか皐が悩んでいると、クラスメイトのイケメン男子・石崎(岩瀬洋志)からまさかの“告白”をされることに。
脚本を読んだ第一印象を教えてください。
女子一人を男子二人で取り合う関係性はよくありますが、今回のような「一人の男子を、女子と男子で取り合う」ような関係性は珍しいですよね。その構造が面白いし、今までにない分、みなさんも新鮮で楽しんでいただけるのではないかなと思いました。
石崎のオファーが来た時、どんなお気持ちでしたか?
僕自身はずっと3枚目キャラをやってみたかったんです。今作ではその役どころができたので、とても嬉しかったです。石崎はキーパーソンになってくる人物で、最初は山口くんに対して嫌な態度を取っていたけど、実は山口くんに憧れている、というギャップにとても魅力を感じました。あとはユーモアさです。原作を読んでも面白く、愛嬌があるなと思いました。今回、僕が石崎を演じさせていただく時のテーマにしたのは石崎にどれだけ岩瀬洋志を入れられるかだったんです。
岩瀬洋志を入れられるかですか!
はい。石崎というキャラクターに「岩瀬洋志」の俳優としての魅力を混ぜていきたかったので、言ってみたら石崎と岩瀬が混ざった「岩崎」なんじゃないかと(笑)。自分にしか出せない、2人の合わさった魅力を最大限に引き出すことを意識していました。監督からは「岩瀬くんの好きに芝居をしていいよ」と言われていたので、自分なりの石崎を自由にお芝居させていただきました。動きもドライ(カメラ無しのリハーサル)から好きにやらせてもらえて楽しかったです。
岩瀬さんのコミカルな演技が新鮮でした。コメディシーンはいかがでしたか?
やっぱり難しかったです。僕は俳優って、絶対にコメディができなきゃダメだと思っているんです。今回初めてコメディシーンに挑戦したので、“チャレンジ一年生”という気持ちで臨みました。最初の山口くんに対する高圧的な態度から、徐々にそのフタを開けて、山口くんに対するラブの感情を何%くらいで出していくかという比率が難しかったです。
3枚目を演じてみて、新たな発見はありましたか?
自由度の高いお芝居をやらせていただいて「意外と動けるんだ」ということが分かったし、こっちのお芝居の方が自分はやりやすいんだという発見がありました。僕、やりたいことがたくさんあるんです。その中でも、お芝居に対して「こういうのをやりたい」「こういう動きを入れてみたい」という思いがあるし、セリフを話している時の擬似的動作などもたくさん入れたいタイプなんです。今回はそれが色々とできたので楽しかったです。
映画の後半では、石崎くんの芯の強さや優しい部分もみられましたが、演じていてどんな思いがわきましたか。
石崎って、最初はちょっと嫌なヤツなんですけど、実はすごく気使いができて優しさを持っていて。高校生ならではの優しさや未熟な感じや、「どうしていいかわからない」という心情をどう表現していくかが難しいところでした。この作品を撮影したのは僕が21歳の時で、正直、高校生の時の感情や感覚はあまり覚えていなかったので「大丈夫かな」という不安もありました。でも、やってみたらだんだん当時を思い出してきて、その懐かしさや「こういうことをしたかったな」といった思いも感じながら演じていました。
山口飛鳥役の高橋恭平さん、篠原皐役の髙橋ひかるさんとは現場でどんなお話をしましたか?
お二人とも面白い方で、ずっとポケモンの話をしていました。ポケモンのクイズみたいものを出されたんですけど、僕は全く分からなくて。でも、みんな関西出身なのでノリが一緒ですぐに打ち解けられました。二人ともツッコミなので、僕がボケると高速で返ってくるんです(笑)。
お二人と共演してみて「こんな一面があったんだ」という発見は何かありましたか。
ひかるさんはもっと静かな方だと思っていたのですが、実際はたくさんお話しする方で、恭平くんは恭平くんのまんまでした(笑)。
山口くんは、その見た目で「怖そうな人」と思われてしまう役ですが、岩瀬さんも外見で判断されがちなことはありますか?
僕はよく“二次元の人”って言われるんです。スッとしてクールな印象を持たれることや「ちょっと話しかけづらい」とか「話しかけるなオーラがすごい」って言われることがあるのですが、全然そんなことはなくて、僕もふざけますから(笑)。それに、実際に話しかけてみると「結構しゃべるんだね」とか「岩瀬くんもふざけるんだ。人間味があっていいね」と言われます。
第一印象を壊すにも、俳優としてそこからどう脱皮していくか、ですね。
うーん、脱皮ではないかな。僕はそういう時、“チューニング”っていう言い方をします。
「整える」ということでしょうか。
そうです。人は楽器と一緒だと思っているので、ギターで例えたらチューニングがちゃんとできてないといい演奏ができないですよね。それと同じことだと思っています。
学生時代の“あるある”や青春がつまった作品ですが、共感したシーンや、この映画の中で「青春」を体験できたことはありましたか?
僕は共感よりも新鮮さの方が大きかったです。学園ものをやるのに必要なことは、自分の学生の時の体験だと思うんです。でも当時はコロナ禍で、いわゆる学校生活みたいなものを送れなかったので、「高校生活ってこういうものなんだ」っていうのを感じながら、監督と「ここはこうなんじゃないかな」という相談もしながら演じました。
Ⓒ2026『山口くんはワルくない』製作委員会 ©斉木 優/講談社
特に楽しかった青春シーンは?
山口くんの実家に行くシーンがあるんですけど、みんなで電車に乗ったり、バーベキューしたりして、とても楽しかったです。
岩瀬さん的「石崎くんの見て欲しいところ」と、映画を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
石崎の愛嬌あるキャラクター性や、そんな石崎の本音と建前の部分には、是非注目してほしいです。あとは石崎の本音と建前の部分にも注目してほしいなと思います。作品としては、山口くんと皐と石崎の3人が繰り広げる新しい関係性にも注目してほしいですね。色々な事情があって学生生活を送れなかった方々にも「高校生活ってこんなこともするんだ」と疑似体験しながら見てほしいなと思います。
ドラマに映画と、前回のご取材からさらにめざましいご活躍ですが、特に勉強になった、学んだことが多かった俳優さんはいますか?
鈴木亮平さんと賀来賢人さんです。例えばお芝居をしていて「この動きって不自然じゃないかな」といった、いわゆる“動機がない動き”がなくて、とても勉強になりました。
先ほど「自由度の高い役をもっとやってみたい」と仰っていましたが、今後挑戦してみたい役はありますか?
悪役をいつかやってみたいなと思います。何か自分にトラウマや苦しみがあって、心にぽっかり空いた穴みたいなものを持っていて、それに苦しんでいる人生を送っている人物といった感じですかね。
具体的に役の人物像がイメージできているんですね。演じてみたい理由とは?
そこまで「陰」になっている精神状態って、多分普段生活していたら分からないことだと思います。誰だって病むことはありますが、そこまでいってしまうというのは、よっぽどの“何か“がないとそこまで行き着かないというか。なので僕は、俳優としてそれがどういう状態なのかなっていうのを演技の中で知りたいなと思います。
岩瀬洋志
いわせ ようじ
2004年1月6日生まれ。
キラキラとしたオーラと存在感のある岩瀬さん。インタビューでは楽しそうに話されている姿がとても印象的で、クールな印象が強い岩瀬さんですが、お話ししてくださる時は時折お茶目な回答もあったりと素敵なギャップの持ち主だなと改めて感じました。また撮影にはクールな表情から少し艶っぽく色気のある表情と多彩な顔つきを見せてくださり、かっこよく素敵に撮影させていただきました。これからも貪欲にやりたいことに突き進む岩瀬さんのご活躍を応援しております。お久しぶりのご登場ありがとうございました!
最近の出演作に、テレビドラマでは、TBS『DREAM STAGE』(‘26)、カンテレ・フジテレビ系『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(‘25)、フジテレビ『告知事項あり。〜その事故物件で起きること〜』(‘25)、映画では、『お嬢と番犬くん』(‘25)などがあり。8月21日公開予定の『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜CAPITAL CRISIS』も控えている。
Ⓒ2026『山口くんはワルくない』製作委員会 ©斉木 優/講談社
『山口くんはワルくない』6月5日(金)公開
高橋恭平 髙橋ひかる 岩瀬洋志
上坂樹里 上原あまね 森日菜美 丈太郎 大塚萌香 今堀奏 永岡蓮王(AmBitious) 山口森広
春海四方 ふせえり
監督:守屋健太郎
脚本:高橋ナツコ
原作:斉木 優『山口くんはワルくない』(講談社「別冊フレンド」連載)
音楽:遠藤浩二
主題歌:「ビーマイベイベー」なにわ男子(ストームレーベルズ)
配給:アスミック・エース
コピーライト:Ⓒ2026『山口くんはワルくない』製作委員会 ©斉木 優/講談社
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:時田ユースケ(ECLAT)
スタイリスト:林峻之
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿