世古口凌
ドラマ&舞台『信長未満―転生光秀が倒せない―』
コメディの中にあるキャラクター同士の
“歴史”ある関係性が見どころ
テレビ神奈川で毎週火曜にドラマが放送され、2023年3月には舞台化も控えている『信長未満―転生光秀が倒せない―』で、主人公・信長の弟分である蘭丸を演じた世古口凌さん。原作の“ファンタジー冒険ギャグ”というコメディの世界観を表現しつつ「ある意味真逆のキャラクターを演じた」という彼に、作品の見どころや現場のエピソードについて語っていただきました。
<あらすじ>
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、柴田勝家、堀久太郎が、20代の6人兄弟として現代の日本に転生!? 自分たちが戦国武将の生まれ変わりとは知らず、ひとつ屋根の下で仲睦まじく暮らしていた。彼らの近所に住む弟的存在、森蘭丸ひとりをのぞいて……。信長の転生におけるたったひとつのルール。それは必ず同じ世界線に転生している明智光秀に負けると、次の世界線に転生してしまうこと! 明智を慕う転生武将軍団も加わり、戦国時代さながらの騒動が現代サイズで次々巻き起こる!?
ドラマ『信長未満―転生光秀が倒せない―』の
台本を始めに読んだ時の印象を教えてください!
まずこの物語の設定を聞いたとき、コメディだ!ってなりました。でも、台本を読み進めたり、橋元大河さんの原作に触れさせていただいたりするうちに、コメディはコメディでも信長と蘭丸の歴史ある関係の中に、やはり愛情がどこかにあって、互いにいなくてはならない。そういうヒューマンドラマとしても楽しめる作品だなって感じましたね。いろいろな見方ができる、熱い作品になるだろうなと思いました。
ご自身が演じた蘭丸という役柄については
いかがですか?
蘭丸ももちろんそうですが、歴史上の人物というのは映像でも舞台でも、様々な作品で様々な方が演じていらっしゃるので、正解はないのかなあと考えていて。だから、自分が思う“信長未満の蘭丸”を演じてみようとずっと心がけていました。そうして試行錯誤を重ねた結果、あたふたした、みんなに振り回されつつも愛されるような蘭丸になったらいいな、というふうに思ったんです。蘭丸が愛されて、その分周りが伸び伸びとふざけてはっちゃけることができていく。そんな役割を果たすことができればいいなと思いました。ある意味、かわいそうと思われたら勝ち!(笑) それでも時々、みんなが羨ましいなあって思いましたけどね。なんで僕だけ気を張ってなきゃいけないんだって(笑)。しっかり兄弟達をまとめていかないとーという気持ちで演じていました(笑)。
役作りで大変だったことや
ご自身と蘭丸との共通点などはありますか?
僕が演じた蘭丸というキャラクターは、信長を含む6人兄弟に対してツッコミを入れることが多い役なんです。やっぱり、ツッコまなきゃいけないっていうことが大変でしたね(笑)。僕は普段あんまりツッコむことがなくて、むしろツッコまれることの方が多い人間なので、そういう意味でも真逆のキャラというか(笑)。だからちゃんとボケに対して敏感にアンテナを張っておかないと見逃しちゃうなと思っていて、その点も少し苦労しました。そういう意味で自分との共通点は……、あまりないかもしれないですね(笑)。
衣装のヘアピンが印象的でしたが、
それは自分で決められたのですか?
初めは色の付いたエクステみたいなもので可愛い感じにしたいね、という話を衣装さんやメイクさんとしていたんです。でも話し合いを進めていくうちに、ピンを使うことでキャラクターのカラーを印象付けたほうがいいんじゃないかということにまとまったんです。今となっては可愛らしいトレードマークになったので、個人的にもとても気に入っています!
今回の撮影で、
特に印象に残っていることはありますか?
ゲスト枠の登場人物が登場する回の撮影は特に印象的でした。その登場人物が絡むシーンになると蘭丸はより中間の立場になるので、バランスが少し難しくなるんです。なのでゲストが来るたびに身構えてる自分がいて、緊張感も増し増しで現場に臨みました。
主人公・信長を演じた
辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)さんとの
エピソードなどはありますか?
辰巳くんは本当に熱い男というか、情熱の塊っていう印象でした。どんな流れでも、現場がどんな空気でも「やっていこうぜ!」「盛り上げていこうぜ!」という気概でいるような、パワフルな方だなと思いました(笑)。本当にみんなを引っ張ってくれているような兄貴分的な存在で、僕も含め現場のみんなが本当に助けられました。現場でもいろいろお話することができて、「YouTubeやったほうがいいよ」って言われましたね(笑)。「面白いからやったほうがいいよ」って。「ああ、YouTubeかあ、何話せばいいんだろ〜って」って僕は思いましたけど(笑)。それからふぉ~ゆ~さんのライブにも行かせてもらいました! 辰巳くんはアイドルと俳優の二つの顔を持っていて、その両刀が素直にカッコいいと思いましたし、本当にキラキラしてました。
テレビ神奈川さんで放送された『信長未満』。
神奈川は世古口さんの地元とのことですが、
その点についてはいかがですか?
僕は小学生の頃に横浜に来たんですけど、テレビ神奈川さんの本社周りや桜木町、みなとみらいなどで当時遊ぶ事が多かったんです。青春といったらみなとみらい、みたいなイメージもあって……。昔、花火大会とかがあったんですよ、みなとみらいで。子供の頃は毎年見に行っていましたね。だから、その近くで今回お仕事させていただけると聞いて嬉しかったですし、テレビ神奈川に出演できるのも凄く光栄に思いました。感謝です。
最後に2023年3月に控えている舞台に向けて、意気込みなどを教えてください!
舞台に関しては、やっぱりドラマの方を見て来てくださるお客様も多いと思いますし、6人の兄弟と蘭丸の関係性を舞台上で体感してもらいたいなあと思います。また、映像のパワーもお借りして、舞台をもっと盛り上げていきたいですね。ツッコミの声のボリュームも、より上げていかなければいけないですね(笑)。今のうちに喉を鍛えておかないとなあ(笑)。是非、楽しみにしていてください!
世古口凌
せこぐち りょう
衣装を決める際に前回出たときの衣装とのバランスも考えくれ、すごく迷って、編集部スタッフ全員に多数決をとり、今回の衣装になりました。世古口さんは場をひとつにする天才です!撮影が始まり小道具を使うと天性のかわいさが爆発。インタビュー時はお菓子を食べたり、リラックスして答えてくださったので、スタッフもとても楽しい時間となりました!今はモンスターを捕まえるゲームをやっていらっしゃるそうです!
舞台「信長未満-転生光秀が倒せない-」
2023年3月23日(木)~26日(日)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場 ホール
チケット情報は公式HPをチェック
ドラマ「信長未満-転生光秀が倒せない-」
BS日テレ 毎週土曜 23:30~24:00放送
ほか放送中
各種動画配信サイトでも配信中
放送情報・配信情報はドラマ公式HPをチェック
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:花房みなみ
スタイリスト:カワセ136
ディレクション:半澤暁
インタビュー:近谷奈生
記事:小枝指優樹/近谷奈生