柊太朗
テレビ朝日『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』
「正解はない……」役者として
“新しい一歩を踏み出すきっかけ”になった作品
2022年3月6日より、テレビ朝日系列で毎週日曜9:30から放送されている、東映制作の特撮テレビドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』。イヌブラザーにアバターチェンジする犬塚翼役を演じる柊太朗さんに、作品やヒーローショーに対する想いを語ってもらった。
<『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』とは?>
モチーフは日本を代表するおとぎ話『桃太郎』をモチーフとし、同作品に登場する人物・動物をモデルにしたドンモモタロウと4人のお供たちの活躍を描くスーパー戦隊シリーズ第46作。5人のうち2人のキャラクターはモーションキャプチャによる全編CGで描かれるなど、「革新的な作品」として話題を集めている。
長い期間の撮影、お疲れ様でした。
振り返ってみていかがですか?
およそ丸1年に及ぶ撮影期間だったのですが、あっという間でした。撮影が始まる前から忙しくなると聞いていたのですが、正直前半の方はあんまり僕が出演する機会が少なかったりもしたので、「撮影ってこのくらいなのか」と思ったんですよ。でも終盤になるにつれて出番が増えて、「あ、なるほど……」みたいな(笑)。テンポよくどんどん話が進んでいきますが、毎回きちんと解釈を落とし込んだり、台本を読み込んだりすることが大切なので、そこは大変な部分でもありましたね。その回の撮影を終えても、また次きた、また次きた、っていうのを繰り返しながら、気が付けば1年が過ぎていました。
他にも大変だったことはありますか?
僕の演じる犬塚翼というキャラクターの服装が、イメージカラーであるブラックのロングコートとスキニーパンツなんですが、夏の撮影が暑くて大変でした(笑)。他のキャストよりも明らかに厚着で……(笑)。水分をちゃんとこまめに摂取しながら熱中症にだけは気を付けて、体調を崩さないように過ごしていました。
犬塚翼を演じてみていかがでしたか?
犬塚を一言で表すなら、“人情味のある人物”だったのかなあと感じました。公式サイトのプロフィールにもある通りクールで利己的という面ももちろんあって、みんなといる時はそれを意識して演じてはいたのですが、一人でいる時や、想い人である倉持夏美といる時はごく普通というか、ちょっとヒーロー気質な一般男性になるっていう。そんなイメージが強くなりましたね。
印象に残っているシーンはありますか?
たくさんあるんですけど、自分の中で山場だと思って演じたのがキジブラザーの雉野つよしと喧嘩をするシーンです。雉野役の鈴木浩文さんが芝居の面で引っ張ってくださって、自分もそれに応えなきゃという思いで……。現場も緊張感があって、役者としては新しい一歩を踏み出すきっかけになったシーンだったのかなと思います。
シリアスな展開が比較的多いのが
印象的な作品でしたね。
そうですね。そういう意味では40話のソノニ(宮崎あみさ)とのシーンも印象に残っています。シリアスな展開が多い分、雨や雪に濡れる場面も多くて……。この回の撮影は11月か12月頃だったのでめっちゃ寒くて(笑)。振り返ってみると、夏はとことん熱くて冬はとことん寒かったですね(笑)。でも寒さで口が回らなくなるなどの支障とか、そういったことは場数を踏んでいくうちに自分の中でバランス調整ができるようになったんです。こういうときはこうすればいい、みたいな。
次の仕事に活きる経験になった、と。
はい。『ドンブラザーズ』の撮影は役者としてはほぼ0の状態から始まったんです。2022年4月の頃の、まだまだ全然できていない時。でもそのおかげで、撮影が始まるまでや始まってからの流れなど、自分で演出じゃないですけど、細かい立ち回りを考えられるようになりましたし、それが強みにもなりました。今後別の作品になったら変わってくることもあるとは思うのですが、『ドンブラザーズ』で培ったものは今後も活かせると思います。台本の読み方や監督にいただいた言葉、1年間試行錯誤しながら見つけた自分のやりやすい形とか、行動や考え方など……、得たものはたくさんありますね。
監督からの言葉で
印象に残ったものはなんですか?
これもたくさんありますが、一番は“正解はないよ”という言葉ですね。“役者に正解はない”っていう……。たとえば自分の思う表現をして、誰かに「できてたね」って言われたとしても、それが正解というわけではないし、そもそもこうするのが正解だ、というものはない。俳優という道には正解がないから大変だよって教えていただいたんです。これは次にステップアップした時にも言われることだと思うので、僕の俳優人生の中でもずっと残っている言葉だと思います。
ヒーローショーの
『暴太郎戦隊ドンブラザーズショー』も
人気ですが、
第1弾から第2、第3弾と、
ここまで終えていかがですか?
やっぱり楽しかったですね。お客様の反応を直接感じられるのも嬉しかったですし、なにより子供たちの「がんばれー!」っていう応援も励みになりました。全部で50公演くらいあったのですが、それもあっという間に感じましたね。
第4弾はどのような内容になりますか?
第4弾はこれまでの内容とは少し変わって、『ドンブラザーズ』らしい感じからよりヒーローショーらしい感じになるんです。アクションが増えたりもするので、ケガとかせずみんなで駆け抜けることが一番だと思いますし、「第3弾の方がよかった」と言われないように試行錯誤しながら、僕たちキャストのみんなで盛り上げていきたいです。ヒーローショーらしくなるとは言いましたけど、『ドンブラザーズ』らしい味付けは僕たちでしていきたいと思うので、第3弾を終えて一段落はしましたけど、心機一転また頑張っていきたいですね。
最後に、最終回に向けて
ドラマの見所を教えてください!
最近はシリアスな回が多くて、それも『ドンブラザーズ』らしい展開ではあるんですけど、どう結末に向かっていくのか注目していただければと思います。みんながハッピーエンドを迎えられるのかはまだわからないですけど、一人一人の物語があるのが『ドンブラザーズ』であり、それぞれの結末もしっかり描かれているドラマになっています。僕の演じる犬塚にしても、てんやわんやになったものを終盤でどう片付けていくのかも見所になっているので、是非注目してほしいです!
柊太朗
とうたろう
ヒーローショーの公演後に駆けつけてくださった柊太朗さん。疲れなど見せずばっちりキメてくださいました!抜群なスタイルで衣装を着こなし、撮影中、スタッフ全員からの「かっこいい」の嵐にちょっと照れちゃう場面も。ひとつひとつ言葉を選びながら話すインタビュー中の姿からは、柊太朗さんの誠実さが滲み出ていました!
※Item Credit
Shirts¥28,600
Pants¥29,700
ともにCULLNI/Sian PR(03-6662-5525)
その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:榎本愛子
スタイリスト:金野春奈(impiger)
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵
「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」
テレビ朝日系にて毎週日曜午前9時30分~
絶賛放送中!
感動のフィナーレ!
「ドンブラザーズ」最終回は2月26日(日)放送!